竜ー03 驚愕! 変力の謎に迫る!
こんにちは。
皆さんは最近、どうお過ごしでしょうか。
僕はとうとう、新連載、始めました。
短編にしては少し長そうだったので連載にしました。
【妄想クラウディア~10人の異能使いと禁書の劫略者~】
プロット、驚異の10行未満!
主人公の名前? そんなのは5話くらいまで考えてませんでした!
ストック? そんなものは皆無と言っていいでしょう!
社会人になってから挑む、無謀すぎる毎日投稿! もはや蛮勇の極み!
作者が倒れるが先か、完結するが先か!
これは、過去に黒歴史を持つすべての人に贈る物語。
藍澤建、全身全霊の新作品!
書き始めた初日に日間ランキング乗る程度には面白いはず!
えっ、上の説明じゃ内容がわからない?
とりあえず、読んでみてください。
この作品をここまで読んでくださった方なら、きっとハマるはずです! たぶん!
追記)
すごく前に宣伝してた【ヒーローもの】をお待ちのお客様へ。
ものすごい長編予定です。
この作品にも負けず劣らずの大ボリューム予定です。
そして、ストックがまだ3章半ばくらいまでしかできてません。
出来れば毎日投稿でお送りしたいので、もう少々ストックができるまでお待ちください。
「って、なんなのだそれは!」
輝夜が唐突に叫んだ。
「ん? どうした輝夜。なんか変なところでもあったか?」
「変なところしかないだろうか! なんだその強さ、何故全裸で人が弾け飛ぶ! どういう原理で敵を倒したというのだ!?」
輝夜は、理解できないと言わんばかりにそう叫ぶ。
僕は困った笑顔を浮かべ、全裸のソフィアを一瞥くれて。
特に迷うこともなく、結論を出した。
「いや、こいつが理解できないのは最初からだろ」
「そうだけども……そうだけども!」
今更何を言っているのかね、輝夜ったら。
ソフィアは、最初っからおかしいんだよ?
別に、いつの間にか全裸になってたり、熟練の露出狂を子供の手をひねるかのように倒してしまうことも、なんだかよく分からない仕組みで敵を倒してしまうことも……まぁ、あるんだろうさ。思考停止。
「思考停止するな主殿! これは異常だぞ!」
「まぁ、うん。この世界がおかしいのか、この変態共がおかしいのか。僕には判断つかないけれど」
僕の言葉に、3人か3人とも『それほどでも』と言いたげな表情で頭をかいた。ちなみに、そのうち2名が全裸だった。……スルーしてたけど、全裸率多くないかしらうちのパーティ。
「まずお前らは服を着ろ。お前らも大概だが、多分、この世界がおかしいって言うのもあるだろうからな」
僕は、気絶している覇王軍『ロシツ』を見下ろした。
彼は『完敗だぜ……』とでも言いたげな表情で清々しい気絶に着いており、僕はなんだか腹が立ってその横腹を蹴飛ばした。
「おい起きろド変態。お前に聞きたいことがある」
「ぐべっ!? な、何が……む、貴様は変力が5だか3だかの雑魚」
ロシツは僕を見て鼻で笑った。
なので、僕はその鼻を折ってみることにした(物理)。
指先を虚空に滑らせると、ゴギィと鈍い音と共に鼻が砕ける。
ロシツは『んぎゃあおおおおおおお!?』と悲鳴を上げた。
「喧嘩売る相手を間違えるなよ? こちとらお前の汚ぇブツ見せられてちょっとイライラ来てるんだ。無駄にでけぇのぶら下げやがって……」
「た、確かにあれは……うむ」
ほら見ろ輝夜が覚えちゃったでしょうが!
どうするの! あのサイズを通常サイズと思われたら困るわよ!
ちょっと自重しろよ露出狂が!
