WSS/1 長耳の敏捷
【長耳の敏捷】
オミガジモン所属
年齢1035歳
自他共に長耳の敏捷という名を通称としているが、
明らかに偽名であり本名は不明。
その名を象徴する様に頭部に付けられた
異様に長い耳状のアクセサリと、
はち切れんばかりの荷物を背負う姿が印象的な、
年端もいかぬ少女の姿をしている。
童顔で、小柄な見た目とは裏腹に
年寄り臭く、世話好き。
他人に餌付けをする事を生きがいにしており
背負った荷物の大半は食品に関係するもの。
【余談】
彼女は、加齢の枷から解放された紋印持ちであり、
その体は、不老難死である。
所有する紋印は、名称、能力共に不明だが
オミガジモンの、住居兼、本拠地である岩石の潜水船
通称:巌包を作り出したのは長耳の敏捷である。
全容は掴めないが、自然の法則に逆らって存在している巌包は、
紋印の力で作り出された可能性が高く、それを踏まえれば
彼女の紋印の能力はそれとなく憶測できる。
長耳の敏捷が身に包む衣装は、
彼女の故郷、その民族の正装。
どの様なタイミングで袖を通す正装なのかは不明瞭だが、
不特定多数の人間が、この様な格好で集まっている様は、
なかなか見応えのあるインパクトのありそうな光景だが、
当民族は、すでに絶滅して久しく
その光景を目にする事は無いだろう。
【その他】
サジカンタン地方の大国【農務のメルテロア】の建国に関与に纏わる史書に、
長耳の敏捷に良く似た姿をした存在の伝承が有る。
該当する人物は、書物の中で【悪戯の女神ミミュエ】と呼ばれ
以下の様な記述が残されている。
(サジカンタン地方、メロートの伝承)
その地には、異なる性質のある二つの村があった。
狩猟の村と、農務の村である。
ミミュエは、各村のもてなしに
相応しい褒美を与える事にした。
狩猟を生業とする無思慮な村に、
極上の豊穣と、絶え間無い獲物の会得を叶え。
農務を生業とする思慮深き村に、
作物を食い荒らす鳥獣が、朝夜問わず寄り付く様に仕向けた。
狩猟の村の民は労働をせずとも贅沢に暮らし
農務の村の民は働けど働けど苦難に見舞われる生活を強いられた。
それから長い年月を経て。
その地には土地が飢え乾き文化をなくした餓鬼の村と、
堅牢な城壁がそびえ、聡明な民を持つ偉大な大国があった。
【悪戯の女神ミミュエ】の伝承は、異界各地に多く残っており
その多くは、この様な捻くれた言動が主成分だ。
ミミュエとは悪戯の異名に恥じない、なかなかの曲者だと想像できる。
ただし異界神族にミミュエなどという女神は居らず、
文化省の調査では、一部の聖人信仰などに見られる、
土着する有権者、影響力のる人物を崇拝した名残により
時を経て神格化したものと考えらている。
この場合、その人物は紋印持ちである可能性が高い。




