登場人物まとめ
第二部終了時点での、キャラクターたちの詳細なプロフィールを、ここにまとめさせていただきます。
【物語登場人物・設定資料集】
パーティ『至高の一皿』
世界の歪みを正し、ギルド最高位の一角である金級へと昇格した、新進気鋭の英雄パーティ。その本質は、リーダー(?)であるコノハの、尽きることのない食欲に振り回される、賑やかな家族である。
静木コノハ
* 年齢: 17歳
* 容姿:
* 身長: 145cm
* 髪: 艶やかな黒髪のストレートロング。
* 瞳: 大きな黒い瞳。
* プロフィール: 物語の主人公。究極の料理番にして、初代勇者と聖女の血を最も色濃く受け継ぐ「黒の一族」の少女。普段は温厚で心優しいが、「食」が絡むと常識や倫理観さえも超越する、凄まじい行動力と探求心を発揮する。目立つことを極端に嫌うが、その規格外の行動が常に仲間たちを世界の中心へと導いてしまう。
* 能力:
* 固有魔法: 『治癒』『バリア』。二つの固有魔法を持つ極めて稀な存在。
* その他: 全属性の上級魔法を使いこなす。料理の腕は神の領域に達しており、時に世界の理さえも変える一皿を創り出す。
レオン・クライン
* 年齢: 18歳
* 容姿:
* 身長: 180cm
* 髪: 爽やかな金髪の短髪。
* 瞳: 澄んだ青い瞳。
* プロフィール: 聖アウレア帝国出身。滅ぼされた聖騎士の名門クライン家の最後の生き残り。物語当初は、父の汚名を着せられ国を追われた復讐者だったが、コノハたちとの旅を経て帝国を救う英雄となった。真面目で堅物なパーティのリーダー格であり、暴走しがちな仲間たちを必死で常識のレールの上に戻そうとする最大の苦労人。
* 能力: 帝国騎士団直伝の、剣と盾を駆使した鉄壁の攻防一体の剣技。
ガルム・イェーガー
* 年齢: 25歳
* 容姿:
* 身長: 190cm
* 髪: 燃えるような赤髪の短髪。
* 瞳: 野性的な緑色の瞳。
* プロフィール: 北の凍てつく国『鋼鉄のウルク連邦』出身の最強の戦士。現皇帝のライバル。強くなることと美味い飯を食うことだけを求めて国を飛び出したが、コノハたちとの旅で仲間を守るための本当の「強さ」に目覚める。脳まで筋肉と思われがちだが、意外と仲間思いで情に厚い。
* 能力: 巨大なハルバードを軽々と振り回す、圧倒的なパワーファイター。
クラウス・フォン・リンドバーグ
* 年齢: 20歳
* 容姿:
* 身長: 182cm
* 髪: 知的な銀髪。少し長めで整えられている。
* 瞳: ミステリアスな紫色の瞳。
* プロフィール: 聖アウレア帝国の大公爵家の次男。本来なら宰相として、国を動かすはずだったエリート中のエリート。だが、幼馴染で親友のレオンを救うため、その輝かしい未来の全てを捨て国を出奔した。パーティの「頭脳」であり参謀役。
* 能力: レオンに劣らぬ剣技と、魔法工学、歴史学、古代文字解読など、百科事典的な知識。
アリア
* 年齢: 不詳(エルフのため、外見は20代前半)
* 容姿:
* 身長: 170cm
* 髪: 森のように深い緑色の髪のロングヘア。
* 瞳: 穏やかな琥珀色の瞳。
* プロフィール: 始まりの大地エデン出身のエルフの戦士。冷静沈着で自然を愛するパーティの斥候役。個性派揃いの仲間たちを、一歩引いた視点から見守るお姉さん的存在。
* 能力: 弓と短剣の扱いに長け、隠密行動やサバイバル術を得意とする。
『深淵の福音団』
