二十八話 街探索
サーニャはミーナに二人で街を散策する事を説明をしミーナは同意した。
二人はシャワーを浴び服を着替える。
そして部屋を出ようとするとロゼッタに財布を渡された。好きな物食べたりしてきなとロゼッタは言うと寝室へ向かった。
マーガレットはゆっくりと立ち上がり気をつけてなーっと言いながらロゼッタの後をついていく。
サーニャとミーナは少し不安だったが部屋を出てエレベーターで一階へと降りた。
一階のロビーにある時計を見ると8:40を差していた。
二人は朝食を食べようとバイキングへ向かうが開店していない。開店時刻を見ると12時からと書かれていた。
二人は諦め昨日訪れた喫茶店へ向かった。喫茶店は開いており昨日の同じ場所に座る。
「何かご注文はごさいますか?」
昨日とは違う女性のウェイトレスが来てテーブルに水を二つ置きサーニャにメニュー帳渡す。
「うーんと…あっ…これで」
サーニャはメニュー帳を開くとモーニングメニューという文字を見つけた。その中のパンケーキセットを注文してミーナにメニュー帳を渡した。
「えーと…私も同じもので…」
ウェイトレスはかしこまりましたと言いその場を後にした。
サーニャは何気なく街並みを見た。昼間と比べると活気はないが人通りが多少ある。そして至る所で開店準備をしていた。
「あの…サーニャさん…突然なんですけど…どれぐらい魔法使えます…?」
「ん?ミーナちゃんと比べると全然だよ。出来たとしても羽を少し浮かせられるぐらい」
「そうですか…ちょっとそのネックレス見せて貰えますか?」
「ん?いいよ」
サーニャは首にかけていたネックレスを外しミーナに渡した。
ミーナは渡されたネックレスをひと通り見るとん?と首を傾げた。
「サーニャさん、その紙ナプキンを浮かべてみてくれませんか?」
「え?待ってよ…私それが無いと…」
「大丈夫です、私を信じてください」
サーニャは困惑しつつもミーナの言葉を信じ紙ナプキンを浮かせる事に集中した。すると風も吹いていないのに少しずつ動き始めふわっと浮き始めた。
サーニャはそれを見て驚きを隠せなかった。
「え…?浮かせられた…嘘…」
「やっぱり…」
ミーナはサーニャの一連の動きを見てボソッと呟いた。
「え?ミーナちゃん…やっぱりって…?」
「サーニャさんから少しだけですけど魔力を感じました。けど羽を浮かせられるだけと言った割に魔力が強いのです。なので確認の為にネックレスを外してもらって紙ナプキンを浮かべてみてほしいと言いました。」
「その結果が…これ…」
「そうです。サーニャさん、前の町で何度か練習していました?」
「うん…してた…」
サーニャはアレゲニー町で何度か魔法の練習をしていた。マーガレットとロゼッタに気づかれないよう夜中外に出て近くに落ちてる枯葉、紙袋など軽そうなものはなんでも試した。少しずつではあったが動いたり浮いている感覚はあったが風やネックレスの影響だろうとずっと思っていた。
「だからサーニャさん、少しずつではありますがあなた自身に魔力が身についてきているっと言う事です。」
「本当…?実感わかないんだけど…?」
サーニャはミーナの言葉に嬉しさを感じたが同時に戸惑いも感じた。魔力が身につき始めているのは嬉しいが気づかないうちになるとは予想付かなかったからだ。
ミーナはサーニャにネックレスを返す。ウェイトレスが近づき二人分のパンケーキセットを置いた。
「あなた達、魔法使いなのですね」
ウェイトレスが聞いてきた。ミーナはこくりと頷く。
「この大通りを歩いて四つ目の路地に魔法使いの店があるので行ってみたらどうですか?」
「魔法使いの店…?」
サーニャが聞き返す。
「はい、この街で占いをやっているお店なんですが前までは魔法使いがこぞって訪れていた店です。今はたまに来る程度らしいですけど…それでは、ごゆっくり」
そう言うとウェイトレスは店の中へ戻って行った。
「魔法使いの店…か…ミーナちゃん行ってみる?」
「はい、行ってみましょう」
インシュバート街散策の二人の目的地が決まった。




