第一話 タイムスリップ
いつものように、家で鉄道の本を読んでいた。
ページをめくる。
今日は新しく買った関西の鉄道特集の本を読んでいた。
『北陸新幹線……リニア……なにわ筋線……』
鉄道が好きな俺にとっては、こうして鉄道について調べる時間は楽しいものだった。
ふと、時計を見る。
『……もうこんな時間か』
気づけば、外は暗くなっていた。
『ちょっとだけ休憩するか………』
そう言って本を閉じる。
机に突っ伏す。
少しだけ目を閉じるつもりだった。
しかしーー。
俺はそのまま眠ってしまった。
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『………ん?』
どれくらい眠っていたのだろう。
目を開ける。
『……………』
最初に感じたのは騒音だった。
大勢の人があるいている。
列車が走る音。
そして、駅の構内に響き渡るアナウンス。
『………え?』
俺はゆっくり顔を上げた。
そこには巨大な駅が広がっていた。
見覚えのある駅。
いやーー
見覚えがありすぎる。
ここはよく来てた駅。
『………新大阪?』
ふと、俺は声を出す。
俺は立ち上がった。
確かに駅名標には、
新大阪
と書かれている。
『何で俺新大阪にいるんだ………?』
家で寝ていたはずだ。
新大阪に来た記憶なんて、もちろんあるはずもない。
それなのにーー
駅の中には、見たことのない光景が広がっていた。
見慣れない車両。
見たことのない案内表示。
そして、異常なほどにでかい駅と、おびただしい数のホーム。
『………こんな新大阪、知らないぞ。』
俺は近くの電光掲示板を見上げた。
そこには見慣れた文字と、見慣れない文字が並んでいた。
東海道・山陽新幹線
jr京都線
おおさか東線
大阪メトロ御堂筋線
そしてーー
北陸新幹線
なにわ筋線
リニア中央新幹線
『………リニア?』
思わず声が出た。
いや、待て待て待て。
リニア中央新幹線が新大阪に来ている?
俺の知ってる世界では、まだそんなことにはなってはいない。
俺は慌ててスマートフォンを取り出した。
画面を見る。
電波はーーない。
『何で圏外なんだよ………。』
その時、駅構内の案内モニターに、大きく日付が表示された。
2054年8月14日
『……………』
頭が真っ白になる。
『……2054年?』
目を擦りもう一度見る。
2054年
間違いない。
2054年8月14日。
俺はその他に立ち尽くす。
『……俺、未来に来たのか?』
第一話、読んでいただきありがとうございます!
ということで、今回から新シリーズが始まりました!
タイトルは、
『2054年、新大阪駅で。』
です!
今回は前作の「伝説の司令長」とは少し雰囲気を変えて、タイムスリップ×鉄道×考察をテーマにしてみました。
主人公が目を覚ますと、そこは2054年の新大阪駅。
これから一体何が起こるのか。
そして、未来の関西鉄道はどうなっているのか――。
鉄道好きの皆さんにはもちろん、鉄道に詳しくない方にも「この未来、ありそう!」と思ってもらえるような作品を目指していきます!
それでは、次回もお楽しみに!