黒姫アイをリーダーとする、三人組の闇魔法使い。第一部の終盤、アークランドでの騒動を経て、コノハに拾われる形で、シュプリーム号に居候中。
黒姫 アイ
* 年齢: 20歳
* 容姿:
* 身長: 163cm
* 髪: 腰まで届く、漆黒の黒髪ストレート。右目が完全に隠れるアシンメトリーな前髪が特徴。
* 瞳: 左目は黒い瞳、前髪に隠された右目だけが赤い瞳。
* プロフィール: 福音団のリーダー。尊大で芝居がかった厨二病の話し方をするが、根は真面目で不器用な努力家。コノハの姉であるカエデとは魔法学校時代の同級生にして、一方的な好敵手。
* 能力: 固有魔法『刻印魔眼』、特級レベルの闇魔法。
宵闇 シオリ
* 年齢: 20歳
* 容姿:
* 身長: 155cm
* 髪: 柔らかな、少し癖のある黒髪のショートカット。
* 瞳: 優しげな黒い瞳。
* プロフィール: アイの一番の親友であり、最大の理解者。おっとりとして気弱に見えるが、芯は強い。暴走しがちなアイやスミレの手綱を握る、福音団の唯一の「良識」。腰のポーチに、手のひらサイズのウサギのぬいぐるみを付けている。
* 能力: 固有魔法『傀儡の鎮魂歌』。
宵闇 スミレ
* 年齢: 17歳
* 容姿:
* 身長: 148cm
* 髪: 元気な外ハネが特徴の、黒髪のおかっぱ頭。
* 瞳: 好奇心に満ちた大きな黒い瞳。
* プロフィール: シオリの妹。天真爛漫で少しアホの子。コノハの親友でもある。
* 能力: 固有魔法『万象を産む絵画』。
【世界の地域と国家・設定資料集】
中央大陸アークランド
* 政治形態: 都市連合国家。冒険者ギルド本部が、事実上の最高自治機関として機能している。
* 特徴:
* 世界の中心に位置する、巨大な中立大陸。様々な種族が行き交う、文化と経済のハブ。
* ギルド本部のあるアークランド市をはじめ、芸術の都リリウムなど、自由で活気のある都市が点在する。
* 一行が初めて出会い、パーティを結成した、始まりの場所。
主大陸
アークランドを囲むように存在する、最も大きな大陸。世界の主要国家がひしめき合っている。
* 聖アウレア帝国
* 政治形態: 皇帝を頂点とする、貴族制の帝国。神聖教会の教皇の影響力も強い。
* 特徴:
* 人間中心主義の、巨大な軍事国家。レオンとクラウスの故郷。
* 第一部の時点では、腐敗した宰相派閥が国を牛耳っていたが、一行の活躍と、若き皇子(後の皇帝)ジュリアスの決断により、打倒された。
* 聖騎士団に代表されるように、騎士道精神を重んじる文化を持つ。
* 鋼鉄のウルク連邦
* 政治形態: 皇帝を元首とする、実力主義の連邦国家。
* 特徴:
* 北の、凍てつく大地に位置する、戦闘民族の国。ガルムの故郷。
* 「力こそが全て」という、尚武の気風に満ちており、強者が敬われる文化。
* 豊富な鉱物資源と、強力な軍事力を持つ。
* 輝石のドワーフ王国
* 政治形態: 王を頂点とする、世襲制の王国。
* 特徴:
* 東の、巨大な山脈地帯の、地下に、大都市を築いている。
* 世界最高の、鍛冶技術を誇り、彼らの作る武具は、大陸中の戦士の憧れ。
* 頑固だが、一度認めた相手には、どこまでも、義理堅い、職人気質の国民性。
* 獣人王国『大地の盟約』
* 政治形態: 各部族の長老たちによる、合議制の部族連合国家。
* 特徴:
* 西の広大な平原と、森林地帯に広がる獣人たちの国。
* 自然との共存を重んじ、精霊信仰が根付いている。
