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過疎ゲーが現実化して萎えてます。  作者: ペリ一
おまけ

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339/339

ある浮かれた日に

 

 寒空の下、駅前のベンチに腰掛ける。

 原初の炎を食ったままだったならこうも寒がる事は無かったのか、なんて砂漠の女王に助走をつけて殴られそうな事を考えながらただ待つ。


 道行く人々の中には当たり前のような面をして魔族や魔物が混じっている。

 なんならゴブリンの姿すらある。

 多分元を辿れば、ほっぴーの使役してた個体なんだろうな。

 量産して砂漠外の労働力としてフル活用してたもんなぁ。


「孝文さん」


 一瞬反応が遅れる。

 慣れないな。

 どうにも浮ついた気分で、現実味がない。

 振り返ってみれば、十傑のタカと呼ばれていた期間なんて、本当にごく僅かな期間だというのに。


「たーかーふーみーさーん!」


 エリーさんから肩をガクガクと揺らされ、思考が現在に戻る。

 

「悪い、どうも慣れなくて。行こうぜ」


「慣れるまで呼び続けますから!」


 そうか。嬉しいよ。

 ベンチから立ち上がり、予約していた店に向かう。

 高魔力保持者向けのメニューがあるらしい。


「えーと……」


 隣を歩くエリーさんを見る。

 小首を傾げ、俺の言葉を待っている様子だ。


「あの……手とか」


「繋ぎます!」


 食い気味に肯定されポケットに突っ込んでいた手を引きずり出される。

 そしてガッツリ指が絡められた。

 

「生身の手が戻ってきて良かったよ」

 

「……」


 無言で繋ぐ手の力を強められる。

 ごめんって。

 何も失わないように立ち回ってちゃ魔女に勝てなかったからさ。


 エリーさんと話しながら歩く。

 他の捨て子の話とか、砂漠の女王が今必死になって交渉してる奴らの話とか。ジークがギリッギリで大学卒業した話だとか。

 あとちょくちょく見る以前の世界で知り合いだった奴の話とか。


 話題は尽きない。

 もし聞き耳をたててる奴がいたなら首を傾げて、俺らの正気を疑うような話。

 

「ここだな」


 喫茶店風の外観。

 扉を開けて店へ入る。

 ほどなくして、前髪で目を隠した店員がやってきた。


「いらっしゃ……い、ませ……」


 何だ?

 店員が動揺した様子で口をパクパクさせている。


「あの、予約してた青木孝文ですけど」


「ぇ、あー……はい。席は既にご用意しておりますので、こちらに……」


 違和感を持ちつつも、店員の案内に着いていく。

 何だ?

 

「こちらの席です。予約では1番安いコースをご所望だったようですが……間違いありませんか?」


 なんか失礼な言葉が聞こえたな。

 仕方ねぇだろ。こちとら学生だぞ。


 店員が前髪を上げる。

 そいつは見覚えのある面だった。


「結局その魔女製の怪物とくっ付いたか。良い趣味だな、ご主人」


「……黒目の魔族」


「ハハッ、忠誠心なんか残っちゃいないがな。だが、懐かしいと感じる程度になら情が残ってる。サービスで品をいくつか足してやろうか?」


「いきなり客を怪物呼ばわりか。もう1回ぶっ殺してやろうか? あとサービスは付けろ」


 黒目の魔族が薄く笑う。


「それでは仰せの通りに。……にしても、あの時もう少し強めに忠告すべきだったか? 苦労する事になるぞ、と」


 黒目の魔族を睨む。

 苦労だと?


「そりゃ魔女を殺す以上の苦労か?」


「なるほど。確かにそれに比べれば些事か。そんじゃあごゆっくり」


 黒目の魔族が恭しく礼をし、去っていく。

 咄嗟に背中に何かを投げようとしたが、ギリギリで社会性を取り戻して堪えた。

 危ねぇ。

 

「ったく。店変えますか、エリーさん」


「いえ、私は大丈夫です」


 大丈夫なもんかよ。

 そう思い、エリーさんの顔を見る。

 意外にも、その表情は明るかった。


「ふふ。孝文さん。ああまで言ってくれる人がいながら、私に花を買って帰ったんですね」


「……別に。何言われようが関係ねぇよ」


 帰ったらこの店のレビューであのクソ店員をズタボロに批判するとして。

 とりあえずエリーさんが気分を害さずに済んだのなら良かった。

 




