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トルミ村④

改変完了しました。

矛盾があればご指摘ください。


「ちょっとちょっとー!魔王さまがこっちに向かってきてるんですけど!!もうバレちゃったの!?」


彼女はアンデッドが抱えるステージの上で頭を抱えた。彼女の計画ではレノンとフレンにある程度のダメージを与えてから自分がとどめを刺すつもりだった。

しかし、現状2人には一切のダメージは入っていない。


「んー、バレたなら仕方がないかぁ…向かってきてくれてることだし、あたしが戦うしかないね⭐︎みんなー!これからくる衝撃からあたしを守ってね⭐︎」


 うおおおお……と響く声と共に彼女を守るように防壁が築かれていく。それは大量のアンデッドによって形成され、暗く悍ましいものだ。


防壁ができてからまもなく、一瞬パッと明るくなり、その壁は消し飛ぶこととなった。


そして彼女の前に、


「よお、早速だが覚悟はできてるんだろうな?」


そう言ってレノンが彼女の目の前に現れた。


◇◆◇◆◇◆◇◆


レノンが見つけた魔力の元へフレンを背負って向かっていると、突然目の前に悍ましい肉壁ができあがり始めた。


「フレン!しっかり捕まってろ!」


そういうと、レノンは大剣デモンズバニッシャーを手に取り、その肉壁に向かって一閃。

斬撃で一瞬にして肉壁は吹き飛んだ。

そして、アイドル風の女の姿が現れた。


「よお、早速だが覚悟はできてんだろうな!」


驚いた表情の彼女に向かってレノンはそう言った。


「覚悟とかよく分かんない!てか、もうっ!なんでそんなに脆いのかな人間って…素材として役に立たないんだよねぇ…」


 そう言い、彼女は怒りの表情になった後すぐにがっかりした表情を浮かべる。


「人間を素材扱いとは、貴様はよほどの化け物だな」


「はぁー!?今あたしのこと化け物呼ばわりしたもしかして?ぜーったいに許さないから!みんなあいつやっちゃって!!」


 彼女の声に呼応するかのように、地面のアンデッド集団が跳躍の姿勢をとった。


「馬鹿が!さっきの襲撃を見ていなかったのか?アンデッド達の跳躍では俺に届かないことが分かっただろうが!」


 レノンが言うと、ニコニコしながら


「さっきは…ねっ⭐︎」


 その言葉と同時に跳ね上がったアンデッド達が、軽々とレノンの視界まで飛び上がり、そして同時に飛び上がった別のアンデッドを壁がわりにし、垂直移動でレノンに四方八方から飛びかかった。


 少し油断をしていたレノンは、対応に遅れ、全面のアンデッドには対応しきれたものの背後のアンデッドには飛びつかれ身動きを鈍らされた。


「ぐっ!なんだこの力は…!だがっ!」


 飛びついてきたアンデットは想像できないほどの力で掴みかかってきている。しかし、いくら力が強いからと言って、やはりアンデッド。レノンは飛びついてきたアンデッドを振り払う。

 しかしながら、飛びかかってくるアンデッドの数は増える一方で、レノンに攻撃の隙を与えない。


「やむを得ない!」


 レノンは自分にむけ雷撃を放ち、自分諸共アンデッドを焼き尽くした。

 自身にダメージが入ったものの、一時の猶予を得ることができた。


「フレン!お前の魅了でアンデッドを使役出来ないか!?」


 咄嗟にフレンに救援を試みるも、


「やってるんですが、こいつら全く効きません!!てか、レノン様助けてほしいのはこっちですよーー!!」


 そう言い涙目を浮かべていた。

 フレンも魔法でなんとか凌いでいるものの数の多さで苦戦しているようだ。


「あはっ⭐︎苦戦してるようだね、まおうさま!素材としては最悪だけど、人間は数が多いからこういう攻撃にはうってつけだね⭐︎」


 笑顔の彼女にいちいち腹が立つ。


埒が開かないため、レノンは広範囲攻撃魔法サンダースパイクを発動し、アンデッドを雷で串刺しにし襲撃をとめた。

広範囲魔法は便利だが、魔力消費が激しい。未だアンデッドの襲撃が収まらない状況であまり消耗したくはなかったのだが。


「さて、攻撃は止めた次は貴様を狩る番だ!」


 レノンは剣を前に突き出すように構え、勢いをつけ、飛びかかった。

 光を纏うように進む一閃は、彼女を守るために再び作られたアンデッドの防壁を突き破り、そのまま彼女ごと貫いた。

 そして上空に浮いていたその体は地面に落ち、動かなくなった。


「……手応えが全くない」


彼女を貫いたのは確実だ。

しかし一切の手応えを感じなかった。


「どこに行った!?」


 レノンが叫ぶと、


「ふふっ!背後にご・ちゅ・う・い!⭐︎」


その声と共にレノンの背中に鈍痛が走った。


「かはっ!」


レノンは背中に刺さった短剣を抜き、自身にヒールをかける。しかし回復魔法は得意ではない。完全に治しきることはできていない。


「どうやって俺の背後に回った!?確実にお前の体を貫いたはずだ!」


レノンがそういうと、彼女は無表情になり、


「教えるバカがどこにいると思うの?」


そう言って、レノンを見下ろしていた。


「なーんか、がっかりだよ。前魔王様が倒されてから、バラバラになりかけた魔王軍を纏めたっていうから期待してたんだけどなぁ。あたしの単純な攻撃すら避けられないなんて」


そういう彼女にレノンは剣を構える仕草を見せることなく斬りかかった。

そして両断することに成功する。しかし相変わらず手応えを感じていない。


レノンは今度は背後に気配を感じ、そこから回避するように前方に飛んだ。振り返るとやはり短剣を前に突き出した彼女の姿がある。しかし構えた状態で動いていない。


「ぐっ……!」


レノンは今度は腹部あたりに鈍痛を感じた。

そう、今度は目の前に彼女の姿が現れていたのだ。

首だけ振り向き背後を見ていたため前方にいた彼女に気が付かなかったのだ。


刺された腹をおさえながら、レノンは膝をついた。

しかしその痛みはすぐになくなり楽になった。

フレンがヒールをかけてくれたのだ。


「フレン!助かった!」


フレンは親指をたて、こちらにグーサインを向けると、すぐにアンデッドとの戦いに戻った。


「きー!フレンちゃん邪魔しないでよ!!」


彼女は地団駄を踏み始めた。


「レノン様!彼女は移動してらのではありません!体を入れ替えているのです!」


フレンが戦いながらそう叫んだ。

なるほど合点がいった。今飛び上がっているアンデッドと体ごと入れ替えているのか。


「だったら!」


レノンは再び彼女に斬りかかりその体を両断した。

そして背後を振り返り一瞬隙を作る。


彼女はレノンの背後に現れた。

もちろん想定通り。レノンは構えた剣を横にし、自分を中心に回転した。

これには彼女も驚き、一瞬体を硬直させてしまった。

結果、後ろに退いたがレノンの剣を完全にかわすことができず服が破れる。


「ああーー!!お気に入りのアイドル服が!!」


彼女はその場で膝を折り、泣き始めた。

かと思いきや、すんとすぐに泣き止み今度は怒り始めた。


「もう怒ったんだから!!このアンデッド界最強アイドルのアン様があんた達をぶっコロしてやるんだから!!」


そう言って腕を振るった。


ここまで改変しております。

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