級友
高橋です、今教室で黄昏中です。
知らない間に妹が西口さんと、滅茶苦茶仲良くなってるみたいです。
なんか休日とか服とか買い行くらしいんですよ。羨ましい。
はぁ、羨ましい。
まぁ、情報はもうお腹いっぱいってぐらい手に入りました。もう罪悪感が半端ないです。
だがしかし、スナイパーとしての情報は予想通り手に入りませんでした。
当たり前ですね、逆に手に入ったら怖すぎます。
「高橋ぃ~!!」
これ分かりますか?耳元で野郎から叫ばれたんですよ。
これに対しての僕の反応
「うるせぇ!!!!」
です。
コイツの名前は斎藤正俺の友達を名乗る、俺の周辺の暫定ナンバー1バカです。
「なんだよ斎藤、何か用か?」
「いや無いな!!」
でしょうね!!
コイツに理由を求めるだけ無駄無駄です。
斎藤とそんなやり取りをやってると、ウチのクラスの一番うるさい女が、今日もクラスの皆を集めて何かやってます。
「オッホホホホ、私を楽しませた者には100万円をあげますわよ!!」
・・・このベタベタなキャラは早乙女リカ、世界有数の金持ち、早乙女財閥の社長の娘です。
金髪巻き髪、制服を着ずにマリーアントワネットばりのピンクのドレスを着ている、頭のイカれた女です。
「あっははは!!相変わらず、早乙女は面白いなぁ!!高橋!!」
うるせぇ、マジうるせぇ!!お前も早乙女の所に行けや斎藤。
あぁ、隣のクラスに再編入されたい今日この頃です。