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《繧、繝ウ繧オ繝シ繝九い》

《繧、繝ウ繧オ繝シ繝九い》の情報は《???》により暗号化されているため、正常な説明を行うことができません。それでも表示しますか?]


わからない、というのが人間もっとも怖いことであるというが、恐らくこういう理解できないものに恐怖心を抱くってことなんだなと思った。こいつの……人か魔物かすら怪しい領域にいるものを軽率に開ける行為は許されるのだろうか。




私は深呼吸をして覚悟を決める……表示してくれ。



《繧、繝ウ繧オ繝シ繝九い》繝ゥ繝ウ繧ッC

〈蜈ュ闃呈弌縺ョ蜈ュ逡ェ逶ョ縺ォ菴咲スョ縺吶k縲∫樟蝨ィ縺ッ螟ア繧上l縺溘→縺輔l繧狗ィョ譌上?

鬲皮黄縺ィ莠コ縺ョ髢薙↓逕」縺セ繧後◆蟄蝉セ帙→縺励※驟キ縺丞キョ蛻・繧貞女縺代?√◎縺ョ諞弱@縺ソ繧堤ウァ縺ォ縺吶k蜻ェ陦薙r逕溘∩蜃コ縺励※縺ッ謔ェ縺励″閠?r蟠?享縺吶k閭悟セウ閠??


蜻ェ縺?→豸?裸縺ョ鬲疲ウ輔?繧ィ繧ュ繧ケ繝代?繝医〒縺ゅj縲√◎縺ョ莉」蜆溘↓繧医▲縺ヲ鮟偵¥譟薙∪縺」縺溯?縺ォ縺ッ驍ェ謔ェ縺ェ蜻ェ縺?′縺九¢繧峨l縺ヲ縺?k縺ォ繧る未繧上i縺壹?∬?蛻??豁ヲ蝎ィ縺ォ縺励※縺励∪縺」縺ヲ縺?k〉



ッッッッッッッ!?


そのあまりの意味不明さに仰け反り、怯んでしまっていた。意味がないのは百も承知で耳を塞いでたくらいだし、それはそれは相当間抜けな面に見えていたことだろう。



ザザザザというノイズと共に、[デッドレコード]の本来の無機質な声に謎の男のような声がぴったりくっついていて……本当に一瞬呪われたのかとおもった。二つの声は確かに全く違う言葉を発しているのだが、[デッドレコード]の声が拾えなくなるほどの妙にマッチングした感じが不気味さを引き立ててきやがる。



こいつは触れちゃならない領域かもしれない。Cランク(+か-かはわからない)でこの不気味さよ。これが進化してBランクかそれ以上になったら最悪魔王か邪神ものだよな……明らかやべえもん。



私はこいつに関して、既に一切の興味を失っていた。先程までは微かに残っていたであろう感心や物珍しさは失せ、不気味さと触れてはならないという本能的な警戒心が高まっていた。



[騾イ蛹匁擅莉カ《???》縺ョ蜈・謇.]



多分これが進化条件だよな。全くもって聞き取れないが、必要なステータスは文字を見るかぎり無さそうだった。称号的な何かが必要ならしい。[デッドレコード]が僅かに進化云々言っていたのは聞き取れた。



はあ……このノイズ慣れないな。情報や言語を無理矢理弄られてるようでどうにも頭が痛い。こんなこと初めてだったし……ここまで内容が見えてこないと意味不明すぎて頭がこんがらがる。読めないことにはどうにもならないし、いつの間にかこれになることを強いられてるかもしれない。



……その時はそのときかぁ。とりあえず脳が殴られた後のようにぶるぶる震えている。正直できるものならもう何も考えたくない。考えれば考える程、頭にまとわりついては染み付くあのノイズが身体を蝕んでくる。




なんなんだあのスキルは……。




進化条件になにが必要なんだ?




進化した先には何が……。



……酷く衰弱した全身を寝かせ、なにも考えないように努めて休息を取ることにした。途中で《スネークバイトオウル》が枕代わりのつもりなのか、なんと羽毛で頭を包んでくれていた。翼は水で浸されたのかひんやりとするし、お腹や頭の部分はちゃんともふもふしていた。




あれだけノイズに犯されていた私の頭は、ひんやりとした冷たさに落ち着きを取り戻し、その日はぐっすりと眠れた。



・・・・・



「ゼプウウウウウッ!?」



森のなかで奇妙な叫び声が響く。



今私は目の前で叫び声を上げた《テルミンチョウ》を仕留めたところだった。



《テルミンチョウ》ランクD-

〈自由に声帯を操ることでモンスターを呼び寄せる楽器型の頭をした鳥型モンスター。本体の戦闘力は高くない。


この世には《テルミンチョウ》と同種族の別モンスターが数えられぬほどいると言われ、彼らが揃えばあらゆるモンスターを呼ぶことができるという言い伝えに誘われるがまま、欲望に駈られ乱獲した商人の住む街が一夜にして崩壊したという話がある。〉