 祝うような事が無くとも、世間が浮かれている日は俺も一緒に浮かれたい。

 そういう空気に流されて、柄にもない事をするような瞬間が嫌いじゃない。


「どこへ行く勇者、私と一緒に魔族の子供へプレゼントを配る約束だろう?」


 駅前。仕事終わりに少し良い店で飯を食って帰ろうとしていた時、そいつは現れた。

 魔王だ。


「してねーよそんな約束」


「ははは! 確かにしていない。だがな、お前に予定がない事は確認済みだ」


 魔王が肩を組んでくる。

 随分と馴れ馴れしくなったものだ。


「予定ならある」


「ほう」


「最近、駅に高魔力者向けと銘打った店ができた。良い機会だからそこで飯を食う予定だったんだ」


「なるほど。その程度の用事ならば許そう。手早く食うとするか」


 魔王の魂胆を素早く見抜いた俺は、この痴れ者を即座に引き剥がしにかかった。

 肩に回した手を掴み、足をかける。

 

「ほう」


 魔王の重心がブレる。

 投げる直前でこちらが崩された。


「てめ……ッ」


「ははは、そらッ!」


 その場でひっくり返されそうになった俺は、脚の骨格を一時的に変形させて無理やり耐えた。

 そう、耐える事ができた。

 であれば次に崩れるのは魔王。


「オラァ!」


「貴様——ぐべッ!?」

 

 隙を逃さず、魔王をアスファルトに叩きつける。

 フン、他愛もない。


 俺は魔王に向け勝ち誇った笑みを見せつけた後、店へ向かった。


「2名で頼む」


「恥知らずが。もっかい床に叩きつけてやろうか」


 隣で呑気にピースサインをする魔王を肘で押す。

 当然のように付いてきやがって。あのやり取りは何だったんだよ。


「……」


 前髪で目を隠した店員が固まっている。

 本当に申し訳ない。こんなアホを連れてくる予定じゃなかったんだよ。


「……えぇと」


「あー、席が空いてないとか?」


「いえ……その……確認しますので少々お時間をいただいても?」


 そう言って店員が奥の方へ引っ込んでいった。

 妙な反応だ。


「今の店員、魔族だな」


 魔王がそんな事を呟く。

 そうだったのか。鑑定しておくべきだったな。


「何故ああまで動揺を……」


 何故だと? 分からないのか。


「お前の格好だろ。髪めちゃくちゃだぞ」


「貴様もな」


 言われて気付く。

 そりゃ取っ組み合ったんだからこうもなるか。

 喧嘩直後みたいな2人組が来たから引いてたんだな。なんなら店長に追い出すべきか聞きにいったか?


 不意に魔王から魔力が立ち上るのを感じる。

 随分と聞き耳をたてているようだ。


「悪口でも言われてるか? だとしても勘弁してやれよ。俺があっちの立場だったとしても——」


「いいや。違う。誰かを逃がそうとしているな」


 逃がそうとしている?

 魔王と目が合わせる。


「あの魔族は知り合いか? その、前世で」


「まぁ、たいていの魔族は元配下だな」


 高魔力者向けの料理。

 要求される魔力量はそれなりの多さだった。魔族なら楽だろうが人間であの基準を満たす奴は少ない。


 そして店員は魔族。

 ひょっとすると何か、そういう集まりの為の店なのか?

 魔王が今や慈善事業に精を出し、人間と共生路線でいこうとしている事は調べようとすれば調べられるはず。

 ならそんな魔王に見つかるとまずい相手がいるのか?

 

「はぁ……乗り込むか」


「ほう、似たような結論に落ち着いたか」


「まぁな。流石に見過ごせない」


 受付を待たずに店に入る。

 すぐに先ほどの店員を見つけた。

 こちらをぎょっとした目で見ている。


「ちょ、っとお客様。お待ちくださいね?」


「はは、待たぬ。誰を逃がそうとした? 面を見せろ」


 魔王が凄む。

 店員がなおも何か言い訳を口にしようとし、若い声がそれを遮った。


「あー、やめろ。もういい」


 座席を立ち、妙に目付きの悪い少年が現れる。

 眼球のスレスレを蝿が横切る。

 何だ? 気味が悪い。

 

「鑑定——」


 鑑定のスキルが発動した。

 目の前の少年のステータスが開示される。


「——はぁ?」


 文字化け。凍結しているような箇所。

 ぐちゃぐちゃだ。なんだこれ。


「お前、人間か?」


「は? バリバリ人間でやってるけど。何お前。今日は失礼な奴としか会わねーなマジでよ」


 不気味さの割にすごい喋るな。


 俺がどうすべきか決めあぐねていると、背後の魔王が言った。


「覚えが無いとは言わん。憎しみが無いとも、な」


「……ああ、やっぱりそうなのか」


 諦観にまみれた少年の声。同時に蝿の羽音が激しくなる。

 こいつの能力か。鑑定でも不明なのが不味いな。

 

「おいご主人。一応ここは飲食店なんだが」


「うるせぇな。今から大暴れして元飲食店になるだろ」


「ご主人。ここに就職するまでに結構な苦労があったんだが」


 よく分からんが厳しい立場のようだな。

 完全な協力関係ではないらしい。

 腕を組んで唸る魔王にたずねる。

 

「おい。こいつは何だ?」


「こいつは何だ、か。私としては何故分からないのかが分からんな。お互いに」


「何だと」


 前の世界線での知り合い?

