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4-5 転進

2話前からKとOを取り違えていました、申し訳ありません。すでに修正済みです。


登場人物まとめ

A[整備班 自動車関係に詳しく体も声もでかいが気弱な所もある]

B[研究班、高齢の女教授で研究以外に興味が無く性格がキツい]

D[研究班、研究肌で声が小さく話す前に少し貯める癖がある]

E[整備班、体躯のわりに運動は苦手だが他は多芸で飄々とした性格の個人主義]

G[偵察班、体は大きいが器用貧乏で非日常を好む変人で親しい人間には語尾を伸ばす癖がある]

K[施設班、工学に詳しく冷静沈着で天才肌なまとめ役] 

O[施設班、少し気弱でオタクっぽいが機械やドローンに造詣が深い] 

P[遠征班、小柄だが朗らかで野外での活動の才能が高く一度見た風景を忘れることが無い] 

S[遠征班、糸目で音楽や文学に詳しいムッツリスケベ] 

T[遠征班、小柄だが自転車が趣味で体力が高い人の好い性格] 

H[遠征班、元学芸員の歴史オタでフィールドワークの経験から重機を動かせ体力もある]

I[偵察班、長身痩躯で極めて性格が善性な人物] 


『ヘイヘイこちらG・・・気づかれてらっしゃる?その方々はァ』


『もともとバリケードはあったかもしれないけど・・・動きが慌ただしいし多分ね』


『OH・・・シット、少し考えるわァ。』


『了解!』


 面倒なことになったというのが共通認識だった。そして気が付かれたという事は、どこかの時点で監視網に引っかかてしまったことを意味する。だが、多少の頭脳さえあれば通信機の調達程度は可能ではあるし、むしろその程度ができなければこれまで生きてきてはいないだろう。


 また、道路を怪しげな格好の3人組がバイクで疾走していれば監視に引っかかったのも仕方が無いとも言えたし、G達としては後に大型車両が通る道の下調べをしていたので今回の行動は計画としては妥当であった。


「この中継地点も見つかってる可能性があるね」


「そうですね・・・そうするとドローンも見つかっていますかね?」


「うんにゃ、微妙だなァ。バイクで走ってるのを建物の中からこっそり見られてたとかァ、監視カメラの類ならこの場所もドローンも見つかっていないと思うさァね」


「でも希望的観測は・・・」


「良くないね」「いかんなァ」


 中継地点以外でドローンは離着陸していないし、正直なところ中継地点は見つかっていない可能性のほうが高いとGは踏んでいたが、僅かなミスが命に係わるこの世界ではその思い込みは危険であった。とはいえ、時間経過は味方にはならない。通信機を操作しKを呼び出し状況を告げる。


『・・・フン、状況は把握した。整理するぞ。目的は太陽光パネルの利用が可能かを調べ、確保したルートで大型車両を使い回収してくることだ』


『お、そうだなァ』


『そして現在の状況で最も良い状況を考えてみろ』


 Kの言葉に暫し悩む3人であったが、Iがまず口を開いた。


『一番いいのは道を塞いでいる方々に事情を説明して友好的な関係を築いて通してもらう事、ですね』


『フン、ならばまず交渉というカードを持とう。だが友好的でない場合は?』


 Gが口元を楽しげに歪ませる。


『排除!掃討!実力行使だなァ。そんな集団残しておくのも、おおこわいこわい』


『だが、そうまでして結局太陽光パネルが使い物にならない代物であったらどうだ?』


 Tが苦々しい笑顔で言う。


『無駄骨だね、資材を無駄につかって何の成果も無い。』


『そうだ。遠征班に加え装甲車両やメッセンジャーからの武器を使えば勝率はかなり高い、我々もそのような事態を想定した攻撃方法もある。だが資材は有限だ、電力問題は喫緊の課題であり解決するには多少の資材の消費もやむを得ないが無駄な消費は防ぎたい。そして敵対し実力行使に出るとしても相手の有利な状況で攻撃を仕掛けるよりも呼び込んで罠にかけたほうが楽だ、だが通り抜ける必要があるならばそれも已むを得まい。』


『そうさなァ・・・んじゃ、つまりはまず太陽パネルの偵察を行うのが先で、謎集団との交渉はそもそもそれ次第ってわけかァ。』


『ええ、先に道を塞いでいる方々への対処を考えてしまってしまいました。いけませんね、こういう固定概念。』


『そうだね、ナビを見ると遠回りだけど細い山道がある。バイクなら何とか行けるかもしれないし少ないけど家もいくつか地図にあるね、あと2か所くらい中継地点を作ればあとはドローンで太陽光パネルのところまで偵察に行けそうな距離になるね。』


『フン、分かっているならとっとと動け、こちらの存在を知られている以上は時間との戦いだ。Oにもこの通信は聞こえているから心配は無用だ。あとは・・・こちらでも準備をしておこう』


『了解さァ』『はい』『オッケー』


 通信が切れるとOのドローンが中継地点に滑り込むように降りてくる、速度を地面に当たる直前で見事に殺して綺麗に着地、なるべく見つかりにくいように配慮した行動だった。そのドローンのバッテリーを取り換えると再び素早い動きで上空に上がりあっという間に見えなくなる。


 中継地点のアンテナにつながるように監視カメラを設置、これは遠隔操作で周囲を見渡すことができ、拠点から警戒を行うことができるようになった。


 3台のバイクは南へと来た道を引き返し、途中で西の細い道へと進む。砂利でかろうじて道と分かる程の悪路、だが迷わず進む。仮に見つかっていて監視を受けていても、それ以上の速度で行動すれば良いのだ。さっさと目的地の偵察を行い退路を確保しつつ、敵襲に備えるだけだ。


 人数が3人だけでとしてもやすやす負けるつもりは無い。防刃防弾の性能を持つ防具、そして確かな重量を持った凶器を確かめるように軽く叩くと、Gは微かに笑い声を立てた。


 


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