二十六話 バイキング
「あー…んんっ!えーと楽しそうに会話してるところ悪いがお前ら腹減らないか?」
マーガレットがそう言うと三人はあっという表情をした。会話が楽しくなり空腹なのを忘れてしまっていた。部屋にある壁掛け時計を見ると七時を指しており夕飯には丁度いい時刻だ。
「ここのホテル、バイキングも凄いんだぞ」
マーガレットが自慢げに言うとミーナとサーニャはへーと興味なさげに言うがロゼッタは違った。目を輝かせていた。
「マーガレット!バイキングなの!?すごいの!?」
「ああすごいさ!めっちゃ美味いぞ!」
ロゼッタはそれを聞くと楽しみでうずうずしていた。おそらくだが食べ物よりスイーツの方を楽しみにしているのだろう。
「行こう!ねえ!」
サーニャと仕方ないかと思い行こうかとミーナに言う。ミーナははいとだけ言い立ち上がった。ロゼッタが先導し四人は一階のバイキングへ向かった。
エレベーターで一階へ降りロビーとは逆方向へと進むとおしゃれな扉が見えた。扉を開けると食べ物の美味しそうな匂いがして空腹感を増幅させる。四人はウェイトレスに席に案内されロゼッタとマーガレットが先に自分の食べ物を取りに行った。
建物の中はロビーと同じようにシャンデリアがありとても優雅な空間だ。
数分待っているとマーガレットとロゼッタが戻ってきた。マーガレットは肉中心、ロゼッタは野菜と肉、意外とバランスの考えられた配分になった。
「うちら先に食ってっからお前らも行ってこい。」
「うん、ミーナちゃん行こっか」
「はいっ!」
サーニャとミーナは席を立ち食べ物を取りに行った。
ロゼッタはもぐもぐ口を動かしながらマーガレットに話しかけた。
「んえーまーまれっとー(ねーマーガレット)」
「あ?喋るんなら口の中の飲み込んでからにしろよ」
「んぐっ…ごめんごめん。いやぁさー二人を見てると姉妹みたいだなーって思って」
「ん?まあ確かにそうだな…」
マーガレットはサーニャとミーナの楽しそうに会話しながら食べ物を選んでる様子を見て少し微笑んだ。
「うちもあんなんだったらよかったんだけど…」
マーガレットはボソッと呟いた。
「ん?マーガレットなんか言った?」
「んぁ…!?なっ何でもねぇよ…!」
マーガレットは少し照れながらハイボールを飲んだ。
「え!?ここお酒も飲めるの!?」
ロゼッタはマーガレットのハイボールを見て驚いた。
マーガレットはロゼッタの食いつきぶりに驚いた。
「飲めるけど…お前飲めるの…?飲めそうに見えないけど…」
「ひどーい!飲めるもん!どこいけば貰えるの?」
「そこのカウンター行けば貰えるけど」
「わかった!行ってくるー!」
ロゼッタはすっと立ち上がるとバーカウンターの方へ歩いた。
マーガレットはそれを見てポカーンとした。
「…ったく…あいつだだのスイーツ馬鹿かと思ってたけど…人は見かけによらないな…はむっ…あっこの鶏肉うまっ…めっちゃハイボールに合うんだけど」




