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隣の席の赤新さん  作者: トモットモ


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9/11

赤新さんはちょっと変

 キーンコーンカーンコーン。授業終了のチャイムが鳴った。放課後だ。

「待ちに待った~~アフタースクール~~待ちに待った~~アフタースクール~~オーイエ~~♪」

 隣の席から謎の歌が小さく聞こえてきた。言うまでもなく歌っているのは赤新さんだ。ビブラートが上手い。

「あ、あの、赤新さん」

「どうしたの? オーディエンス吉川君」

 観客でした僕。

「いや、その、歌上手だね」

 僕は何の気なしにそう宣う。観客として感想を言わされているのかもしれない。

「ほむほむ。よく歌っているからねん。上手に聞こえたなら何より」

 いや本当に上手だと思う。ただいかんせん声が小さすぎる。凄く綺麗な声なのに勿体ないな、と率直に思った。

「これから帰るの?」

 僕がそう聞くと、赤新さんはふるふると首を横に振った。

「んにゃ。これから図書室に行きまする」

 えっ、と僕は思った。

「あ、僕もそうなんだけど……」

 赤新さんは僕の方にクルッと向いて、

「じゃあ、一緒に行く?」

 と言ってきた。僕はもちろん了承した。

 僕と赤新さんは教室を出て図書室へと向かう。図書室に向かいがてら僕はふと気付いた。

「あれ? 何かいい匂いする……」

「おや、気付いてしまったかい?」

 赤新さんは、フフフと意味ありげに笑い、バックから紙袋をチラ見せしてきた。それって……!

「クッキー焼いたんだよね~~。吉川君も食べる?」

「え? いいの?」

「うん。図書室で紅茶淹れるから一緒に食べよ~~」

 ウチの学校の図書室は飲食OKなスペースがある。

「そ、そうなんだ……じゃあお言葉に甘えて」

 僕と赤新さんの放課後ティータイムが幕を開けようとしていた。

放課後ティータイムいいですね~。次回に続きます~(*´▽`*)

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