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一周年記念 メタだらけ集会

祝・一周年記念!

先ほど感想欄で一周年ですね、的な感想を見て焦りました、どうも作者です!

一年前。テスト期間中に、趣味と情熱全開で見切り発車をしたこの作品。

最初は自分の好きな物語が、そのまま形になって行くというのが楽しくて書いていたわけですが、気がつけば多くの読者様に読んでいただき、こうして一周年を迎えることが出来ました!


いつも読んでくださっている読者の方々へ。

いつもご愛読、ありがとうございます!

 バンッ!

 暗い部屋に一筋の明かりが灯される。

 その明かりによって照らされたのは三名。

 執行者こと、ギン=クラッシュベル。

 理の教本こと、恭香。

 ドMドラゴンこと、白夜。

 僕らは小さなちゃぶ台を囲むように座り込んでおり、二人はビックリしたように周囲をキョロキョロと見渡していた。


「え、ここどこ……?」

「ふむ? なんじゃか暗いのじゃ……」


 そう呟く二人へと。

 僕は『ドンッ!』という効果音を背後に、その事実を叩きつけた。



「さっき感想欄見て気がついたけど。この作品が始まってちょうど今日で――一年でした」



 僕の言葉に、二人が焦ったようにこちらへと振り向いた。

 その頬には冷や汗が伝っており――


「ば、馬鹿なッ!? さ、作者は8月28日じゃと思って予定を合わせて色々書いてたのじゃぞ!? そ、それをいきなり――」

「……どうやら、作者の記憶違いだったようだ」


 なんとも情けない限りである。

 おい作者、自分の作品、最初に書き始めたのがいつかってことくらいしっかり覚えとけよ。

 ――とまぁ、創造主へのディスりもこれくらいでいいだろう。やりすぎると作中で殺されかねない。


「という訳で、今回は急遽、何だか一周年記念が予定より二日ほど早かったので、その穴埋めとしてこの三人でただただ無駄に語り合いたいと思いまーす」

「酷い一周年記念もあったものだね……」


 全くもってその通り。

 ここまで酷い一周年記念会というのは僕も見たことがない。すべて作者のせいだ。いっぺん死ね作者。


「ま、まぁ、作者さん最近疲れてきてるみたいだし! そこまで言わなくても……」

「……いや、そこはきちんと言っておいた方がいいと思うのじゃ」


 と、珍しくそんなことを言い出した白夜。

 何を言い出すかと思った僕であったが――


「まず物申したいのじゃ! 何故、何故最初期からこのプリティな姿を誇っている妾がサブで、何故初期段階から本だったこの恭香がメインヒロインなのじゃ! どう考えても逆じゃろ!」


 おっと、どうやら今回はメタ発言全開で行くようです。


「最初こそ、最初こそは妾とて主様を傷つけるなんて暴挙に及んだのじゃ。じゃが、それを抜かしたとしても妾のこのあまりある魅力! 二章後半でやーーーっと人化できたような本に負けるなぞ、ぶっちゃけ言うとどうかしてるのじゃ!」

「な、な、ななな……っ!!」


 そう言って騒ぎ立てるメインとサブであったが――ふっ、所詮は弱者共の囀りよ。

 僕はその姿を見て「はっ」と鼻で笑った。


「なぁおい、感想欄にもたまーにしか名前出てこない二人が何底辺同士の言い合いをしてるんだ? どんぐりの背比べ、そういう言葉があるだろう?」

「あー! 今ギン言っちゃいけないこと言った!」

「絶対今の発言でファンが消えたのじゃ!」


 おいおい、今の発言ごときで消失する僕の『信者(ファン)』じゃないだろう。作中でも、作外でも。


「まぁ? これでも感想欄で書かれる名前ランキングはダントツのトップだし? 少し前はギルとかいう明らかに僕の名前パクってきてる変質者、今はアスタの人気が急に沸騰し始めてるが、一日に(平均)一回は感想欄に名前が書かれているこの僕だし? 君たちのような初期からいるくせにファンの少ない奴の基準で比べないで頂きたいものだなぁ?」

「「こ、この男……っ!」」


 僕は「番外編の主人公にでもなって、出直してきな」と決め台詞を決めてやると、とうとう堪え切れなくなったのか恭香がバンッと机を両手で叩いた。


「エタり気味の番外編の主人公が何言ってるのさ! あの番外編、言っとくけど総合ポイント本作の十分の一くらいだからね、十分の一! ギン一人の人気じゃその程度なんだよ!」

「こ、この野郎ッ!」


 僕がちょっと気にしてること言いやがって!

 ……まぁね?

 これだけ好き勝手やってると、たまに『あれ、僕って作者や読者に嫌われてるんじゃないか?』とか『思ったより人気なかったりして……』とか思うには思うんだよ?


