十九話 別れと隣街
場所は戻りアレゲニー町
二人が来てから数日が経ちロゼッタとサーニャは町を出ることを決めた。
「あのー…マーガレットさん、なんでマーガレットさんも出掛ける準備してるんですか…?」
マーガレットは大きなバッグに荷物を詰めていた。
「あ?…あーそういえば言ってなかったな…私もさ旅に出るんだけど今日がその日でな…ついでだし二人について行こうかなって思ってさ」
「そうなんですか…」
「いいよ!一緒に行こうよ!」
ロゼッタは何も迷いもなく即答した。
「よし、準備完了っと。お前ら忘れ物ないな?」
「「うん」」
「よし、じゃあ行くか」
三人は家を出て町を歩いた。
そしてマーガレットの元職場に着き大柄の男に挨拶をした。
「おやじ、今までありがとうな」
「おう、これからも頑張れよ」
大柄の男はマーガレットの頭をわしゃわしゃと撫でた。
マーガレットはやめろよ…と言っているがどこか悲しげだった。
その後三人は路面電車に五分ほど乗りサーニャとロゼッタが町に入った方向と逆の方の入り口に向かい町を出た。
「あ、霧が晴れてる」
マーガレットは空を見てボソッと言った。
「あっ本当だー」
ロゼッタも空を見て言った。
「ここで霧が晴れる事なんて滅多にないから今日は何かあるかもな」
マーガレットは上機嫌に言い先頭を歩いた。
そして歩いて二時間後
隣街インシュバート街に着いた。
「はあー疲れたー…」
ロゼッタは街の中にある喫茶店のテラス席のイスに座った。
「ああ、そうだな…流石に疲れたな…ここで一旦休憩するか」
「そうですね…」
マーガレットとサーニャもイスに座りはあーとため息をついた。
「何かご注文はごさいますか?」
女性のウェイトレスが来てサーニャにメニュー帳を渡し注文を聞いた。
「私はレモンティーで」
「えーとじゃあ…うちはアイスコーヒーで。あとあればでいいけど新聞も。ロゼッタお前は?」
マーガレットはロゼッタにメニュー帳渡す。
ロゼッタはだらーんとした様子でメニュー帳をパラパラとめくりあるページで止める。
「スーパージャンボパフェー」
ウェイトレスにそう言った。だるそうに。
ウェイトレスは何も動じずにかしこまりましたとだけ言いその場を後にした。
「ねー、マーガレットって新聞読むんだねー意外ー」
ロゼッタは丸テーブルに顎を置きながら言った。
「ああ、うちの町だと情報が新聞でしか入らないからな。なんか習慣付いてる。」
「へー…なるほどー」
サーニャは先に出された水を一口飲み街並みを見渡した。
インシュバート街はアレゲニー町の隣なのもあってか街並みが少し似ている。違うといえば霧に覆われていないのと街並みが綺麗なところだ。油臭ささがない。




