ep10
来年度といったな、あれは嘘だ。
ep10
そこに生まれたのは双子だった。
双子は何かの予兆である、そう昔からの言い伝えがあったその村では双子をたいそう大事に育てた。
片方は元気で活発に、片方はおとなしいが優しい子に育った。
あるとき、村で遊んでいた時に森に入っていった。
村の大人からは森に入るなと言われていたが、好奇心から二人は入っていった。
しかし、入った先で運悪く魔獣に出くわした。
逃げようとしたが、怖くて体が動かなかった二人は叫び声も出せずに襲われた。
「セイント・シールド!」
食べられる、と思った双子の前に甲冑を着た男が駆け付け不思議な透明な壁を張り守ってくれた。
その後、駆け付けた同じ甲冑の者たちが魔獣を倒していく。
「大丈夫か、君たち。ここにいるってことは、フエク村の子供か?」
「隊長、この子供たちは・・・」
「あぁ、例の双子だ。連れて行こう。」
そういって、二人を連れて村に行くと村長と話をしたのちに双子を連れ居ていった。
何もわからないまま、連れていかれる二人に対して村人たちは笑顔で送り届けた。
ついたのは、大きな建物だった。
建物の中では、おじいさんが二人を歓迎してくれた。
「よくぞ、無事でいてくれた。私は---。君を歓迎するよ。」
そういって、活発な子を連れて行った。
おとなしい子は、何が起きたかもわからず立ち尽くしていた。
開かない目で何かを見ようと、見えない世界を探ろうと手を動かす。
その時、何かに手を掴まれた。
「お前はこっちだ、忌み子よ。」
分からなかった。
なんで怒られるのか、なんで連れていかれるのか。
その後はひどかった。
殴られ、蹴られ、投げられ、切られ。
助けを呼んでも、泣いてもやめてくれなかった。
痛いのはすぐに落ち着いたが、叫ぶうちに声が出なくなった。
「ちっ、やはり悪魔の子は死なないか。」
「処理しろって命令ですよ、どうしますか?」
「死なないなら埋めてしまうか。」
嫌だ。そう思ったが、何か言えばまた痛いのが来る。
嫌だ、いやだ、なんでこんなこと、お姉ちゃん・・・
そう思った時、体が軽くなった気がした。
「なっ・・・」
指示を出そうとしていた男が驚いたその瞬間、子供が消えた。
「消えた・・・!?上にはなんて報告を!?」
「いいか、俺たちは処理した。それしかない。」
「いいんですか!上は確かに殺せと・・・」
「死ななかったんだからしょうがないだろ!そもそも、死なないなんて知らされてなかった!」
その後、突然消えた子供は死んだとして報告され何事もなかったかのように進んでいった。
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突然、周りのにおいが変わった。
怖い声は聞こえてこない。
草のにおい、土のにおいがある。
もう痛いのはない。
そう思うと、安心したのか眠くなった。
これからどうすればいいのか、わからないまま。
きっと、お姉ちゃんが迎えに来てくれる。そう信じて・・・
イメージが浮かんだので急遽更新です。
まぁ、多少はね?
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