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詩集/日々  作者:
4/200

零点

零点です。なにもかも。

零点です。それはつまり。

零点です。であるから。

零点です。によって。

零点です。


学校のテストは、1と0が並んだ。100100100100100──。それは綺麗に。無垢に。心無く。

参考書の中に、かろうじて骨と皮がある。

紙の中に血は流れない。印字の中に思考はない。

頭の中に回路はある。その中に血潮はない。


鬱屈と、骨髄が血を造れど。沸き立つ場所が見つからない。漠然と、机に向かえど。ページを捲っても捲っても問い。背を曲げ、首を曲げ、目を凝らせど。頭の中に組みあがるのは解。それは模範の。


0と1の羅列。乱れなく。つまるところエラーもなく、とどのつまり正解である。

正解したので次の問いへ。

正解したので次の問いへ。

正解したので次の問いへ。


正解です。称えましょう。万歳。

正解の折、次の問いへ。皆が、整然と手をそろえて、次の道を示した。綺麗な綺麗な、細い道。

正解の檻。


血が巡る。一周ぐるりと、心無く。

赤い丸が描かれた。


零点です。何もかも。

デスクライトが、その頭を照らしていた。


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