交渉
・・・どうも高橋夏希です。
自室の椅子に座って沈んでいます。
何故って?そりゃ、愛しのお兄ちゃんからお叱りを受けたからです。
“好きなゲームなんて聞いてどうするんだ!!もっとマシな事を聞いて来いや!!”
いつものお叱りならメチャメチャテンションが上がりますが、なにぶんやりたくもない事をやった後なので流石に堪えました。
なんで私がお兄ちゃんの気になる女ことを調べないといけないんでしょ?
それにしても、あの恋敵はちょっと私がキツい事を言ったからって、目に涙なんか浮かべちゃってさ、カマトトぶってんじゃ無いわよ。
・・・でもちょっと言い過ぎたかな?
ま、まぁ明日気が向いたら謝ってやっても良いわね。
次の日、学校に来ると西口蓬は後ろの席の地味な女と仲良さげに喋っていた。
何よ、元気そうじゃない。
まぁ一応謝っておくか。
「に、西口さん。」
私がそう話掛けようとすると、何故か後ろの地味な女が、私と西口さんの間に立ち塞がった。
「な、何よ?アンタ。」
「に、西口さん、昨日凄く落ち込んでたんですよ。それなのにまた何かひどい事を言うつもりですか?そ、そんなのは私が許しません。」
声が震えてる割りには目力が凄い、どうやらタダの地味な女じゃないみたい。
フッ、良いわ。どうせ私はこのクラスのはぐれ者、なら別に嫌われ者になったって構いはしないわ。
「あらあら、お友達に守られちゃって、また忠告してあげようかと思ったけど、また今度にしておくわ。」
私は反転して、その場をクールに去ろうとした。
けど、何故でしょうね。
誰かが私の手を掴んだの、何事かと思って私は後ろを振り向いたら、手を掴んだのは、まさかの西口さんだったわ。
「何のつもり?」
「た、高橋さんが昨日話し掛けてくれなかったら、わ、私は清水さんと友達に成れませんでした。」
「それで?」
「だ、だから私は・・・高橋さんともお友達に成りたいです!!」
「はぁ!?」
何言ってるのこの子?
西口さんは手を痛いぐらい握ってきて、更に力強く畳み掛けてきた。
「友達に成ってください!!」
弾丸のように真っ直ぐ飛んできた、西口さんの言葉は私の心の真ん中に深く突き刺さった。
だから思わず言ってしまった。
「はい、喜んで。」
これを聞いたら西口さんはピョンピョン跳ねながら目を輝かせて喜んだ。
いい加減、痛いから手を離して欲しい。
友達ねぇ、私のお兄ちゃん談義にどれ程耐えられるか見物だわ。
「あっ?友達に成ったから聞くんですけど・・・高橋さんのお兄さんって誰ですか?全然知らないんですけど。」
そこからお兄ちゃん無知な西口さんに、私は私のお兄ちゃんの素晴らしさを説きまくりました。
西口さんは高橋くんを知らない




