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転生システムに致命的エラーを発見してしまったのだが  作者: みももも
第零章

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転生生活三日目(9)

<<バトルナイフ〜(そう)〜>>

  切れ味:15

  耐久値:150/150

  想力ゲージ:0/10


 ナイフの鑑定結果を改めて眺めていると、マテラが耳元にやってきて、ひそひそ声で話しかけてくる。

「チシロさま、想力解放のことは秘密にしていたのではなかったのですか?」

 あ、そうだった・・・。

 想力解放のことというか、システムがバグった結果のことは言わないでいたんだった・・・。


「チシロさん・・・今のは? 光ったと思ったら、形が変わったのですが・・・」

「チシロ、それってまさか・・・『隠しスキル』ってやつか!? だとしたらスゲェじゃねぇか!」

「テンキさん、『隠しスキル』ってなんですか・・・? 私は、聞いたことないのですが・・・」

「ラビちゃんは、基本に忠実なタイプだから知らないかもだけど、特殊(へん)なスキルを育てていくと、ステータスカード上は表示されなかったり、サポートブックには乗らなかったりするスキルが出てきたりするんだ。

 そういうスキルのことを『隠しスキル』って言うんだけど、多分今のもそうなんじゃないかな」

「そうだったんですか・・・。 長い間ギルドの職員やってますが、初めて聞きました・・・」


 あ、なんか勘違いされてる。

「ラビさま、テンキさま。 どうやら、『隠しスキル』のようです。 ですよね? チシロさま?」

「あ、はい。 どうやらそのようです。。。」


 マテラ、君は平然と嘘の重ね塗りをするんだね・・・。

 もう、隠しスキルってことでいいや。

「そもそも、はじめから嘘なんてつかなければ、面倒もなかったでしょうに。 全く、チシロさまには手がかかりますね」

 マテラがボソボソ言ってるけど、聞こえてるから!

 ラビとテンキには聞こえないように言ったのかもしれないけど、耳元で愚痴られればさすがに聞こえるから!


 まあ、もはや言ってしまった嘘が口の中に戻ってくることもないだろうし、過ぎたことを気にしても仕方がない。

 ここはひとまず、想力の検証を進めることにしよう。

 一番最初に想力を込めたときのように、ナイフにを強く握り「ウオォーー」みたいな感じで気合を込めてみると、想力ゲージが溜まっていくのがなんとなく感じられる。


 ある程度気合を込めてから、改めて鑑定結果を見ると思った通り、想力ゲージの項目が「1/10」となっていて、同時に切れ味も「15 + 3」となっていた。


 どうやら、ゲージを溜めるほど切れ味が増すらしい。

 これは、試し切りが楽しみだ!


 とは言っても、自分で切ってもどうせ「やさしさ」に邪魔されるだろうから、何か工夫を考えておかないと・・・。

 まあ、難しいことは後で考えることにして、今はこのナイフの想力ゲージを最大まで貯めることに集中しよう。

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