 でも前の世界線で交流した人間なんてせいぜい家族とあのアホども——待て。


「お前、まさか」


 瞬間、俺は床下から出現した何かに顎下を砕かれ、気を失った。





ジーク:これお前?


【URL:高魔力者向け料理店で魔力暴発事故!?】


ジーク:ねぇねぇこれお前?


タカ:何? なんか証拠あるわけ?


ジーク:エリーさんと飯行くのにちょうど良い感じのとこない? って聞いてきたから俺が言った場所じゃん


タカ:何? 店で大暴れしちゃ悪いわけ?


ほっぴー:そら悪いだろ


ガッテン:良いわけなくない?


鳩貴族:開き直りまでが疾風迅雷すぎますね


ジーク:この負傷者2名ってお前と誰? エリーさん?


タカ:違うよ 今から呼ぶね



【魔王が入室しました】



魔王:久しぶりだな。殺し合った時以来か?


ほっぴー:は?


ジーク:え



【勇者が入室しました】



勇者:すまん、本名名義のアカウントの方で待ってたわ。そりゃこっちか


紅羽:誰?


勇者:おいおい、冷たいな




勇者:それともアレか。ゲームマスターって名乗った方が良かったか?




ガッテン:は? マジ?


ほっぴー:は? は? は? 嘘だろ?


鳩貴族:なるほど。確かにそうなりますか


ジーク:ちなクソ運営って名乗った方が良いぜ


紅羽:お前今まで何してたんだよ


魔王:まったくだな


紅羽:会話に混ざんなクソ侵略者が


魔王:ふむ


七色の悪魔:その、正直状況が飲み込めないのですが


スペルマン:なになに? どっちも本物?


タカ:おう。本物だったぞ


勇者:2人不在なのか? 一旦全員で話したいが


タカ:モータルとお代官さんね。既読数的にはお代官さんは見てそうだけど


ガッテン:モータルは見ていないで確定なんだ


ジーク:まぁ既読が足りない時はたいていモータル




お代官:探そうと思ったこともあったがね。ゲームマスター。君の日常を守るべきだと、君はそれを享受しても良いだけの功績があると思ったから。探さずにいた


砂漠の女王:何やら徒党を組んでちょろちょろ動いているのは知っていましたが


勇者:え?


砂漠の女王:え? ではないですよ。当然知っているに決まっているでしょう


勇者:いや協力関係なのは知っていたが……普通にグループチャットにいるって……そのレベルでズブズブなのか?


砂漠の女王:はぁ?


鳩貴族:ああ、なるほど。そう言えば我々と砂漠の女王の情報を渡したのは貴方の“再現体”でしたね。そしてその再現体は時間遡行前に崩壊している。ならば貴方の記憶には引き継がれないわけですか


砂漠の女王:ああ……それか、別個体と認識されたか。はぁ、説明が面倒ですね。直接頭に送り込んでも?


勇者:良いわけねぇだろ。よくわからんが……再現体? なんだそれ。くわっふえうぇえっnじゅうあって





勇者:だいたい把握した。同時にこの世界におけるそこの魔族の強大さもな


魔王:ついでに私にも流し込みおって。無礼者が


砂漠の女王:負傷してずいぶんと弱っている様子でしたので。点滴は効きましたか?


勇者:言われてその違和感に気付いたよ。仕込み済みか。おいお前ら、こいつが敵に回った時のことを考えてんのか?



タカ:当然考えてるぜ! 負けだ


ジーク:全面降伏やね


ほっぴー:まぁ情に訴えるしかないな


七色の悪魔:その時は、涙でも流してみましょうかね


スペルマン:ひたすらお代官さんと砂漠の女王のカプ本を書くマシーンになって媚び売るよ


紅羽:自爆特攻


ガッテン:それタカにやらせた方が良くね


タカ:無駄死にすぎるだろ。やらねぇよ


紅羽:痛みも無しに好き放題やられてもムカつくだろ


鳩貴族:一名ほど武士がいますが、概ね許しを請う方向で決定でしょう


Mortal:楔抜いてみるかな


鳩貴族:?


砂漠の女王:ああもう、やめてください


お代官:ゲームマスターよ。大切な前提が抜けている。砂漠の女王は私の妻だ。敵に回ることは無い


砂漠の女王:ええ、当然です


ジーク:まぁそれはあるよなー


七色の悪魔:ですね




勇者:ちょっと待て、妻!!?!!!?!?!?!?!!!?!?!?


魔王:妻ぁ!?!!!!? まさかそんな理由で私を殺したのか!?!?!? はぁ!?!!!? 色恋沙汰で!?!!!?



