第四十九話
さっき約束したイベントのフィールドでステラちゃんと高レベル難度のダンジョンに向かっているとメニーさんに遭遇。
どうやらリアルフレンドらしき人と遊んでいるみたい。
メニーさん外套被ってるから気付き難いんだよね。顔もきちんと見たことあまりないし。
「あ、ハルカさん!お久しぶりです!」
「メニーさん、あまりインしてなかったですもんねー。リアル忙しそうで…お疲れ様です。」
「新夏…じゃなくて、メニー。もしかしてハルカさん…!?」
ん?ニイカ…何処かで聞いたような…
いやいや、リアルを詮索するのはマナー違反だよね。
「どうも、ハルカです。ん?見守り隊なんですか?今ステラちゃんと一緒に…じゃなくて挨拶が先か。メニーさんの同盟で同盟主やってます!今配信中なんですけど、映ったら嫌とか有ります?」
「私は全然大丈夫です!うわー!凄い…本物のハルカだ!あ、本人の前で呼び捨てにしちゃってごめんなさい!ハルカさんのこと、人生最推しです!私法国の聖女見守り隊三番隊長のアユミって言います!ピチピチの16歳でっす!リスナーの皆さんも覚えて帰ってね!なんちゃって。」
「あはは、皆さん今度の入団テストに出ますからね!ちゃんと覚えておいてくださーい!」
「アユミさん、お疲れ様です。華天の方とお知り合いだったんですね。」
「わわわ!総長、お疲れ様です!どうしてここに総長が?」
総長って…暴走族みたいな呼び方してるんだね、見守り隊。
この前は皆だんまりだったから気付かなかった。
「あ、あの!私メニーメニーマニーと言います!メニーって呼んでください!私ステラさんのファンなんです!」
ほほう…?
メニーさんはステラちゃんみたいな人が好きなんだー。
でも分かるよ。私も推してるからね。
押し被りってやつだ!
お互いの同盟メンバーが同盟主を好きって何か面白いかも。
早速フレンド登録を済ませ4人で回ることになった。
一度、カメラをステラちゃんとメニーさんに向けて私はアユミさんと話をする。
「アユミさん、ちょっと良いでしょうか?」
「何でしょう?」
「あまり配信に出る事に慣れてないと思うのでお節介を…突発的にメニーさんの名前を呼ぶ時は注意して下さいね?名前だけでリアルばれするような事はないと思いますけど、ひどい人はそこから刑事事件に発展したりも有るらしいですから。」
「あ…迂闊でした。気を付けますね?ご助言感謝します!」
うん、分かってくれたみたい?
一応真剣な表情で話したから大丈夫だと思うけど、私も何か有ったらカメラを別の方向へ向けたり音拾わない様にしなくちゃ。
ステラちゃんとメニーさんの方へ顔を向けるとメニーさんが外套を外して何かに答えていた。
ログを確認するとメニーさんの顔が見たいというコメントを発見。
その前にリアルコンバート云々という会話も有ったぽい?
「私の顔はどうでも良いとして…!ステラさんのデザイン、凄く素敵ですね!私ももう少しこだわれば良かったかな…?」
「メニーさんはリアルコンバートしたんですよね?私も髪と目以外は殆ど弄って無くて…でもとても素敵ですよ!」
おっとぉー?
ステラちゃん、結構ギリギリな話してませんか?
「ステラちゃん、ちょっと。」
「何でしょう、ハルカちゃん?」
「今アユミさんにも伝えたんですけど、あまりリアルばれしそうな話は控えた方が良いかと…もしかしたら刑事事件に発展する可能性もあるので。」
「あぁ、大丈夫ですよ。私、リアルではそこそこ有名な道場の一人娘で昔から武術を嗜んでるんですよ。才能があったのか、そこそこの知名度が有りまして。得意なのは弓道と柔道で、柔道の方は48kg以下の昨年度優勝者です。調べればすぐ出てきますよ?何か有れば投げ飛ばしちゃうのでへっちゃらです!」
ほえー。ステラちゃん凄いんだねー。
「あはは…そうなんだー。でも一応不特定多数の目と耳がある事だけは念頭に置いといてね?」
「分かりました!お気遣いありがとうございます!」
急にステラちゃんを呼ばれたメニーさんが首を傾げていたが戻ってきたステラちゃんにどんどん質問している。
こっそりメッセージを送っておこう。
メニーさん、配信には映ってるけどその辺あまり気にしないタイプっぽいから心配だ。




