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詩集/日々  作者:
102/200

旋律/口外

旋律



樹々は揺らめいて、静寂の中にざわめき。

川に魚の撥ねて、静寂の中に水遊び。

風に蝶の流されて、静寂の中の旅路。


言の葉は無し、しかし音の鳴る。

耳を澄ますものの無し、しかし歌は朗々と。

聞きつけるものの無し。だから旋律は悠々と、自由の中に。



口外



口外するべからず。君の見たその景色を。

口外するべからず。君の聴いたその歌を。

口外するべからず。君の描いたその夢を。

頭の中の真空に、ただ君しか持たない元素の眠る。酸化して、ありきたりな錆になる前に。

口外するべからず。君がつかめるほどに、なるまでは。

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