* 身体能力が非常に高く、優れた狩人が多い。
東の海洋
* エバーグリーンのオアシス連邦
* 政治形態: 議会制民主主義国家。国民から選ばれた首相が、行政のトップを務める。
* 特徴:
* 主大陸の、遥か東の海洋に浮かぶ、巨大な島国。コノハたちの故郷であり、『黒の一族』が暮らす国。
* 魔法文明が、極端に発達した、平和で豊かな楽園。
* 聖女は、国の防衛を司り、外交の象徴的存在でもある、特別な役職。
西の果て
* エデン大陸
* 政治形態: エルフの長老たちによる、合議制。
* 特徴:
* 世界の、理の外側に位置するとされる、神秘の大陸。アリアの故郷。
* 大陸そのものが、巨大な「世界樹」であり、エルフたちは、その、世界樹と、共生している。
* 外部との、交流を、ほとんど持たない、閉ざされた、聖域。
【魔法体系・詳細設定】
この世界における魔法は、大きく分けて「系統魔法」と「固有魔法」の二つに分類されます。
1. 系統魔法
一般的に「魔法」として知られており、世界に存在する魔力を利用して様々な現象を引き起こします。以下の8つの属性が存在します。
* 火属性: 攻撃、加熱、照明など、熱と炎を操る魔法。
* 水属性: 攻撃、回復、防御など、水と氷を操る魔法。
* 風属性: 飛行、斬撃、索敵など、風と空気を操る魔法。
* 土属性: 防御壁の生成、地形操作、ゴーレムの使役など、大地と岩石を操る魔法。
* 雷属性: 攻撃、魔力付与、高速移動など、雷と電気を操る魔法。
* 光属性: 回復、浄化、聖なる攻撃など、神聖な力を操る魔法。
* 闇属性: 幻術、精神干渉、呪い、死霊術など、影と負の感情を操る魔法。
* 無属性: 特定の属性に属さない、純粋な魔力の塊を操る魔法。念話や、アイテムボックスなどもこれに含まれます。
適性と階級
* 適性: 系統魔法を扱うには、それぞれの属性への「適性」が必要です。適性がなければ、どれだけ努力しても、その属性の魔法を扱うことはできません。適性の数や得意不得意は、血筋や才能によって大きく左右されます。
階級: 魔法の威力や、複雑さに応じて、初級、中級、上級、特級の四つの階級が存在します。
初級: 義務教育などで、誰もが基礎を学ぶレベル。生活魔法などが含まれる。
中級: 専門教育(徒弟制度など)で、専門家が学ぶレベル。オアシス連邦の成人の標準レベル。
上級 :高等学院や、ギルドなどで、特別な訓練を積んだ者だけが、たどり着けるエリートの領域。
特級: もはや、努力だけで、たどり着ける領域ではない。神からの啓示や、人生を懸けた研究の果てに、ごく一部の伝説の存在だけが使える、奇跡の御業。
2. 固有魔法
「黒の一族」の血筋にのみ、発現する極めて特殊な魔法。
その能力は、一人一人全く異なり、遺伝によって受け継がれます。
カエデの『空間転移』や、スミレの『万象を産む絵画』のように、世界の理を書き換える神の如き能力から、日常を少しだけ便利にする、ささやかな能力まで多種多様です。
3. 魔力の源と、発動方法
* 魔力の源: 全ての魔法は、術者が、その身に宿す、固有のエネルギー(MPのようなもの)を源とします。「黒の一族」は、遺伝的にこのエネルギー量が他種族よりも遥かに多いです。
* 発動方法: 一般的な魔法使いは、呪文の「詠唱」や、「魔法陣」を、描くことで魔法を発動させます。ですが、カエデやコズエのような、達人クラスはそれらを、一切省略した『無詠唱魔法』を使うことができます。




