第8話(最終話) 俺もついに、一人前の大海賊になったな!
第8話(最終話) 俺もついに、一人前の大海賊になったな!
戦いに勝つのは簡単だ。
敵を倒せばいい。
だが、勝ったあとの後始末は難しい。
壊れた船を修理する。
負傷者を治療する。
奪われた財産を調べる。
裏切った者の処分を決める。
艦隊の指揮系統を立て直す。
そして、勝利に浮かれたポンコツ船長が余計なことを始める前に、仕事を与える。
最後の項目が、最も重要だった。
◇
ドラクとの戦いから、一週間が過ぎた。
宇宙要塞の修復は、順調に進んでいる。
損傷した要塞砲は交換。
暴走した中枢炉も安定。
無力化された艦隊四十九隻は、ゼロサンが作成した修理計画に従って次々と復旧していた。
残る旗艦も含め、奪われた五十隻すべてが《黒き彗星》海賊団へ戻った。
財産。
武器。
弾薬。
採掘権。
隠し口座。
船長権限の原本データ。
そして俺の葬式から持ち去られた最高級の宇宙酒。
すべて、完全に取り戻した。
では、新船長レオ・レイヴンは何をしているのか。
要塞の船長室で、改装計画を作っていた。
《新船長室建設計画》
第一案。
寝室を現在の三倍へ拡張。
第二案。
美女ホログラム専用劇場を設置。
第三案。
天井へ全面鏡を設置。
第四案。
船長専用の温水プールを増設。
第五案。
艦橋の船長席を純金製へ交換。
予算は、要塞修理費の二倍。
俺は計画書を見て、静かに尋ねた。
「レオ」
「何だ、親父」
「これは何だ?」
「新時代の海賊団に必要な設備だ」
「全部却下だ!」
俺は計画書を艦内データベースから削除した。
「ああっ!」
レオが端末へ飛びつく。
「三時間かけて作ったのに!」
「三時間もかけて、この内容か!」
「配置にはこだわったぞ」
「その三時間で、修理報告書を読め!」
机の上には、分厚い報告書が積まれていた。
艦隊再編計画。
要塞修復計画。
捕虜処遇案。
財産回収報告。
今後の航海計画。
一冊も開かれていない。
レオは修理報告書を手に取り、表紙を眺めた。
「これは何ページある?」
「四百ページだ」
「要点だけ説明してくれ」
「全部要点だ!」
「船長は大局を見るものだぞ」
「細部を何一つ知らずに、大局が見えるか!」
「俺には、優秀な部下がいる」
「最初から他人任せにするな!」
レオは修理報告書を枕にして、机へ突っ伏した。
三秒後。
寝息が聞こえてくる。
俺は艦内放送を起動した。
「ゼロイチ。船長室の重力を三倍にしろ」
『了解』
「待て! 起きている!」
レオが飛び起きた。
こいつは危機への反応だけは早い。
「今日から訓練を再開する」
俺は壁一面に予定表を表示した。
午前四時起床。
体力訓練。
宇宙航法。
砲撃理論。
艦隊指揮。
白兵戦。
経営。
会計。
契約。
そして説明書の読解。
「戦争が終わったばかりだぞ」
「だから今のうちに鍛える」
「勝った船長に訓練は必要ない」
「お前は何もしていない!」
「いやいや、だってさ。最後に自爆装置を止めたのは俺だろ?」
「金貨で滑ってボタンへ倒れ込んだだけだ!」
「結果がよければ名采配だ」
「第1話から何一つ変わっていない!」
俺は死んでからも教育に失敗し続けている。
それでも、不思議と絶望はしていなかった。
なぜなら、戦いの前とは違うものもあったからだ。
◇
要塞の格納庫では、老人五人が復旧作業を指揮していた。
グラン爺さんは、修理を終えた艦艇の砲撃精度を確認。
「右へ〇・〇〇二度ずれておる」
整備員が照準器を調べる。
本当に〇・〇〇二度だけずれていた。
