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ぬいぐるみ
それは常にいつもそばに
控えております。枕のそばに。君が幾つになろうとも。寝顔を見守るのが私の仕事。
綿はへたれてきましたが、布地も廃れてきましたが、よく埃を取ってくれるので。たまに洗ってくれるので。(洗濯機の中はこの世のものではありませんが)。たまにお日様を目一杯浴びられるので。
私は快く控えております。君のそばに。
もう抱きしめることも少なくなりましたが、たまに求められれば、いつでも変わらず抱き締めます。手が動かないのが、生まれてからの不安ですが。誇りたるふわふわが、あなたの胸に触れるのなら。
それこそが私の矜持なのです。
控えております。いつまでも。いつか、別れの日まで。