ジーク:草


ほっぴー:ざまぁねぇな


紅羽:ウケる


タカ:いやお前殺したのは普通に魔女に首渡すためだけど


魔王:は? あぁ……いや待て、ああ、そうか。流石に、そうか。殻で覆う魔法だな? あー良かった。流石に和解不能だぞ


紅羽:なに和解してもらえる前提で喋ってんだ? お前。だいぶもう一回殺す寄りなの分かってねぇのか?


勇者:待て待て。こいつは魔族の統率に要る。というか、まぁ、一応改心は……部分的にし始めている途中というか……


スペルマン:お! 色恋沙汰?


勇者:違う


魔王:違う


タカ:でもお前ら2人でレストラン来てたよな


スペルマン:!!!!!!!


ジーク:カプ厨がアップを始めました


スペルマン:王道だね、いきます


紅羽:何を?


ほっぴー:つってもな。勇者のツレと言われれば俺らも手心を加えざるを得んわけで


魔王:色恋沙汰だ


ほっぴー:おk


ジーク:草 なにこいつ


勇者:お前にプライドは無いのか? 仮にも魔族の王だろ?


魔王:元、な。それにプライドなど知ったことか。お前には分からんのか? 魔族と人間。果ては魔女製の怪物と人間。それらが番っている。この者共と手を組めば、完璧な共存の道が必ず見える


勇者:そうかぁ? 店で大暴れする奴らだぞ。俺なんて顎下砕かれたからな? 治ったけど


ほっぴー:奴らって言い方はやめてくれますかね。店で暴れたのはタカだけです。そういう事するのタカだけ


タカ:ううん。人は皆、俺になりうるんだよ。そこのお前もね


ガッテン:怖すぎる



砂漠の女王:まぁそこのバカの特異性はともかく。治って良かったですね。何故そう簡単に治ったと思いますか?


勇者:ああ、そうか。なるほどな。回復ついでに記憶も仕込んだわけだ。無駄がないな


砂漠の女王:ええ。お代官様と触れ合う事以外は最小限の労力で済ませたいので


魔王:番を探していたのか。勧誘の時に気付いていればなぁ



【魔王が退室しました】



砂漠の女王:私は、お代官様に見つけていただくのを待っていたのです。番を探したことなどありません


勇者:おい魔王がグループから蹴られてるぞ


タカ:ウケるね


勇者:ウケねぇよ! てか話し合いたいことが山ほどあるんだ、一旦ちょっと聞いてくれ


鳩貴族:なるほど話し合い。では茶々入れしてくる方を省いた会議用のグループに招きましょう


勇者:そんなんあるのかよ……まぁいいや。魔王も込みで招待してくれ


鳩貴族:はい。会議用グループにいる方〜、招待してあげてくださーい


勇者:お前も入ってないんかい!!!!!!!!!!


ほっぴー:良いツッコミだ


ガッテン:いいなー、助かるわ


ジーク:だいぶ遊べるなこの人


タカ:口調が丁寧なだけで全然悪ノリ側だもんなぁ


スペルマン:茶々入れ組がわらわら湧いてきた……


紅羽:私が省かれてんの納得いってねぇけどな


Mortal:俺も


タカ:本気で言ってるのか? なぁ。本気か?



勇者:ちょっと待て。俺の計算じゃ、話通じる率が2割になってるんだが


七色の悪魔:そうですね、会議用のグループにいるのは私とお代官さん、あとは砂漠の女王だけです


お代官:まぁ……打率で考えると……それなりだろう?


勇者:打率でもそれなり止まりじゃねぇか


ジーク:【悲報】十傑さん、2割しか話が通じない


タカ:元締めが話通じるから大丈夫だ。お前が背負え


勇者:どんな集まりだよマジで……


ジーク:お前が集めた定期


ほっぴー:そうだな


勇者:てかほっぴー。お前は結構ちゃんと作戦組める側だろ?


ほっぴー:おう。砂漠の女王を茶化すのが我慢できなくてな。こないだキックされた


勇者:何なのマジで


ジーク:お前が集めた定期2


タカ:受け入れろ、そんで勝手に話し合え




 一旦スマホを閉じ、深く息を吐く。

 顎下はもう痛みすら無い。

 

「ふざけ倒してんなこいつら……」


 世界を救った感謝の言葉だとか、お前らに背負わせた重責についての謝罪だとか。

 そんな言葉は結局一つも言えないままだ。


「ははっ」


 思わず笑ってしまう。

 今日じゃなくても良いか。


 浮かれた様子のこいつらの空気に乗せられるのも、悪くないと思うから。



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― 新着の感想 ―
いい感じにバカやってんの好き。平和だなぁ
ここまで丁寧に執筆をやってくれるおかげで読んでる時の幸福度指数が高い 感謝
よかった、、、しあわせだ
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