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28「Epilogue 聖なる朝に」

28「Epilogueエピローグ せいなる朝に」


クリスマス・イブの夜・・・

このゲームを愛した者達からの寄付金きふきん延期えんきされた最終日

レンタルサーバー上に作り上げられたゲームの世界


『なんやかんやで・・・

冬のダンジョンへ遊びに行けなかったなぁ~』

と、明人がぼやくと・・・


エスタシオンとグリースが

毎年、12月の19~25まで遊べていた

『クリスマスをしたフィールドへ行きたい』のだと

明人と透矢と晴季さんの3人に懇願こんがんしてきた


ログイン時に表示された「お知らせ」に書かれていた

「ダンジョン参戦さんせん」の「最終受付時刻」は・・・

「PM24時」と、なっている


画面の前の3人は了承りょうしょうし、急いで2人を連れ

「天空の冬のダンジョン」へと足を向けた。


その「天空の冬のダンジョン」は、3種類に分かれている

レベルの低い人向けの「初級ダンジョン」

レベルの高い人しか入れない「上級ダンジョン」

レベルは関係ないが、敵が上級レベル的に強い・・・

「辛口ダンジョン」の3種類だ


初級は混雑こんざつが予想され、上級はグリースのレベルが足りない為

「辛口ダンジョン」へと入る事にした。


ダンジョンの中どれくらい進んだであろうか?

日付が25日に近付くと・・・

アクションRPGなのに敵の姿が消え去った


画面の上部左上に12時近くを指すアナログ時計が表示され

その横に・・・

「最後日、好きな場所で最後の時を・・・」

と、言うメッセージが表示された

思い思いの場所で、「静かに」朝を迎えて欲しい

って、感じの・・・ゲーム会社からの心遣こころづかいなのかもしれない


画面の中の2人と画面の前の3人は

ゆっくりとダンジョンの最上階へとのぼって行く


ふと気付くと・・・

宝箱やら、攻撃したら壊せる物も無くなっていた

これはもしかしたら・・・ゲーム会社の「思いやり」ではなく

「データの御片付けを開始しているだけ?」

と、それぞれがどう思ったかどうかは・・・

読者様、各自それぞれの判断にお任せして


ボス戦をする予定だった大部屋まで辿たどり着いた。


・・・何も無い部屋に、残念感ざんねんかんただよわせ・・・

その先へと進み、切り替わる風景に息を飲む


降頻ふりしきる「半透明な雪の結晶」・・・

空は、「深い青色」の「星降る夜空」・・・

もしかしたら、トナカイのコスプレした犬が

モルスの犬橇いぬぞりの流れ星かもしれないのだが・・・

「ソリを引くトナカイの流れ星」が、きらびやかに夜空を流れる


「雪化粧」と言う言葉が似合う

きらきらと光る「純白の雪」をのせた無数のクリスマスツリー


綺麗過ぎるグラフィックに・・・

ここが、「本当のゲーム内」なのか?

クリスマスをエンジョイする死神

「モルス」の「御客様待合室」なのかは、判別できなかった。


少し進むと、背後にあるダンジョンの出口から現れた

別のグループに追い越される


更に進むと・・・クリスマスツリーの大木が見えてくる


辛口ダンジョン参加者は意外に多く

一番大きなクリスマスツリーには・・・

登って遊ぶ人や、木陰こかげたむろする人等で混雑していた。


画面の前の3人は・・・時間を忘れ、その光景をながめて

テストプレイから参加していた、このゲームに対して

感慨深かんがいぶかい思いにふける


3人がツリーの大木を眺めている間に

姿を消した、エスタシオンとグリースは・・・

誰もいない小さなクリスマスツリーの下にいた。


最期の時を2人で迎えたいのであろう・・・


画面の前の3人は、何も言わず

2人から見えないであろう位置に移動し

少し離れた場所で、2人を見守る事にした


かすかかにささやき合う2人の声が聞こえては来るが

話の内容は分からない・・・

2人の会話を3人は、知ろうとも思わなかった。


画面の前・・・この時が、永遠ではなく

ときが来て朝が来れば、終焉しゅうえんおとずれる事を知りながらも・・・


タイムリミットがあるのも忘れ

コーヒーを飲みながら、幻想的な世界をぼ~っと眺めていた


そして、何故か画面の中にはスタッフロールが流れだす

スタッフが入れたのであろう思い思いの絵文字に笑い

スタッフが入れたコメントに涙がにじんだ


長い、ながぁ~いスタッフロール

ゲームが存在した年月分参加したスタッフの人数が

多数いたのであろう


3人それぞれの部屋の窓の外がゆっくりと白んできた・・・

ゲームの世界も白み・・・全ての物がゆっくりと透けていく


最後に「ゲームの名前」と「ゲームの会社名」が表示されて

画面の向こうの世界は、雪と同じ純白の中に消え去り

消えゆく世界の中で、幸せそうにい笑い合う

「史樹と悠流」の2人の姿が見えた・・・


一瞬、モルスの声を耳にした様な気もする・・・


白い世界から、PC画面はゲーム会社のホームページにある

「お知らせページ」へと飛ばされた


ゲーム名と「日頃ひごろ愛顧あいこ・・・云々」との挨拶あいさつ文が

PC画面に映し出されている。


・・・今日は「クリスマス」聖なる朝・・・

ゲームの為に開いていたタブを消し

残ったのは、スカイプの画面表示だけとなった。


『透矢・・・明日、学校終わったらさ

帰りにフライドチキン60分食べ放題に行かないか?』

自分から基本、そう言う事を言わない明人の誘いに透矢は喜んだ

『ああ・・・行こう!』

『ちょっと!それ何処どこにあるの?私もさそいなさいよ!』

「今日は休み」だと言う晴季さんも

食べ放題に参加する事になった。


そして、待ち合わせをした学校の帰り道に思い出す


最後に耳にしたモルスの声は・・・

『また、終焉を迎える世界で会いましょう』と言っていた


「史樹」であった「エスタシオン」と・・・

「悠流」であった「グリース」・・・

その他の住人達が、どうなったのかを知る事は出来ないが

「また、モルスには出会うのだろう」

良い予感はしなかったが、それを確信した。


そして、3人は・・・

晴季さんが持ってきた情報で、ネトゲのテストプレイに参加し


・・・時を経て・・・

いつか見た、髪を飾る「花飾り」にゲーム内で遭遇そうぐうするであろう

その時が、その世界の「モルス」に出会う時


死神「モルス」が心を込めておくる「スノードロップの花飾り」

「贈り物にする事」で変化する「花言葉」


モルス個人の中の「恋の最初の眼差まなざし・逆境ぎゃっきょうのなかの希望」

贈り物になると「あなたの死を望みます」と、花は言葉を語る


でも、それは「別の物語」

その「別の物語」を作者が語るかいなかは・・・

その時になって見てからしか分かりませんので御了承ごりょうしょう下さい。

聖なる朝に・・・

「フライドチキン食べ放題」に行く事が決定した「この物語」・・・


・・・の「モルス」さんを「主人公」に担ぎ出して・・・

「冬の童話祭2014」参加する事にしましたw

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