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私的徒然草  作者: 半信半疑
109/117

109 二者択一 に ついて

※注意

 漫画及びアニメの『ぼくらの』について、若干のネタバレを含んでいます。

 ご注意を。

 二者択一。二つに一つを選ばなければならない状況というのは、割とあることだと思う。昼食にうどんを食べるかそばを食べるか。果物を食べるなら、林檎と蜜柑のどちらを食べるか。気になる映画が二つあるがお金の問題で一つしか見られない場合、どちらを見るか。考えればゴロゴロと転がっているものだ。私だったら、昼食にはうどんを食べたいし、果物なら好物の林檎の方を選ぶし、映画は……先に気になった方を見ることにする。皆さんだったら、どのような選択をするのだろう。


 この二者択一の問題は、日常にありふれたものかもしれない。しかし、一つ条件が加わった途端に厄介な物へと変わる。悩みの種になり得る。これはもう胃が荒れるかもしれない、という恐ろしいものに変貌してしまうのだ。


 では、その条件とは? 


 これは人によって違うかもしれないが、私は「他人が絡んでくること」だと思う。賛否両論あるかもしれないが、とりあえずこの場では私の考えで語らせて頂きたい。


 自分だけで決められることなら、そこまで胃に負担はかからないだろう。いや、かかる場合もあるだろうが、髪の毛がごっそりと落ちたり、血尿が出たりするほどではあるまい(失礼)。問題は、そう、「他人のことを考えなければならない」ということなのだ。自分一人のことなら決定権はあるのだから、あとは選ぶだけである。二つある映画のどちらか何て、その日の気分で選ぶこともできる。できてしまう。しかし、これに他人の意思が絡むと、容易には決められなくなってしまう。他人に配慮をする必要が出てくるわけだ。デートの日に、二つの気になる映画があったけれど、恋人はどちらが好きだろうか、みたいに。いや、その場合は、恋人のことを分かろうとしていれば問題ないか。考える時間も楽しそうだし。


 ならば別の話題はどうだろう。


 小説など、創作の世界では最早もはや「古典的」と言われる題材かもしれないが、二者択一の問題は存在する。ずばり、「愛する人の命か、人類の存続か」というもの。この二者択一は、かなり使われてきた題材で、すでに風化さえしているようにも思えるのだが、未だ朽ちずに使われ続けている。今後も消えることはないのかもしれない。消えたとしても、皆が忘れた頃にふらっとやってくるだろう。「やぁ、調子はどう? ところで、どちらの命を取るんだい?」なぁんて。


 命の数を考えれば、そして種の存亡がかかっているのならば、人類の存続を選ぶことも無いわけではない。どちらも、自分とは異なる”他人”だけれど、感情というフィルターを通すと、違った見え方をするものだ。命は尊いものかもしれないが、”選択”という状況を与えられると、命に”重さ”が出てくる。どちらの方がより重いか。つまり、「より大切な方はどちらか」ということ。


 少し題材の言葉を変えて、「自分の命か、人類の存続か」だったら、どうだろう。『ぼくらの』という作品がある。アニメ化もされた漫画だ。あの作品では、少年少女がロボットのようなものに搭乗し、敵と戦う。乗っている内の一人が操作するのだが、その子は一度戦えば死ぬ。でも、敵と戦って勝たないと人類は滅亡する。勝ち負けを抜きにして話を進めると、乗れば必ず死んでしまうロボットが存在するわけだ。自分の命は大切だけれど、ロボットに乗って戦わなければ人類が滅亡するわけだ。当然、少年少女たちは苦悩する。日常に突如落とし込まれた異状に対し、壊れそうになる。そう考えると、最初の一人は幸せだったのだろう。よく分からない内に終わってしまったから。


 私がもし、そういう状況に遭遇したら。そう考えてはみるけれど、現実感が乏しい。想像ができない。一生無くても良い状況だからだろうか。それとも、心の奥底ではとうに結論が出ているからだろうか。曖昧な答えになるが、その時になってみないと分からない。余裕のある状況だと本音は隠せるものだし。

 皆さんなら、どちらを選ぶだろう。

 まぁ、どちらを選ぶにせよ、後悔の少ない方が良い。


漫画とアニメで結末が違うんですよ。

アニメのエンディング曲は結構有名ですね。私も好きです。

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