 あと人気ランキング一位、絶対ゼウスだよな。だとか。


 作者だって一番好きなキャラ混沌だし、メフィストに(キャラ)被せられるし、変質者(ギル)にも名前(キャラ)被せられるし、ペンギンのは能力パクられるし――もうほんと嫌になってくる。

 だがしかし。


「残念だったな恭香よ……、番外編の話数は未だに30! 本編がまだ30話しか書いていなかった頃など総合ポイントは100もいってはいなかったわ!」


 そう考えると流石は番外編。さすがは作者。

 一年も書いているとかなり執筆にも慣れてきたのか、今では文才こそ皆無ではあるが、ある程度――言うなればB級、C級の作品を仕上げ始めている今日このごろである。

 そんな作者が、何だか影編終わったらファン減りそう、なんて心配をし始め(本音はただ書きたかっただけだそうだが)、書き始めた作品である。未だに低ポイントとはいえ初期と比べれば随分とまぁ、マシになった。

 気がつけば恭香も落ち着いたようで、いつの間にかちゃぶ台の上に置いてあった湯飲みを傾けた。


「……まぁ、初期に思い浮かべていた物語とは、随分かけ離れたところに来ちゃったみたいけどね」


 そう言われてみればそうかもしれない。

 最初はたった数分で最初の洞窟を抜け、理の教本を相棒に冒険者として成り上がってゆく最中、途中でなんか巨大なドラゴンとバトル。後に力を認められた卵をさずけられる――みたいなノリだったらしい。

 ちなみにこの内容は作者が授業中、筆箱の裏に折りたたんだルーズリーフの紙を置いて書き上げたストーリーらしいが、いつの間にか影も形もない、こんな物語へと変わってしまっていたらしい。

 ちなみに、もしもそのもう一つの物語が気になるのなら作者にでも直談判してくれ。この作品が終わって、次に書こうとか思ってた作品も終わったあたりに、【いずれ最強へと至る道~エピソード・ゼロ~】的な感じで出してもらおう。

 ま、作者のことだからそれとは別に、【続・いずれ最強へと至る道】とか、考え始めてる頃だとは思うけど。


「まぁ、妾的にはこっちの道を選んでよかったと思うのじゃがな」

「……まぁ、最初の方の案じゃ、多分100話も続いてたか分からないしな」


 それが気がつけばこんなにも大きな物語に。

 気がつけば仲間は増え。

 悪魔なんて存在が出てくるようになり。

 神様モドキにも成り上がって。

 大陸中に、名を轟かせるようになった。

 全く無意識な成り上がりもいいところで、大陸中のありとあらゆる王侯貴族と繋がりがあるこの現状、タグに『成り上がり』を入れてもいいんじゃないかと、そう思うレベルである。

 まぁ、その代わり誤算も沢山あったみたいだが。


「主にステータスが大きくなりすぎたー、とか」

「ハーレム拡大しすぎて収集つかねぇ、とか」

「まさかネットの予約検索で小説の名前(間違えてる)が出てくるようになるなんて、だとか」


 三つ目に関しては『検索してる人達、その名前間違ってますよ』と声を大きくして言いたい限りだが、そのへんはまぁ、僕らの気にすることでもあるまい。



「まぁ、僕らは作者のいうこと聞かずに、好き勝手生きてりゃいいわけだ」



 正直『見世物』になっているというのは気分がいい、という訳でもないが、だからといって悪い気分でも決してないのだ。

 自分の生きた証。

 それを多くの人に見てもらえる。

 少しでも、面白いだとか、カッコイイだとか、感動しただとか。そういった感想を貰える。

 なら、それだけでも生きた価値があるってもんだ。


「僕らの背中を見て、少しでも誰かの人生に影響を与えられたのなら。それほど嬉しいこともないだろう?」


 僕は、きっとどこかで見ている『創造主』へと、そう言った。

 彼か彼女かは知らないが、彼もきっと同じ気持ちだろう。

 なにせ、僕という存在を作り上げた奴だ。なら僕と同じ考え方をして、同じ喋り方をしていても、何らおかしくはない。

 僕はすっと立ち上がると、パチンと指を鳴らした。

 瞬間、暗くなっていた部屋中に光が灯され、その小さな部屋に光が溢れた。

 フローリングの床に、勉強机。小さな薄型テレビに、緑色のソファーに、備え付けられた、一つのドア。


「恭香、白夜。そろそろ時間だ」

「りょーかーい」

「分かったのじゃ!」


 僕はドアを開けてそう言ってやると、二人は元気よくその扉の奥に待つ光の中へと飛び込んでいった。

 ――一周年記念。

 二周年記念をやる頃にはこの物語も完結している頃だろうが……、まぁ、今は一年も冒険をし続けた現状を褒め称えよう。


「一年間も、毎日毎日こんな作品を読んでくれた読者たち。正直他の作品の方が面白いぞー、というのが本音だが、それでもまだ、この物語の先を読みたいと願うなら」


 僕はそう言って口元に笑みを浮かべると。


「だったら僕の生きた証を、僕の背中を、その目に焼き付けておいてくれれば、幸いだ」


 さて、一年で最強の一歩手前、くらいまでは来たように感じる僕ではあれど、その残り一歩が――限りなく遠い。

 まるで、今まで草原、荒地、山道、断崖絶壁、と登ってきて――最後に、巨大な谷が待っていたかのような。そんな果てしなさがそこには存在している。


 ――だが。


 その扉の奥へと一歩踏み出したその瞬間、僕の視界が白く染まり始め、ふっと意識が遠くなり始める。

 その際に、僕は背後を振り返ると。



「ハッピーエンドまであと少し。どんな結末になるのかは知らんが、どうぞお楽しみに、お待ちください」



 そう冗談交じりに言い放った直後、僕の意識は暗転した。


まだまだ続くよ、いずれ最強へと至る道。

一生懸命執筆していきますので、なんとか、完結までお付き合い頂ければ幸いです。

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