「ま、いいや。で、お前に聞きたいことがある」
「ぐ、……ッ。い、一体なんだというんだ……!」
ロシツは反抗的な目で僕を見てきた。
ので、再び人差し指を掲げると……それを見兼ねたソフィアが、僕の肩へと手を乗せた。
「……主人様。昨日の変態は今日の友、とも言うでは無いか。百聞は変態にしかず。能ある鷹は変態を隠す。急がば変態。……何が言いたいか分かってくれるな?」
もちろん分かるはずもなかった。
ただ、相手するのも面倒だったため、もう色々と諦めて首肯した。
するとソフィアはロシツの前まで歩いてゆく。
ちなみに、服は既に着ていた。
こいつは早着替えの芸だけで食って行けると思う。
「お、お前……いいや、貴方様は……!」
「……そう敬うのは止せ。余は、どこまで行ってもこの方に使える1人の変態でしかない」
「ば、馬鹿な……! 貴方様ほどの変態が、誰かの下につくなどと!」
2人は理解のできない会話を始めた。
僕は、聞くのを辞めた。
「初めは侮った。……されと! 手を合わせてみて理解した! 貴方様の実力は……覇王軍の四天王にすら匹敵する! いいや、下手をすればそれ以上も……」
「ロシツ」
「……っ!」
「お主も、覇王軍の名のある兵であろう? そんなことは言ってはならん。余は余で、お主はお主。それぞれ別の道を歩む変態だ。変態は同じ方向を向いて歩くことはあっても、その道が交錯し、曲がることは無い。変態は、どんな事があっても曲がってはならんのだ」
「貴方様……いいえ、ソフィア様……っ!」
二人がよく分からない会話をしている間。
僕と輝夜は、街の人達を相手に情報収集をしていた。
その結果、わかったことが幾つかある。
ここは、本格的に僕らのいた世界とは別の世界らしい。
結界の中に閉じ込められただけ、ってこともあるかと思ったが、そもそも大前提として、ここにいる人々は魔力なんて言葉も知らない様子だった。
代わりに、彼らは『変力』という数値において物事を測っている。
――変力。
正式名称【変態度数値化不変態力】。
まぁ、あれだ。
どれだけ変態かでこの数値は決まるらしい。
高ければ高いほどイカれている。
数値が少ないほど、清く美しい人として認められているらしい。
ちなみに基準としては。
1→もはや聖人。
3→かなり珍しい潔白な人。
5→潔白だが、心の内に何かある。
10→普通
100→ド変態
1000→イカレサイコ
それ以上→人外
って感じらしい。
「変力『5』……ですか。かなり潔白な……まぁ、言ってみれば童貞なのは間違いないと思いますが、もしや、心の内に特殊な性癖でも隠しているのではありませんか? 例えば――そう。ロリコンとか」
「なぜピンポイントにロリコンを出した」
そして、なぜ僕の性事情を即座に把握されなきゃならんのだ。
僕は大きなため息を漏らすと、ソフィアが僕の方へと歩いてくるのが見えた。
「あ、話終わった?」
「うむ! 覇王軍とやらについて、様々な情報がわかったぞ!」
撫でてくれ! とでも言いたげなソフィアは、堂々と僕に頭を差し出してきた。
功績と変態を差し引いて、それでもやっぱりマイナスになったため、僕はその頭をデコピンしてはじき返す。
「で? なんだって?」
「む、むぅ……。なんともいけずな主人様。だがそれがいい! いずれドラマチックな最期を迎え、子に転生する余! しかし事情を知らない主人様は余の死に心を痛めながら余の子、つまりは余を育て上げる! 普段とその時のギャップがどれだけ余を萌え上がらせるか――!」
「早く言えイカレ野郎」
「ぬぅぅぅぅぅんっ! はぁ!」
見もだえる変態。
その肩へと、白夜が手を伸ばした。
届かなかった。
白夜はしばらく背伸びをしていたが、やがて諦め、恥ずかしそうにしながら腕を組んだ。うっわぁ、恥ずかしっ。
「う、うむ! まぁ、分からんでもないの! 主様の魅力は、普段見せる『えっ、それ同じ生き物に向けていい視線?』と思ってしまうほどの絶対零度な冷たい視線と、極たまに……正確に言うと、某ゲームで☆5のキャラが当たるくらい稀に見せる優しさとのギャップじゃからの!」
「最初期は全裸になる度に頬を赤らめ、可愛らしい反応を見せてくれたマスターですが、調子に乗って脱ぎすぎたのがいけなかったのでしょうか。最早慣れっこ。最近のマスターは、私の全裸に少々慣れすぎてしまったようです。ですが安心してくださいマスター。今の私は全盛期にして前世紀。初期の恥じらいを再確認し、服を着用しています。ただ、下着を付けてないだけです」
お前らは一体何を言っている?
特に暁穂。
お前に至っては、ただ言いたいこと言ってるだけだろ。
どさくさに紛れて自分の隠れ露出アピールしてるだけだろ。
会話が成立してないんだよ、会話がな。
もうちょっと言葉のキャッチボールを――って、こら!
暁穂! 自分のパンツを指にひっかけて回すんじゃない!
「で、そろそろ覇王軍について教えてくれないだろうか……?」
僕ではなく、輝夜が問うた。
瞬間、3人は変態の顔をやめて真剣な表情になった。
……なんだろうね、この差は。
僕相手にはふざけてもいいと思われてるのかな?
それだけ信頼されてるのはうれしいけどさ。
お前ら、親しき仲にも礼儀あり、って言葉知ってるか?
