殺人鬼な親友
*若干のグロ描写に注意*
「なあ、たかし。私はおまえをーー」
先生がなにかを言おうとしている。
「なに?先生」
先生が微笑む。口を開く。
「ああ、私はおまえを、」
言葉を紡ぐ。意味を為さんと。
オレに意味を与えようと。
そして先生は爆発した。
肉片がこびりつく。顔に、手に、髪に、 身体中に。
表現力が足りないだろうか。
しかしこれ以上に適切な言葉などそうないだろう。
文字通り、彼女は、後藤透先生は、彼女の生涯を爆発というかたちで閉じた。閉じられた。
誰によって?
「オッスオッス」
目の前に全身を黒く染め上げられた人物が降り立った。なにかさえずっている。
「いやー、相変わらずの化け物さ加減だな。タカシ。親友として誉れ高いよ。」
なんだこいつは。オレの親友に似た顔をしている。お前は誰だ。
「いや知っているだろ?本当は分かっているんだろ?誰がその爆発物をお前に送ったっていうんだ。」
ならお前は。お前なのか。こんな血みどろな世界を作ったのはお前だというのか。
先生を殺したのも、お前だというのか。
「そ。お前の親友。渡辺強。いやー聞いてくれよ。この3年すっげえ頑張ったんだぜ。お前をコロそうと、綿密に計画しては何度も潰されては潰されて。もーモチベーションを保つのに大変だったぜ。お前まじ化け物。」
よう親友。ははは。まじか。お前頑張ったな。3年もか。そのマイペースな話し方はムカつくからやめろって前も言ったろ。
ぶち殺してやる。
「おいおい怖いな。親友だろ?ーーっつ。」
風よりも速くオレが動く。心臓を貫かんと。しかしーー
クソが。外した。
「いやいや。充分当たってるだろ。ほれこれ見ろ。左肩から先がねーよ。」
心臓狙ってたんだよ。ていうか、
「お前、考えが、読めるのか。」
なるほど。いろいろと合点がいった。攻撃を避けれた理由もそれか。
「お。わかった?そーそー。キミちゃんの考えはお見通しだぜ。誰かさんが誰を好きとかもな。」
強が皮肉げに頬を歪める。
「知ってるか?キミたち二人は両おもーー」
グシャ
頭を、潰した。ためらいはなかった。
「考えが読めるのなら、お前がそれを感知して理解するより早く動けばいいだけだよ。」
(まあ、そうするわな。)
「ーーっつ!!?」
死体を確認する。あたりを見わたす。まだ生きているというのか。
(うんにゃ。ただの残留思念だよ。そういう能力もあるんだわ。)
「残留思念、だと。」
なんだその能力は。
(文字通り、俺の思考をその場に残して、メッセージを送るんだよ。時間が限られてるけどな。もう残りすくないから言うけど、絶対に俺の掌の中に入ってるメモ用紙を読むなよ。絶対だぞ。」
読まねえよ。
(あ。やっぱ読んで。お願い。親友からの誠実な頼み。)
読まねえつってんだろ。どうしたらてめえみたいな先生を殺した殺人鬼からの頼みを聞くやつがいるんだ。
(もしその先生が生き返るとしたら?)
ーーは?
(タカシ。お前はこれからも死と向きあって行かなきゃならねえ。無論、死ぬほどな。)
「がっ!?」
唐突にオレの頭に情報が流れ混んでくる。先生が生き返る方法も。殺人鬼、いや親友がなぜこのようなことをしたのかも。全て。
(タカシ。)
声が、聞こえる。悲しみに溢れた声が。
((タカシ、すまんな。))
なぜか声は、二つ聞こえた。
二年間以上の海外生活で日本語が乏しくなっております。
今度漢検二級を受けるぜ!
わかりにくいですが、次回からバトル展開です。