ジン爺さんは、再編された白兵戦部隊の訓練を担当している。
「腰が痛いので、今日は軽めにしましょう」
そう言いながら、屈強な戦闘員百人を十分で全滅させた。
ボル爺さんは、要塞周辺の索敵網を再構築。
十光年先を通過した貨物船の、エンジンの異音まで発見した。
メッケル爺さんは通信網と暗号システムを刷新。
完成直後、自分で侵入試験を行い、三秒で突破した。
老師ホウは負傷者たちを治療。
味方だけでなく、ドラク側の兵士も分け隔てなく救った。
ただし、注射をするたび本人が一番怖がっていた。
俺は格納庫へホログラムを投影した。
「お前たちには、世話をかけたな」
「何を今さら」
グラン爺さんが笑う。
「わしらは暇な年寄りですからのう」
「暇な年寄りが、艦隊一つを立て直すか」
「老人会の活動じゃよ」
どんな老人会だ。
ジン爺さんが、訓練場の向こうにいるレオを見た。
レオは射撃訓練を命じられ、十メートル先の標的へ銃を構えている。
発砲。
光線は標的を外れ、壁の消火装置へ命中。
大量の泡が、レオの頭へ降り注いだ。
「またか!」
俺は額を押さえた。
老人たちは楽しそうに笑っている。
「本当に、あいつでよかったのか?」
俺は尋ねた。
「船長としてなら、もっと優秀な者もいたはずだ」
「確かに、若様は船の操縦もできませぬ」
グラン爺さんが言った。
「射撃も下手ですな」
ジン爺さんが続ける。
「航路も覚えられん」
ボル爺さんがうなずく。
「暗号どころか、説明書も読めぬ」
メッケル爺さんが盆栽の枝を整える。
「頭の中は、ほとんど治療不能じゃ」
老師ホウが診断を下した。
老人五人の評価は、俺より厳しかった。
「なら、なぜ残った?」
五人は顔を見合わせた。
最初に答えたのは、ジン爺さんだった。
「若様は、わしらを見捨てませんでしたからな」
「最初はポンコツ老人だと思っていたぞ」
「それでも、敵に渡そうとはしなかった」
グラン爺さんが笑う。
「自分では戦えぬくせに、わしらを守ると言いました」
「身の程知らずだ」
「そのとおり」
ボル爺さんが続ける。
「しかし、身の程を知って逃げる者より、知らずに前へ出る馬鹿のほうが、たまには役に立つ」
褒めているのか分からない。
「若様には、才能がない」
メッケル爺さんが言った。
「戦闘にも、操船にも、指揮にも」
「一つくらい残してやれ」
「ですが、人を置いて逃げる才能もない」
俺はレオを見た。
あいつは第7話で、危険な中枢炉へ一人で入った。
怖がっていた。
足も震えていた。
それでも、船と仲間を道連れにさせないために前へ進んだ。
あの決断だけは、運でも、誰かの助けでもない。
レオ自身が選んだことだ。
「そうか」
俺は小さく笑った。
「なら、もうしばらく頼む」
「ガルド船長も、まだ消えるつもりはないのでしょう?」
グラン爺さんが尋ねる。
「当然だ。あいつが一人前になるまで残る」
老人五人が黙った。
なぜ目をそらす。
「何だ?」
「いや」
ジン爺さんが咳払いした。
「わしらの寿命のほうが、先に尽きそうですな」
「俺は死んでいるんだぞ!」
◇
ゼロイチ、ゼロニ、ゼロサンは、《アルバトロス・レイヴン》の内部にいた。
合体後のシステムを点検し、膨大な戦闘記録を解析している。
「三体とも、よくやった」
俺はメインコンピュータから声をかけた。
『当然ノ任務デス』
ゼロイチが答える。
『ガルド前船長ノ命令ニ従イ、レオ船長ヲ保護シマシタ』
「余計な苦労をさせたな」
『予想ノ三・七倍デシタ』
「すまん」