ま、知らないよね、現状を鑑みるに。
とりあえず……帰ったら教えてやるよ、覚えとけ。
「覇王軍について、か。まぁ、分かったことは大まかな組織構成くらいなものだ」
そう言って、ソフィアは語った。
――この世界には、3人の覇魔王が存在する。
それぞれ、莫大な変力を保有する世紀の大変態。
【変態性の暴力】と名高い南の覇魔王。
【人類の最底辺】と畏怖される北の覇魔王。
【異質の帝王】と呼ばれる中央の覇魔王
それぞれが覇王軍を結成し、この世界を牛耳る真の覇魔王を決めるべく争いを続けているらしい。
今回、ソフィアが倒したロシツは、『人類の最底辺』率いる覇王軍の将だったらしい。確かに人類の最底辺っぽいことはやってたしな。
「しかし、人類の最底辺率いる覇王軍……ここでは最低軍と呼称しようか。最低軍は、他の覇王軍……変態軍と異質軍と比べて、まだ民へと与える影響は少ないらしい。せいぜい、すれ違いざまに露出して、村人の心へと決して癒えぬトラウマを刻み込むくらい……。変態ならば1度は夢見たことだろう」
「へぇ、そうなの」
「あ、主殿! 頼むから真剣に聞いてくれ!」
ええ、真剣に?
真剣に聞いてたら、多分その3人の2つ名出てきた時点で話中断されてるよ? 明らかに悪口としか思えないもん。その2つ名。
なんだよ人類の最底辺って。ただの蔑称でしかないだろ。
「変態性の暴力は……その名の通り、物理的な腕力にものを言わせて変態性を轟かせている。正確に言えば、民を好き勝手に拉致し、鞭を持たせ、さぁ自分を叩いて見せろ、でなければお前の子供に叩かせるぞ! と豪語する! なんたる傲慢、なんたる脅迫! そんな恐慌政治に人々はついて行かない……!」
「良い地域じゃの」
「異質の帝王は……もはや、アブノーマル過ぎて何が性癖に繋がっているのかも理解不能と来た。……この余でさえもそうなのだ。言伝では性癖の全容が全く見えてこない。少数精鋭だが、マトモに戦えばこの者たちがもっとも厄介極まりないだろう……!」
「それは困りしたね……」
ソフィアの言葉に、白夜と暁穂が相槌を打つ。
その光景を眺めていると、隣の輝夜が言った。
「主殿。……思うに、我らがここへ呼ばれた理由はひとつ。この、イカレきった世界へ秩序を取り戻すためではなかろうか?」
「……まぁ、その可能性は高いわな」
こうして聞いているだけでわかるよ。
この世界、頭沸いてる。
イカれてるとしか思えない。
この世界を作った神は正気を失ってるよ。
間違いないです。
「なぜ、我らがこの世界に呼ばれたのか。何故、神々から一切の説明がないのか。……何もわからんが、それでも理解出来た。我らがすべきは、この間違いを正すこと。全ての変態を駆逐した先に……おそらく、我らの望む【帰還】が訪れるだろう!」
輝夜の言うことに説得力はない。
というか、彼女も早くこんな世界とおさらばしたくて、無理やりそう考えようとしているだけだ。間違いない。
けど、激しく同意だ。
僕もこんな良くわからん世界で、足止め喰らってるわけにはいかない。
「……こうしてる間も、あいつ、強くなってるんだろうしな」
ふと、黒髪の姉の姿が浮かんだ。
まあ、なんだ。あいつのことだし、なんだかんだで前より強くなっているんだろう。
といっても?
僕だって、一応眷属倒しているし?
機界王倒したおかげで前よりずっと強くなってるし?
あいつが余程のチートの権化になり果ててない限りは僕の方が強いだろうけど?
「……でも、あり得るから、あいつは嫌いだ」
僕は苦笑し、前を向く。
「イカレきったこの世界……そうだな。一度、ぶっ潰してみるのも、面白そうだ」
そう呟いた僕の顔に何を見たか。
ロシツは、顔を真っ青にして震えだした。
「そ、そそそそ、ソフィア様……、こ、コイツ……なんか、ヤバい奴なのでは?」
「おや、気が付かなかったのか? 余たちの中でもダントツに頭のヤバい奴。それが主人様だ」
お前ら以上とは心外だけど、否定はできない。
なんせ、赤の他人のために世界を滅ぼすことができる【俺】もいるわけだし。
なんなら、その本体である僕はそれ以上に頭が沸いていたっておかしくない。
僕は遠くにそびえたつ覇王城を見据えると。
特に気負いもなく、宣言した。
「とりあえず、あそこの城、落とすか」
この世界を造ったのがどんな奴なのかは知らない。
けど、招待する客を見誤ったな。
白夜に暁穂、極めつけはソフィア。
全世界を代表して余りある変態どもを集めてしまった。
こいつらがいて、この世界を制覇できないとは思わない。
僕は頬を吊り上げる。
「見晒せ、異世界。これが変態の頂点だ」
変態系ピラミッドの頂点ってやつを、見せてやるよ。
※パソコンからの予約投稿方法がわからなかったので、すごく微妙な時間に更新しました。ご了承ください。




