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1. 序章
これは実在する人物をもとにしています。初投稿なのでかなり駄文になりますが、趣味なので大目に見てください。
その季節独特の、蒸し暑さで目覚めたくもないのに朝早くから起き、眠れずに朝の支度をして家を飛び出す。もう6年近くの付き合いになる自転車と、同じ道を今日もたどる。
朝は一部の世間にとって一日の始まりで、希望に満ちているが、大部分のそれにとっては繰り返される煩雑さの繰り返しの序章に過ぎない。彼女は、そのわずらわしさの中で、夏が特に嫌いだった。
カラフルなランドセルと、子供らしいかん高い声で笑う小学生。赤、ピンク、黄色、青の極彩色と、青々と茂るケヤキの木の葉が、絶妙なコントラストを作りだす。真っ青な空の端っこには、そこにいるのが少し申し訳なさそうに、それでいて存在を主張する入道雲がどっしりと構えていた。
その色とりどりのまぶしい景色は、夏が来たことを知らせていた。
蝉が五月蠅い。
少女は、学校へと向かう坂道を自転車で降りて行った。