設計者として、心から謝罪した。
「これからもレオを補佐してやってくれ」
『質問』
ゼロニが言った。
『任務ノ終了条件ハ、レオ船長ガ一人前ニナルコトデスカ?』
「ああ」
三体が同時に計算を始めた。
数秒後。
『任務終了予定、算出不能』
「そんなにか!」
『現状ノ成長速度デハ、宇宙ノ寿命ガ先ニ尽キマス』
息子の教育が、宇宙の終わりより難しいらしい。
そのとき、レオが機関室へ入ってきた。
「三体とも、ここにいたのか」
『何カゴ用デスカ』
「お前たちが最先端アンドロイドだということは、俺にも分かった」
ようやく理解したか。
「どうやら俺の指揮によって、隠されていた性能が目覚めたらしいな」
違う。
最初から起きていた。
『訂正シマス』
ゼロイチが言う。
『私タチハ最初カラ高性能デス』
「謙遜しなくていい」
『謙遜デハアリマセン』
「俺の成長が、お前たちにも影響したんだ」
『影響ハ受ケマシタ』
「そうだろう」
『主ニ故障率ト負荷率ガ上昇シマシタ』
「それも成長だ」
何でも自分に都合よく解釈する。
こいつの本当の特殊能力は、悪運ではなく自己肯定かもしれない。
◇
マリアは要塞の会計室にいた。
壁一面のモニターへ、膨大な数字が表示されている。
裏切りに関与した企業との契約整理。
損害賠償請求。
負傷者への補償。
家族への生活支援。
艦艇修理費。
食料費。
燃料費。
すべてが、すでに処理されていた。
「相変わらず仕事が早いな」
俺は感心した。
「お金のことは、早く片づけないと揉めるからね」
「ドラクたちは?」
「主犯は銀河自治連盟へ引き渡すよ。証拠もそろえてある」
ドラクと主犯幹部たちは、海賊団の財産横領、殺人未遂、要塞破壊未遂などで裁かれる。
脅されて従った者たちは、事情を調べたうえで減俸と再教育。
再び働く機会も与えられる。
感情だけで全員を処罰すれば、残された家族まで苦しむ。
マリアはそこまで考えていた。
「助かった」
俺は素直に礼を言った。
「昔の恩を返しているだけだよ」
「とっくに返し終わっているだろう」
「恩というものは、帳簿に載らないからね」
マリアは少し笑った。
「それより、レオ坊には私の正体をいつ話すんだい?」
「話さない」
俺は即答した。
「知れば、お前の企業艦隊を自分のものだと言い出す」
「そうだろうねえ」
「三日後には銀河政府へ喧嘩を売る」
「二日じゃないかい?」
「否定できん」
マリアは端末を閉じた。
「レオ坊は、あのままでいいよ」
「どこがだ?」
「自分が大物だと思っているうちは、落ち込んで逃げることはない」
「自信過剰にも限度がある」
「限度を教えるのは、父親の仕事だろう?」
俺は何も言えなかった。
死んでも子育てから逃げられないらしい。
◇
その日の夜。
《アイアン・クラウン》の大食堂で、祝勝会が開かれた。
長いテーブルには、マリアが作った料理が並んでいる。
復帰した乗組員たち。
老人五人。
アンドロイド三体。
負傷から回復した者たち。
今回の戦いに関わった全員が集まった。
レオは食堂の一番奥、船長席に立っている。
その手には、俺の葬式から取り戻した最高級の宇宙酒。
「親父。開けてもいいか?」
「俺の葬式用だった酒だぞ」
「親父はもう飲めないだろ?」
正論だが、腹が立つ。
「一本だけだ。残りは保管しろ」
「分かった」
レオが栓を開ける。
酒が全員の杯へ注がれた。
俺には飲めない。
マリアが、俺のホログラムの前にも一杯置いてくれた。
意味はない。
それでも、うれしかった。
レオが杯を掲げる。
