表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
INFINITE Monsters Online~猫狂い少女による無自覚無双~  作者: 如月 隣夜
第二章 第一回公式イベント 五カ国親善試合
86/86

第三十八話



『さぁ始まりました!クインテット本戦一回戦第四試合、黒鍬衆と華天の試合となります。タカマガツハラの東西における両雄がここでぶつかる!クゥ~ッ!これは見逃せねえぜ!実況は引き続き、私DJ’Pooが務めさせて頂きます!西より梵天丸♀率いる黒鍬衆の登場だ!』


「うぉー!梵天丸♀ちゃーん!」


「今日も素敵だー!」


「頑張ってー!」


「緊張でミスするなよー!」


「サジ姉!今日もキレてるよぉッ!」


『続いて東よりドーン率いる華天の入場だ!え?ドーンなんて聞いたことない?ハルカじゃないのかって?そりゃ当然、彼等はくじ引きでチームを決めたらしいぜ!だが本戦まで出場するその実力は本物だ!チームの絆、個々の能力、そしてそれらを率いるハルカのカリスマ性!瞬きしてたら勿体ねえ代物だ!』


うーん、ちょっと煽りが足りないかも。

後で運営委員会に文句言っとかないと。


私の注文で先の登場アナウンスを考えて貰ったんだけど、もう少し焚き付ける様な言い回しは無かったのだろうか?


私にカリスマ性なんて期待してても仕方ないと思うんだけど…まぁ良いか。


今は目の前の相手に敬意を持ってぶん殴る!

あ、私の場合は蹴り倒す…が正しいのかな?

まあいいや。

それだけで十分だ。



「ハルカ!ハルカ!ハルカ!ハルカ!」


「もっセルちゃーん!愛してるぜー!」


「ダンスダンス、頑張れーッ!」


「オヤカタ、渋いぜ!」


「ドーン!さっさとあきらめてハルカちゃんにリーダー返上しろー!」


観客もヒートアップしていてヤジも飛んでくる。

まぁこの二人にはこれで丁度いいのかも知れない。


「うっせーわボケ!誰がダンスダンスじゃい!」


「俺もリーダー返上してぇよ…もっと頑張ろ。」


ほらね。

自然体で入れる内はこの二人は強い。

そこは安心しても良いだろう。


「砂塵さん、先日は本当にすみませんでした。」


「気にすんなって。もう謝罪は受け取ったよ。その代わり全力で来な!」


「…!はい!」


「サジ姉あたしも自己紹介させてー。貴方が有名なハルカさんだねー。あたしは梵天丸♀だよ。あ、メスまで発音はしなくていいからねー。伊達政宗公が大好きでそう名乗ってるのー。宜しくねー。」


ぱっちりお目々にゆるくカーブした茶髪。


右目には眼帯をしてるけど、剣呑な雰囲気は全くない。


ニコニコしてるけど黒い甲冑姿が良く似合っている。


ゆるふわ女子ってこの人みたいな人の事を言うんだろうな。


フワフワとした掴み所のない語り口。

間延びした話し方。

でもその動きや姿勢は何処か隙のない野生の獣の様な感じがする。


この人…強いな。



「ハルカです、宜しくお願いします!」


「うん!元気だねー!じゃあ始めよっか…サジ姉も言ってたけど全力でおいでー。噂のエクストラジョブ、体験してみたいからねー。」


「分かりました!全力で行きます!皆、やりますよ?」


「「「「おう!」」」」


『本戦一回戦第四試合を開始します。……始め!』


開始と同時に梵天丸♀さんと砂塵さんが私の目の前に立ちはだかる。


二人で私狙いか…光栄だよ!


残りの三人はオヤカタ達を遮っている様だ。

フフフ、これだからIMOは面白い。


梵天丸♀さんと砂塵さんのリクエストに応えよう、全力で。


ユウヒ、スミレ、アンジュ。力を貸して。


「〈因子結合〉モード=ツクヨミ…これが今の私の本気です。グラビティバインド!星穿ち!…行きます!分身魂(わけみたま)…ウルト!究極飛翔正義蹴撃(アルティメットバイカーシュート)ッッッ!砕けろぉぉぉ!!!」


モード=ツクヨミは重力を司る形態だ。


グラビティバインドは相手に重力を載せて移動を阻害するデバフ技。


星穿ちは私の重力を半分にして素早さを上げるバフ。


そして分身魂は一分間の制限付きだけど、同等の能力を保有するアバターを召喚し、簡単な動きなら同時に操作出来る能力。


忍系ジョブの技だけど皆でスキルラーニングをした。更に今の私はエクストラジョブで持っているスキルは何の制限も無く使用出来る。


本体で梵天丸♀さんを、分身で砂塵さんに、連続の蹴りを浴びせる。


「うわーお、すごいすごーい!また遊ぼうねー!」


と、言葉を残し梵天丸♀さんは撃破。


砂塵さんはスタミナと防御に振っているのか倒れなかった。


だけどもう虫の息の筈、宝刀 細野影連を抜き振り下ろす。


砂塵さんは受け止めようとするも重力を纏わせた細野影連に斬れないモノはない。


「いよっし、お終い!おろ?舞侍さん達やるぅ〜!」


私が砂塵さんを倒した時にはオヤカタとドーンさんはやられていたが、もっセルさんと舞侍さんが既に残りの三人を倒していた。


『おぉーっと!此処で試合終了だ!何とも早い速攻戦でした!二分も掛からずフィニッシュだ!恐るべしエクストラジョブの力!ハルカと華天メンバーの強さは底が知れない!そして健闘した黒鍬衆にも大きな拍手を!』


大きな拍手が打ち鳴らされた頃、梵天丸♀さん達が戻ってきた。


私の前に梵天丸♀さんが立つと口を開く。


「ハルカちゃんすごーい!あたしも負けてられないなー。帰って修行しなくちゃ!」


と言い残して梵天丸♀さんは去って行った。

砂塵さんが苦笑しながら私の前に立つ。


「まったくボンは…ハルカ、アンタの強さこのアタシが保証するよ!何れ今日の借りはタカマガツハラで返すからね!」


「何時でも来てください!その時も全力で迎え撃ちます!」


「フッ…言ってくれるじゃねえか。それじゃまた会おう!」


そう言い残して砂塵さんは門の向こうに消えてしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