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これからの目標


進化先を見てみたが、なんというかゲテモノだらけだな。なにに進化しても結局後悔する未来しか見えない。今目指してる《ゲノムシーカー》も若干嫌な予感がしてきたくらいだ。もしかしたら昆布か若布の王子みたいな姿してるんじゃないかな。流石に大丈夫だよね……??




ちなみに《アイアンコール=フィーチャー》は最終進化っぽいですはい……絶対なるもんか(小声)。


残念そうに見えて《グール》の進化先である《スパルトイ》の防御力の高さは目をみはるものがあるし、ああは言っても進化するのは私自身。好きなものに進化しても誰も文句言わないだろうし言わせる気なんてない。



まずは汚物吐きから卒業したいです。《吐瀉の姫》の状態異常耐性は変なところで活躍しそうではあるが、それ以上に不名誉すぎる称号というのが足を引っ張っている。


……嫌だぞ最終進化が汚物まみれの鉄の処女(アイアンメイデン)とかそういうゲテモノしかないとか。そんな殺生なことを言われた暁にはもう自害する自信しかない。《ゲノムシーカー》になってさっさとゲロ吐きから卒業するか。こんなこと思ってるけど女の子だぞ私。サバイバルに自愛心は不要なのだよ。



・・・・・


あれから暫く休んで動けるようになったため、狩りを再開していた。ちょっと外れを歩けば真新しいモンスターに出会えるこの森(山?)は絶好の狩り場であった。




オ″エ″エ″エ″エ″エ″エ″エ″!!!


緑に囲まれた静かな森の中に似つかわしくない嘔吐音が響き渡った……まごうことなく戦闘中でございます。それも地上戦が仕掛けられる相手じゃないし仕方ないだろってのが本心である。




「ホロロロロッ!!」



その相手は蛇の尻尾を持つ茶色の羽毛に覆われた梟である。梟といっても丸々とした体型であり、結構もふもふしていて可愛らしい姿をしているが、その可愛さをすべて台無しにするかのごとく、尻尾の蛇が空から毒を撒き散らしてくる。



《スネークバイトオウル》ランクD

〈蛇の尻尾を持ち、本体の飛行能力と尻尾の毒を生かした攻撃を行う。愛らしい姿が非常に人気であるが故、かの貴族や商人たちからはごくわずかな期間だがペットとして高値で取引されていた。


だが尻尾の存在に気づくや否や自分には扱えないと手放すものが続出し、放された《スネークバイトオウル》によって《カシャの森》は毒の雨が降り注ぐ死の森となったという話は有名である。〉



こんな可愛らしい見た目でありながら、尻尾が非常に危険なのだ。その可愛さは森を殺してしまったらしい。ちょっと意味合いは変わるけど、外来種は危険ってことだな。



「シャッ!!」


「グオオッ!!」



私の《吐瀉攻撃》と蛇の《毒吐き》がぶつかる。ああやって獲物を狩っている間に森を破壊しやがったのかこの梟……おそろしい子。


いつの世も人間って馬鹿なもんだなあと遠い目をしつつ、勝算があるか考えていた。あいつは腐ってもDランク。多少の差でしかないだろうが《猿や植物(D - ランク)》のモンスターよりも強いことになる。空を飛べるからというのが理由になってるかもしれないけれど間違いなくあの尻尾は脅威だ。《吐瀉の姫》の耐性がどこまで防ぐかもわからないし、戦うのは得策じゃないかもな。



そう思った私は全速力で走ってその場から離れる。別にアンデッドなんざ食べても美味しくないし、非捕食者なら追い返したら勝ちってところあるし、わざわざ追ってくることなんてしないよね?



《ピット気管》

〈熱を感知する機能。蛇などの視力が高くない生物が持っている。〉


あれ、[デッドレコード]が反応してるな。大体こういうときってスキルを使ってる時くらいja



「ホロロロロァッ!!」


後ろを向くと、鋭い爪と尻尾の牙を向けて襲いかかってくる〈スネークバイトオウル〉の姿があった。やっぱ追ってきてるじゃないかふざけるな!!

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