食堂が静まり返った。
「みんな」
珍しく真面目な声だった。
「親父が死んだあと、ほとんどの者が俺を見限った」
元部下たちがうつむく。
「艦隊も、財産も、全部奪われた。残ったのは、ボロ船一隻だった」
老人たちがレオを見る。
「正直に言えば、俺は最初、お前たちを役立たずだと思っていた」
「言わなくていい!」
俺が止める。
「だが、違った」
レオは続けた。
「グラン爺さん。ジン爺さん。ボル爺さん。メッケル爺さん。老師ホウ」
五人の老人を順に見る。
「お前たちは、俺の予想より少しだけ強かった」
「少しではない!」
「ゼロイチ、ゼロニ、ゼロサン」
三体へ目を向ける。
「旧式に見えたが、俺が性能を引き出したおかげで、よく働いた」
『事実誤認デス』
「マリアおばちゃん」
「はいよ」
「飯を作りながら、よく分からない知り合いを千隻ほど呼んでくれた」
「近所の人だよ」
まだ、その説明を続けるのか。
「そして親父」
レオが俺を見た。
「死んでも説教ばかりで、正直うるさかった」
「感謝の場面ではないのか!」
「だが、少しくらいは役に立った」
「父親への評価が低すぎる!」
食堂から笑い声が上がる。
レオも笑った。
「俺一人では、ここまで来られなかった」
今度こそ、理解したらしい。
「だから――」
レオは、全員へ頭を下げた。
「ありがとう」
食堂が静まった。
老人たちが目を細める。
マリアが優しく笑う。
俺は、何も言えなかった。
情けない息子だ。
ポンコツで、無謀で、自信過剰。
だが、感謝くらいは言えるようになった。
それで十分なのかもしれない。
少なくとも、今は。
「レオ」
俺は息子へ声をかけた。
「よく――」
「みんな」
レオが勢いよく顔を上げた。
嫌な予感がした。
「俺の完璧な采配についてくるのは、大変だっただろう!」
食堂から音が消えた。
老人五人が目を閉じる。
アンドロイド三体は処理を一時停止。
マリアは無言でおたまを握った。
俺は言いかけた褒め言葉を飲み込んだ。
「艦隊五十隻を奪還!」
レオは胸を張る。
「要塞を制圧!」
右手を高く上げる。
「裏切り者を撃破!」
さらに杯を掲げる。
「自爆装置も解除!」
お前自身の手柄は、最後だけだ。
しかも転んで押した。
「これほどの成果を上げた船長は、銀河中を探しても少ないだろう」
確かに、ここまで周囲に助けられながら自分の功績だと思える船長は少ない。
「つまり――」
レオは大きく息を吸った。
満面の笑みで宣言する。
「俺もついに、一人前の大海賊になったな!」
誰も拍手しなかった。
五秒間の沈黙。
俺は全艦のスピーカーを最大音量へ切り替えた。
「そこまでの結論を全部返せ!」
俺の怒声で、食堂の食器が震えた。
「何が違う?」
「全部だ!」
「艦隊を倒したのはグラン!」
「俺が撃てと命じた」
「敵兵を制圧したのはジンたち!」
「俺が先頭を任せた」
「船を動かしたのはアンドロイド!」
「俺が船長席に座っていた」
「援軍を呼んだのはマリア!」
「俺の日頃の人徳だ」
「自爆装置は金貨で滑って押した!」
「悪運も実力のうちだ」
一つも反省していない。
「お前自身がまともに成し遂げたことは、ほとんどない!」
「いやいや、だってさ」
レオは杯を傾け、不敵に笑った。
「優秀な仲間を率いるのも、船長の実力だろ?」
また正論を混ぜてきた。
腹が立つ。
だが、その仲間たちは誰一人としてレオを見捨てなかった。
老人たちも。
マリアも。
アンドロイドたちも。
俺も。
「親父」
レオが尋ねる。
「俺は、親父を超えたか?」
