私は異世界にトリップしたのかしら?
お爺ちゃんに拉致られて稽古という名のイジメに付き合わされて1時間が経ち私は解放されました。
「こら! 未来。若き乙女が大の字で寝るんじゃない」
「お爺ちゃん今動くとお昼に食べた物が……」
「うむ、情けないのー 綺羅なら稽古が終わった直後に腹減ったと言って台所に走って行ってたんじゃがの」
私と綺羅とじゃあ元々の体力が違うし、それに昔から鍛えられている綺羅とここ最近鍛えられている私と比べないで欲しいです。
「む……もうこんな時間か。 未来ワシは用事があるから行くが道場の雑巾がけをしておくのじゃぞ」
……鬼ですか!
どうせ喜平さんと将棋でしょう。
負けるのだからやめておけばと言いたいです。
でもそんなことを言ったら明日の私は屍になるので言いませんが。
あーやだなー なんでしたくもない稽古をさせられてその上雑巾がけをしないといけないの!
雑巾がけしなかったら同じく明日屍になるのは嫌だから
「はーい」
とイヤイヤ返事をします。
「なんじゃ、その気のない返事は。ちゃんと返事せんか!」
気のない返事だからですよ。
もう……うるさいな。
「はい。わかりました」
「うむ。じゃあ頼んだぞ」
そう言って祖父はドカドカと意気揚々で道場から出て行きました。
私は、負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~負けろ~
と呪詛を唱える。
まあこんな呪詛を唱えなくても負けるのが私のお爺ちゃんですが(笑)
さて体力も少しは回復したので雑巾がけをしましょうか。
道場裏側にある水汲み場に向かいバケツに水を入れる。
「よっこらせ」
う……重い。
か弱い私には辛いな。
さて頑張って雑巾がけするぞ!
と空元気をだして道場に戻ると1人の女性が立つていました。
「あ……未来さん」
中世のヨーロッパのお姫様のようなドレスを着た麗羅さんがいました。
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