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IX

 白髪頭と宇陀に与えられたちょっとしたデスクワークを終え、僕は昼過ぎにウニーシティを後にした。近くでアイスクリームを買い、僕はソフトクリームをペロペロと舐めながら宇陀の自宅へと向かった。

 孫子の兵法に書かれているように、敵を倒すためにはまず敵を知らなければならない。僕はタクシーから降り、まずは少し距離を置いて宇陀が住む洋風の一軒家を観察した。

 一時間ほど僕は道端に座り宇陀の家から誰か出てこないかと待っていたが、この道を通る車さえなかった。まるでゴーストタウンのようだ。

 面倒くさくなって家の住人に会いにいこうかと考え、立ち上がろうとすると、突然僕は後ろから掴まれた。抵抗して相手を殴りつけようとしたが、その瞬間バットのようなもので思いっきり脳天を付かれ、僕は気を失った。

「キモストーカー」

 最後に誰かがそう言ったような気がした。

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