「百年早い」
「では、半分くらいは追いついたか?」
「一万分の一だ」
「昨日よりは近づいたな」
こいつの前向きさだけは、認めるしかない。
俺はため息をついた。
そして、小さく笑った。
「まあ、危険な炉心から逃げなかったことだけは認めてやる」
「それだけか?」
「仲間を見捨てなかったこともだ」
「ほかには?」
「調子に乗るな!」
食堂に、再び笑い声が広がった。
レオは杯を掲げる。
「では、改めて」
今度は全員が杯を持った。
「俺たちの勝利に!」
「乾杯!」
大食堂に声が響いた。
グラン爺さんが酒を飲む。
ジン爺さんは腰が痛いと言いながら、誰より大きな肉を食べている。
ボル爺さんは補聴器を外し、皆の笑い声を聞いていた。
メッケル爺さんは宴会の音楽を要塞全体へ流す。
老師ホウは酔いつぶれた兵士を診察。
ゼロイチたちは、飲めないのに杯を持っている。
マリアは厨房と食堂を行き来し、全員の皿へ料理を追加していく。
レオは、その真ん中で笑っていた。
俺が死んだあとも、こいつは一人ではなかった。
それだけでよかった。
◇
翌朝。
修理を終えた五十隻の艦隊が、宇宙要塞の前へ整列した。
中央には、通常形態へ戻った《アルバトロス号》。
ドッキングステーションは再び巨大小惑星に偽装され、要塞後方で待機している。
外見だけなら、相変わらずのボロ船だ。
だが、もう誰もこの船を笑わない。
《黒き彗星》の旗が掲げられる。
レオは艦橋の船長席に座った。
老人五人は、それぞれの持ち場へ。
マリアは厨房へ。
ゼロイチ、ゼロニ、ゼロサンは操縦卓へ並ぶ。
俺はレオの隣にホログラムで現れた。
「目的地は決めたのか?」
「もちろんだ」
「航路は?」
「設定済みだ」
「出港許可は?」
「取った」
俺は驚いた。
本当に少しは成長したのかもしれない。
「よし。では出港しろ」
レオが右手を上げる。
「全艦、出港!」
五十隻の艦隊が動き始める。
《アルバトロス号》を先頭に、星の海へ進んでいく。
行き先は、まだ見ぬ銀河の果て。
海賊として、次に何をするかは決まっていない。
だが、急ぐ必要はない。
レオには、仲間がいる。
そして俺もいる。
こいつが一人前になるまで、何年でも説教を続けてやる。
「親父」
「何だ?」
「この新しい金色のボタンは、何だ?」
レオの指先に、見覚えのない大きなボタンがあった。
《全艦一斉祝砲》
「待て。まず説明書を――」
「押したほうが早い!」
レオが押した。
五十隻の艦隊が、一斉に主砲を発射。
星の海を埋め尽くすほどの光が、前方へ放たれた。
たまたま航路上に潜んでいた宇宙海賊の指名手配艦隊が、その光景を目撃。
一発も撃たずに降伏信号を送ってきた。
レオは満足そうにうなずく。
「見ろ。俺の威圧だけで敵が降伏した」
「ただの祝砲だ!」
「やはり俺は、一人前の大海賊だな」
「一人前にはほど遠い!」
老人たちが笑う。
マリアも厨房で笑っている。
アンドロイド三体は、次の誤操作に備えて制御系を保護した。
俺は額を押さえた。
情けない。
本当に情けない息子だ。
だがまあ、こいつが船長なら、退屈だけはしないだろう。
悪運だけは銀河最強の二代目船長と、銀河最強なのにポンコツを装った仲間たち。
その航海は、これからも続いていく。
「レオ! 次にボタンを押す前に説明書を読め!」
「いやいや、だってさ。読んでいたら敵が逃げるだろ?」
「敵より先に常識が逃げているんだ!」
星の海へ進む艦隊に、俺の怒声と皆の笑い声が響き渡った。
――完――