細長い横型の長方形に、牛の鼻につけられるリングのような嘴……をもつそれをモンスターと呼ぶには少しばかり躊躇いがあった。体色は黒で、全体的に細身な身体に傘の骨みたいな羽がついている。



そんなふざけた姿でも説明文はかなりヤバいみたいだが、単体だと弱いんかなぁ……って感じだ。因みにこれが進化して初めての戦闘である。


肝心の《ゲノムシーカー》の身体はというと、《ゾンビ》の時よりもしなやかで結構馴染む感じだった。相当軽いし思い通りに動く。それだけではなく、《ゲノムシーカー》の固有スキルである《変色》やDランクになってから新たに魔法が使えるようになった。その新スキルの名は《ダーク》と言い、文字通り闇属性の魔法である。ちょっとスキルの方は確認しとかないとな。


──スキル──

物理スキル

《噛みつき》

《ヘッドバット》

《切り裂き》


魔法スキル

《ポイズンマーカー》

《ダーク》

《血のドーピング》

《吐血攻撃》


固有スキル

《忍び足》

《気配感知》

《変色》

─────


そう……私はDランクになってから、かなりの数のスキルを入手することができたのだ。


そしてもうひとつの朗報は、《吐瀉攻撃》から卒業できたってことだ。代わりに《吐血攻撃》に変化していて、有用性が前よりもかなり上がっている。


というのも文字通り血を吐くことで、様々な疫病や感染症……俗にいう状態異常をばら蒔くことができるんだとか。




わーすごい《吐瀉の姫》卒業だ嬉しい~……っっっっってなるかぁぁぁぁぁぁ!!!


変わってないじゃん!汚物か血液かの違いで結局は吐くんじゃん!言い換えればゲボるんじゃん!!女子力とかいってる場合じゃないってかただ《吐瀉の姫》が《吐血の姫》に変わるだけじゃん!!下手したら実害ありすぎてこっちの方がダメじゃん!!



あーほんとバカじゃねえの折角卒業出来ると思ってたのにマジで○ねよあの[ピー]野郎ども……。



そんな私の怒りは《ダーク》の魔法に込められ、無慈悲にもこちらを凝視してた近くの《ファンブルドッグ》を襲った。



《ファンブルドッグ》ランクE+

〈回避と防御に優れた犬型モンスターで、不気味に笑う仮面は攻撃を受け流して生じた相手の隙を利用することで逃げ延びてきた。〉



「ギャヒン!?」


犬らしからぬ呆気に取られたような声が響き、《ファンブルドッグ》が吹きとばされていた。いくら回避に優れているといっても魔法は適応外だったらしく、吹き飛ばされた後に地面に全身を強打し、そのまま動かなくなった。


「……。」


不気味だな。《ファンブルドッグ》の顔はニタニタと嫌らしい笑いを浮かべながら涎を垂らし白目を向いていた。盾のような仮面を着けた大型犬サイズの黒毛の犬といった見た目だ。《シャークファングウルフ》の対みたいなもんか。


……と考えてみれば確かにどっちもE+ランクだし、そう思うとどこか納得できる気がする。《シャークファングウルフ》はそれなりにマトモなのに《ファンブルドッグ(こいつ)》のせいでネタ枠にしか見えなくなっちゃったよどうしてくれるんだあれ。



「ブルルルッ!!」


「ターテターテッ!!」


「チョン……!!」



鳴き声のする方を向くと、《ファンブルドッグ》が三匹それぞれ陣形を組んでこちらを威嚇していた……結構面白い鳴き声するのね君たち。



《頭回転》

〈頭を回転させて物理攻撃を反射する《ファンブルドッグ》の固有スキル。〉


その内の一匹が頭を回転させ(物理)、じっとこちらを睨んできた。



……滅茶クソキモいっ!!コマや傘が回転するかのように口が上になったり目が下になったり、鼻がそのままの位置をキープしてたり……文字通り頭が回ってた。とにかくキショイィィィィィィっ!!



(オラアァァァァァァァァァッ!!)



そのキモさに耐えられなくて思いっきり顔面をぶん殴ってしまったが、寧ろダメージを受けたのは私の方らしく、《ファンブルドッグ》はピンピンした様子で頭を回していた(物理)。



「ヨォォォォォォォッ!」


「コォォォォォォッ!」


残った二体の《ファンブルドッグ》が威嚇しながら頭を回す(物理)。目回りそうだけど、仮面みたいに縦長だし大丈夫なんかな。どうにもなんか凄くフェイクっぽいんだよなぁあの顔……。説明文にも顔じゃなくて仮面って書いてあるくらいだしさ。



……まっ。どうでもいいか。



私は残った《ファンブルドッグ》にそれぞれ《ダーク》を放ち、最初の憂さ晴らしの奴と同じように吹っ飛ばしてやった。相変わらずぐるぐると頭を回して(物理)気絶したように動かなくなった。



本当になんだったんだよあれ。

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