邂逅
天野四郎です。今日からこの学校に赴任させて頂きました。
「いやぁ、天野さんはハーバードを出てらっしゃるんでしょ?」
「えっ!!ハーバードを!?凄いんですねぇ!!」
僕が珍しいのでしょうか?先生達に職員室で質問攻めにされています。
「まぁ、一応そうですね。学びたいことがハーバードにあったので。」
「それでなんで高校の先生に成られたんですか?」
この質問に対しては簡単に答えることが出来ます。
「高校の先生に成りたかったからです。」
「・・・ぅうん、うるせぇなぁ。」
あっ、隣の席の柳先生を起こしてしまいました。
「すいません柳先生、お休み中の所をお騒がせして。」
「アンタ誰?緑色で芝生みてぇな頭してんなぁ。」
「芝生ですか・・・ふっふ、始めて言われました。」
面白い人だなぁ。
柳先生が起きると、他の先生が蜘蛛の子を散らしたように居なくなりました。何故でしょう?
「ヤニが切れた、煙草吸おう。」
「あれ?職員室禁煙では?」
「ケッ、アタシの席だけは例外で~す。あれっ?火が付かない・・・あんたライター持ってる?」
「非常用のチャッカマンなら持ってます。」
「ん。」
口にタバコをくわえた柳先生が、顔をコチラ近付けてきました。
火を着けろって事ですね、了解しました。
"カチッ"
僕が火を着けると、柳先生は美味しそうに煙草吸い、吸った煙をフッーと僕に吹き掛けました。
「ゴホッ!!ゴホッ!!ゴホッ!!」
「あっ、ごめんごめん。あまりに煙草が美味しすぎて、周りが見えて無かったわ。」
「いえ、ゴホッ!!・・・大丈夫です。」
「あはは、あんた見込みあるよ。隣の席だから副流煙で肺癌にならないでくれよ。」
柳先生は手を差し出してくれました。
僕はその手を握り。
「これから、よろしくお願いします。」
柳先生は僕の隣のクラスの担任の先生なので、仲良くして頂けると嬉しいです。




