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ダンジョン創世記0017

アレからも俺として色々と創意工夫を凝らしながらダンジョンを構築して行った訳だが…ハッキリ言って切がないだろうな。

早期ダンジョン開放で貰えるダヌは爪の垢にも満たない微々たる物でしかないためメリットは感じられない。


いや…反則的なダヌの稼ぎ方っとなってしまったためなんだけどな、まぁ…俺的にはOKでラッキーだから良いってことなんだが…

そんなことよりもデメリットの方が気になるって訳だよ、明智君。


いや、な…期限一杯まで粘った場合は強制的にダンジョンが開放されるらしいんだが、何処へ開放されるのかは不明な訳だ。

人々が住まう村や町、いや、街や王都も在り得るか…そんな場所の近郊どころか側に開放とかだけでなく、過去には街の中に開放されたケースなんてのもあったそうなんだよ。


俺のダンションのように擬態して遣り過ごすことを眼目としたダンジョンは、人里離れた場所に開放されないと危ういからなぁ。

そして遅くなればなる程に開放される場所に制限が掛かるそうなんだよ。


俺がダンジョンを造り始めて3ヶ月経った訳なんだが…デメリットを考慮して、そろそろ開放を考えているんだよ。

俺が目指すのは不殺のダンジョン…いや、正しくは人殺しを避けるダンジョンってヤツだな。


正直、日本って国で生まれた俺にとって殺人は忌避感が強過ぎるんだよなぁ~

俺自信の成り立ちに対しての記憶はないんだけど日本人としての知識は残っているんでね、矢張り道徳的にNGな訳さ。


そうそう、俺の姿なんだが…中肉中背で日本人として平均的な背丈だな。

無論、黒目黒髪で、日本ならそこら辺に歩いているような若者の姿だったよ。


姿見用の大きめな鏡に写し出された容姿が、そのような姿だったからさぁ、テッキリ若いのかと思ったりもしたんだけど…


(あるじ)様、ダンジョンマスターは此方へ召喚される際には、御自信の全盛期の身姿へと成りますの。

 病なども全て癒され、肉体的に一番ベストな状態へと整えられるそうですわねぇ」

そうペシュエが教えてくれたんだけどね、そうなると…姿見で確認した自分の姿では年齢などは推測不可能ってことか…残念。


って、そんなことよりもダンジョン開放だよ、ダンジョン開放!


そう、今から開放を試みるんだけどさ、「基本は人と接しない」っと言う方針で行くつもりだ。

後々はダンジョン外へと出れるクリチャーを創生できるようになるか、今ダンジョンに存在するクリチャーが進化してダンジョンの外へ出れるようになったら外の世界を探索して貰う予定なんだ。


目的はズバリ、元居た世界への帰還なんだけどさぁ…行き成り拉致られて記憶を消されって言うか封印されている現状から脱出したいじゃないか。

でも、そのためには情報が必要だよね。

だから、その情報を集めて貰う方針なんだけど…情報が集まった頃にはダンジョンが滅んでいたら笑えない。

そのためには開放場所は厳選したい所なんだけど…


「くっ!選べるってぇっ、これだけかよっ!」

開放場所の選択肢が酷過ぎる!


山か海、川辺とか沼地、森や樹林、密林なんて選択肢もね。

近くに存在する国が存在するとか、人里の近くなんて情報は皆無。


無論、地図にて場所を指定するなんてことは行えないんだ。

いや…天空なんて選択は正直引かれたけど…ファンタジーの世界で空を飛ぶ手段がないとは思えない。

現に魔導アーマーっと言う代物は空を飛べるって話だし、飛行艇なんて言う物体も存在するのだとか。

竜やロック鳥にペガサスなどの飛行魔物を駆り戦う者達も住まう世界…うん、天空だからって安心はできないな、これ。


無論、空に俺のダンジョンみたいなのが現れたら即座に気付かれるだろうよ。うん、ボツだ、ボツ。


そうなると…深山幽谷って言う選択肢に引かれてしまうなぁ…確か、『ほとんど人跡未踏のような奥深い自然の地』って意味だった筈だ。

俺のダンションを解放するには持って来いな場所、誂えたようじゃないかね、はははははっ。

よし、此処に決めたっ!そう思い操作しているとぉ…


「主様ぁっ!お待ちをっ!」ってペシュエが慌てて告げて来るんだけどさぁ…驚いて決定しちゃったんだけど…これって、拙かった?

「あっ!」ってペシュエの目が見開かれる。


い、いや…ダメ、だったのかなぁ…思わず冷や汗がタラリって額から、ね。


「い、いや…何か拙かったのか?」って尋ねたんだけど…

「深山幽谷って言うことは人里からは確実に離れてはおりますわ、人里からは…

 ですが…辺りに住まう魔獣や獣の強さも相当な物となりますの。

 ドラゴンは確実に住まう地となるでしょう…

 我らでは太刀打ちできない生き物が徘徊する地と思われるのですけれど…」


そう説明されて血の気が引いて行きました、まる


「ど、とうしよう…」って、思わず言ってしまったけどさぁ…

「もう、どうしようも御座いませんわ」って、肩を落としたペシュエさんはお美しい、じゃなくってぇっ!


【ゴゴゴ、ゴッ、ゴゴォッ】って感じで地鳴りが鳴り響き、ダンジョンが揺れる。

うん、既にダンジョン開放が始まっていますね。


いや、一体…何処へ開放されるのやら、トホホホホホォッ。

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