第二十四話
翌日、風邪もすっかりなおったハヤトはルシアと共に学校へと行くのだった。
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「異世界人来た! ルシアちゃーん、サインちょうだいー!」
「ねーねー、魔法石見せてよー!」
「ルシアちゃん可愛いなー、俺と付き合わない?」
な、なんだこれは!!!
「おい、ユウジ!」
ユウジがそそくさと逃げようとするので呼び止める。
「いや、すまん、つい口がすべってだな……」
「すまんじゃねえよ! 他のやつには言うなって言ったじゃねえかよ!」
なんとなくこうなる予感はしてたが、まさか翌日にもう広まってるなんて……。
絶対に言うなよっていうのは振りじゃなかったんだけどな……。
さて、これはまずいことになった。どうしたものか。
「ハヤト、どうしましょう? 私、家に帰ってたほうがいいですか?」
「いや、待て。こいつらだってきちんと話せばわかってくれるはずだ、……たぶん」
異世界人だからって差別されたりはしないだろう。しないよな?
騒ぎにさえならなければ、まだなんとかなるはずだ。
「ああ、大丈夫だよ! 俺たちはみんなルシアちゃんの味方だから!」
「味方……っていってもなあ」
男子連中はすっかりルシアを守る騎士にでもなったような感じだ。
問題は女子だな。特にルシアと仲が良くないアカネはどうでるか……。
「まあ、いいんじゃない? ルシアさんだって家に帰れなくて困ってるんでしょう? 仲良くしましょうよ。ね?」
アカネがそう発言した、顔は笑ってるがなんだか怖い。
てか、クラスの連中はどこまで知ってるんだ?
一緒に住んでることもバレてるの?
「なあ、ユウジ。お前どこまで話したんだ?」
「知ってることは全部だ!」
ユウジめ、口が軽いのは知ってたがまさかここまでとは。とほほ……。
マスコミとか来たりしないだろうな?
本気でちょっと心配だ。
騒ぎになったらそれだけルシアが行動しづらくなるし捕まる可能性もある。
「あー、もうわかった。わかったよ! バレてしまったならしょうがねえや! だけどな! ルシアに何かあったら俺が絶対に許さないからな!」
あ、つい調子に乗って大口を叩いてしまった。
恥ずかしい。何言ってんだ俺。
「ひゅー、ハヤト、カッコイイな!」
「ユウジ、お前、後で覚えておけよ? お前のせいでこうなったんだからな!?」
まあバレるかどうかヒヤヒヤしながら過ごすよりはいいか。
クラスの連中もみんなルシアの味方になってくれるみたいだし。
こんなことなら最初から話しておけばよかった。
「あの、私ここにいても大丈夫なのでしょうか?」
「ああ、うん。まあ今のところは、な。何か問題が起きたら俺が守ってやるから安心しろ」
おっと、ルシアの前だとつい勇者だったときのように気が大きくなってしまうな。
守る、といっても俺にできることなんて――。
でもルシアは少し照れながらもすごい嬉しそうだ。
その笑顔が見れるだけで俺は――。
「くー、アツいねえ! アツいよ、お二人さん!」
はあ、ユウジはなんでこんなにお気楽なんだか。
なんだかどっと疲れてきた。
本当に大丈夫なのかなあ。




