第2043話 美味い飯・・・
「お二人も終わったら、昼食にしましょうね」
エリー姫は、余裕の笑みを浮かべて、指示を出している。
なお、エリー姫の支度は、午後にまとめてするらしい。
普段からしているから、そこまで焦らなくてもいいって、ちょっと羨ましい。
っていうか・・・
私には、「貴婦人の正装」ってやつがよくわからない・・・
うーむ・・・
同じ「国家元首」であっても、ファルティアのヤツは、いつも女王のローブを簡素化したデザインの「皇帝のローブ」のようだ。
くそッ!
あのガキャ!
こんなところで、「楽」しやがって!
「さぁ、お昼にしましょうね・・・」
エリー姫のお言葉だ・・・
「メシにゃ・・・」
生気の抜けた目で、ナキがつぶやく・・・
「やっと、ご飯ですか・・・」
バトルをやったわけでなしに、消耗しまくった私・・・
豪華かつ、贅沢過ぎない・・・
それでいて、品のいい料理が並ぶ・・・
「上手いにゃ~・・・」
文字通り、「噛みしめる」ナキ。
「やはり、美味しいですね・・・」
私は、「女王らしく上品に食べる」と言われているが・・・
同じ「三賢人」のアルナスは、すごい。
完璧なテーブルマナーかつ、「超スピード」で食す。
聞くところだと、彼女の家系は、幾人か「人狼」がいたそうだし。
だから、「燃費」もキティルハルムの民以上なのだろう。
先程までの、悲壮感は時のかなたへ・・・
しかし、私とナキの「燃費」も並み以上。
そういえば、国家元首の晩餐会で、銀河連合大統領と共に参列したラインハルト提督に言われたっけ・・・
「貴女は、どれだけ食されるのか!?」
と。
キティルハルムの民は、「なんでも」食べてきた。
「ゲテモノ食い」との二つ名を持つほどに。
文明国で、「キングコブラ」を食う民族があろうか?
いや、ない。
かつては、一時期「熊」を乱獲したこともあった。
それを言ったら、「熊さん」・・・
青褪めていたっけ・・・
「こ・・・
コワい・・・
「人間」コワい・・・」
って。
ユニィと出会った頃の恐怖が、まだ脳裏にこびりついているらしい。
昼食を平らげ、食後のお茶を飲む。
今日はリラックスする香り高い紅茶である。
うむ。
美味い・・・
だが・・・
「恐怖」は、これからだった!




