46話 2度目のアニマ神殿と、レアスキル
どうも、ベビーヴァンパイアのトクガワです。
マリリンに勝負で勝ってからというもの。
彼女が「師匠、師匠」っと、憧れの目でみてきて困っています。
アドまで、「ご主人しゃま~、んん?ご師匠しゃま?」っと混乱しています。
エンさんにいたっては、「何故我がエンさんで、師匠ではないのだ!」っとちょっと憤慨気味。
イヤイヤイヤ。
俺に言われてもこまるがなー。
そんな毎日です。
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「ご主人しゃま~、アニマ神殿って何でしゅ?」
うおっほ~。
草原でゴロゴロしていたら、いきなり聞かれちゃったよ。
俺もぶちゃけよく知らないんだよね~。
あの神殿の事は。
鑑定さんがいっていた、生と死を司ることぐらいしか分からない。
後、転生者の死体が置かれている事とか・・・
魂っぽいのが浮いている事かな。
「よく分からないかな。神殿っていう事ぐらいしか。何故アドは気になるんだ?」
「エル爺さんに聞いたでしゅ。ご主人しゃまは行った事があるでしゅね」
爺さん・・・
アドの興味を引くために色々話しているのかも知れないな。
「一回しか行った事がないよ」
それに・・・もう一度入ろうとしたら入れなかったし。
そのせいで危うく死にそうになったのも今は良い思い出だ。
あの後、リボルダーも作れたし。
「アドも~アドも~、アニマ神殿に行きたいでしゅ~」
アニマ神殿か・・・
そうだな~、もう一度行ってみるか。
レベルも上がっている事だし。
ダメもとで挑戦だ。
「分かった、アド。行ってみようか」
「うへへ~やった~でしゅ」
ササッ ササッ ササッ ササッ
アドに乗ってアニマ神殿の入り口にきた。
前来たときは・・・ここで死闘を演じたな。
アースドッグ・リーダーをギリギリで倒し、ちぎれた腕を再生させたりした。
懐かしい過去だ。
よくぞやった、俺。
で、扉に近づくと・・・
【神殿に入るには、アニマメダルを消費する必要があります。】
おおぅ。
前と違う神の言葉。
確か・・・前はスキルポイントが必要だった。
今度はアニマメダルか・・・
エル爺さんから貰ったものだけど、話しではただの古美術品。
それなら消費してみますか。
確か前は心の声で返事をしたんだっけな。
今回も同じでいいだろう。
ではでは・・・
『分かったOKだ』
【アニマメダルを消費しました。】
ゴゴゴゴゴゴォォォォ
扉が開く。
「ご、ご主人しゃま~パカっとしたでしゅよ~パカっと」
「あぁ、では進もうか」
「でしゅでしゅ・・・・・あっ痛でしゅ」
「?」
アドは透明な壁にぶつかって前に進めない。
俺は中に入れたのだが・・・
アドだけ何かぶつかっているようだ。
「ご主人しゃま~」
ウルウル瞳のアドを元に向おうとした瞬間。
あっ。
バタンッ
無常にも閉められる扉。
アドの姿は見えなくなった。
扉を押したり叩いたりしてみるが、ビクともしない。
扉にふれて魔力を通そうと試みるが・・・
んん?
おかしい。
魔力が通らない・・・・だと・・・
何かに妨害されているようだ。
こんな感覚は始めてだ。
暫く試行錯誤するがびくともしない。
リボルバーで撃ってみても傷ひとつつかない。
特殊な扉のようだ。
仕方がない。
扉は諦めて先に進もう。
テクテク テクテク
前と同じように進むと、大きな谷にでる。
相変わらず人魂の様なものが奈落の上に浮いている。
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ふぅ~。
やはり鑑定しても何も出ない。
未知の物質か何かだろうか。
この場所に来ると、はるかに大きい何かを感じる。
魂とか、神とかを信じてしましそうになる。
暫くフワフワと浮かぶ光を眺めた後。
壁に埋め込まれているミイラの元に向う。
確か・・・・
前に噛んでスキル「血骨錬金術」を得たのは・・・・
このミイラだったかな。
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種族 :異世界から来た転生者
備考 :物を作りし者
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そうだそうだ。
このミイラ。
このミイラを噛んでスキルを得た事により、窮地を脱出できた。
能力がなければどうなっていたことか。
感謝だ。
ありがとう、ミイラさん。
俺は頭を下げる。
それから周りのミイラを観察。
前はミイラを噛んだ数秒後にこの神殿からおいだされた。
偶々時間がたったのか。
噛んだのがトリガーになったのかは分からない。
なら。
時間を意識しながらミイラを観察すべきだろう。
いつ追い出されるか分からないから。
勘だけど・・・
多分、ミイラを噛めばまたスキルを得られると思う。
この転生者達が生前に持っていたスキルを得られる。
魔物からもスキルを得られたから。
これが俺のスキル『神の牙』の能力なんだろう。
さて、何を貰おうか・・・
俺は順々にミイラを鑑定していく。
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種族 :異世界から来た転生者
備考 :民を癒す者
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種族 :異世界から来た転生者
備考 :海を越えし者
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種族 :異世界から来た転生者
備考 :運にかける者
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種族 :異世界から来た転生者
備考 :余暇に長けた者
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っと。
ここまで鑑定した瞬間。
【残り1分です。時間になると強制退出します。】
おっ。
やべっ。
時間制限あるんかい。
なら急がないと。
この4体の中から選ぼう。
『民を癒す者』『海を越えし者』『運にかける者』『余暇に長けた者』
民を癒す者は、回復系スキルかな。
海を越えし者は、水系魔法スキルだろうし。
運にかける者は、ギャンブラー的スキルんば気配。
余暇に長けた者は、便利系スキルかな。
なるべくダンジョンを攻略するのに必要なものが欲しい。
となると・・・海を越えし者と、運にかける者はいらないな。
ダンジョン内に海はないだろうし・・・運任せにはしたくない。
回復系か・・・便利系か・・・
うーん。
ふーむ。
うむーん。
うーん。
よし!
決めた!
ここは便利系かな。
エンさんとアドがいる以上。
敵で困るとは思いにくいので、怪我もしにくいだろう。
ならば便利系でその他の部分を補いないたい。
ではでは。
時間もないことだし。
いきます!
ガブッ チューチュー
俺は『余暇に長けた者』に噛みついた。
【スキル『神の牙』を発動。スキル『ネット通販』を獲得しました。】
うおおお。
やりいいいい!
ヒヤッホオオオオオ!
便利系スキルゲッツ。
パカン!
お、おう。
聞き覚えのある音。
突然体が白い光に包まれて、頭がガンガンする。
目を開けてられないぐらいの閃光。
頭の中の回路を作り変えるような電撃。
まるで、むりやり脳の回路をいじられているような感覚。
二度目の経験だが・・・きつい!
きついぜ!
ぐああああああああああああ!
ああああああああああああああ!
目の前が白い光に包まれて・・・
ふわっと浮遊感を感じる。
体がどこかに飛ばされる感覚。
俺が目を開けると、アニマ神殿の扉の前にいた。
目の前では、アドが目をパチパチしている。
いきなり現れた俺にビックリしているのかもしれない。
おはよう、アド。
帰ってきたぜ!




