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45話 天才魔法少女マリリン vs ヴァンパイアさん

「師匠っ!」

「!?」

 廊下でマリリンにあうと、いきなりそう呼ばれた。

 何かを期待するような目で見られている。

 何故に?

 前まではトクガワさんと呼ばれていたのに・・・

「どうしたんだい、マリリン」

「くくくくっ、あたしも賢者様の弟子になったのですよ~。

 元勇者パーティーの賢者様の弟子になれて光栄なのです」

 ほ~う。

 ということは、俺が兄弟子になるわけか。

 それで師匠と。

 ふむふむ・・・納得。


「そういえば、マリリンは魔法使いとしてはどのレベルなんだ?」

「くくくくっ、あたしは最強の魔法使いマリリンなのです。最強なのです」

 中二入っているマリリン。

 あれ?

 でも、エンさんもダンジョンで最強とか言っていたっけ。

 最強が一杯だ。

 エンさんは若干本気っぽかったけど。

 なにせ、1000年生きているドラゴンだしね。


「師匠っ!お願いがあるんです」

「なにかな?」

「あたしと勝負してください!」

「えっ、その・・何で?」

「師匠を越えて、最強の魔法使いになるのです」

 イヤイヤイヤ。

 俺、まだ魔法覚えたばかり全然強くないんですけど。

 一応エル爺さんの弟子になったけど、魔法もほとんど使用していないし。


「ぬっ、よい心がけじゃ。戦いこそ最強への道。我が見届けよう」

「ご主人しゃま~ファイトです~」

 どこからか現れたアドとエンさん。

 俺が勝負を受ける事が決まっているかのような雰囲気。

 「うんうん、良かったのです」とマリリンも頷いている。

 あのー、俺まだ返事をしていないのですが・・・

 何も言っていないのですが・・・・

 まさかっ!

 無言はOKのサインなのか・・・・


「では、草原で勝負なのです」

 こうして俺は、自称最強の魔法使い、マリリンと勝負する事になった。









 

 草原で向かい合う俺とマリリン。

 俺の手にはリボルバーマグナム。

 マリリンの手には魔法の杖。

 なぜか事態はとてもスピーディに進み。

 今、こうやって向かい合っている。

 俺は戦う気などなかったのだが、何故かこの場に。

 本当どうして?

 エル爺さんとアド、エンさんが近くで見物している。

 皆何かを期待しているようで、ワクワク顔だ。

 いやー、特に面白いものでもないよ・・・多分。


「師匠っ!いくなのです。

 ―――天に輝け光の矢、天井より打ち下ろす神の鉄槌。弾けろ、ホーリー・ブロウ―――」


 マリリンが杖を高く掲げると。

 光の槍が俺に向って殺到してくる。

 ちょ。

 ちょい待ち。

 ちょっとタンマ。

 しょっぱなからかなり強そうな魔法が放たれたんですけど。

 

 俺はとっさに身体強化の弾丸、ムーンバレッドを2発ほど自分に打ち込む。

 最近実証して知ったのだが。

 1発で通常の移動速度が1、5倍になる。

 2発撃つと、1.5x1.5で2,25倍だ。


 ササッ ササッ ササッ

 高速で動いてマリリンの攻撃をかわす。


「な、なんて速度なのですか・・・・さすが師匠なのです。

 では、次はこれなのです。

 ―――天使の弓を今ここに。天使の矢を今ここに、願うは無慈悲の一撃、ホリーアロウ―――」


 うほっ!

 光のブッっとい矢が襲ってきた。

 サッとかわすが・・・

 うへっ。

 追って来た。

 まさかこれって・・・


「無駄ですよ、この矢はホーミング機能つきです。あたるまで追い続けます」


 やっぱり追尾式か・・・

 なんて物騒な魔法。

 とても天使の矢とは思えない。

 悪魔の様な矢だ。

 早々に決着をつけたほうがいいかもしれない。

 みたところ、相手は魔法特化で近接戦闘は弱いと見た。

 ワイバーンにも捕まっていたとこをみると、身体能力は怪しい。

 それなら・・・


 バンッ バンッ バンッ

 俺はリボルバーをマリリンに向けて放つ。

 弾丸はヒガン・バレッド。毒状態にする弾だ。 

 さすがに殺傷性の高い血の弾丸や骨の弾丸は使えない。


「―――天使の盾、ホーリーシールド―――」

 

 弾丸が透明な壁に弾かれる。

 さすがにダンジョンの50層にくるだけの事はある。

 スムーズな動作で迷いがない。

 戦いなれている様子だ。


「師匠ッ!手加減は無用なのです。ある程度のケガなら賢者様が治してくれるのです」


 しょうがない。

 勝負が長引いても意味はない。

 早めに決めるか。

 そもそも、この地形で勝負をする事になった瞬間。

 俺の勝ちは決まっていたも同じなのだけど。


 バンッ バンッ バンッ

 俺は弾幕をはりつつ、倒木の傍へ。

 すぐさま倒木に両手を当て魔力を流し込む。

 根を急成長させ・・・・・・爆発させる。


 ズドドドドドドドドドド ズドドドドドドドドドド

「な、ななんなのですか・・・・わわわわぁああああ」

 マリリンの下の地面が砕け散り。

 激しい陥没ができあがる。

 彼女は穴の中に落下。


「ぬっ、どうやら主の勝ちのようだな」

「さすがご主人しゃまです~。ズドンでしゅ」

「ほほほっ。地面を破壊するほど木々を成長させて爆発させるとは・・・相変わらずトクガワさんの魔力は桁違いじゃな」

 三人が俺のそばに寄ってくる。

 パチパチと拍手し、「うんうん」と頷いている。

 彼らの中で俺の評価は随分と高そうだ。


「なに、たいした事ないですよ。偶々運がよかっただけです」

「謙遜する事はないのじゃ。並みのものでは今の事はできはしまい」

「ぬっ。我もそう思うぞ。そのおかしな武器も興味深いしのう」

「アドも~アドも~、ご主人しゃまは強いのです~」

 全く。

 本当に運が良かっただけなのなのに・・・

 勝負にこの場が選ばれたことが全てだ。

 それよりも・・・・

 マリリンは大丈夫だろうか?


 崩れた地面を見ると・・・

 ピョン スタン

 おおぅ。 

 マリリンが穴から飛び出てきた。

 所々土で汚れている。

「くくくくっ、さすが師匠っ!なのです。最強のあたしには勝つとは中々お強い」

 よかった。

 ケガはしていなかった模様。

 魔法でガードしたのだろうか。

「じゃあ、これにて勝負は終わりだな」

「はいっ、なのです」


「では、勝者のトクガワさんにはワシから商品を送ろるのじゃ」

 そうなのか?

 今初めて聞いたが商品があった模様。

 ありがたく受け取っておこう。

「どうぞじゃ」

「ありがとうございます」

 

 俺に渡されたのは・・・・メダル?

 なんだこれは?

 金貨に天秤のような絵が掘られている。


「エル爺さん、これは・・・・」

「アニマメダルじゃ。色々な場所でみつかる貴重な古美術品かのう」

「いいんですか?こんな物いただいて」

「大丈夫じゃ。心してもっておくのじゃ。勝者の証じゃ」

「ありがとうございます」


 俺はアイテムボックスにアニマメダルを収納した。

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