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光電子倍増管(ホトマル)がスゴイ

光電子倍増管というのは、かすかな光を電子に変えて、増幅させて出力する光センサーだ。ホトマルと呼ぶと業界通っぽくてカッコイイ。フォト・マルチプライヤー・チューブの略だ。

一方で光電子倍増管と書くと、素人には何やら難しそうで、高価そうだ。実際に懐中電灯くらいの大きさで数十万円するらしい。


ニュートリノが水の原子にぶつかった時に出る光を見るための、目にあたる最も重要な装置になる。例えば光の粒1個の粒子を1個の電子に変えて、雪崩式に、何万倍、何億倍に増やすと、電流として取出すことができる。

カミオカンデ以前は、5インチ管が最大で、企業は8インチ管を開発していた。

管と言うように、ガラスで作られた真空管のひとつだ。

小柴先生は、カミオカンデを計画する時に、既存の5倍もある25インチ管の制作を依頼した。

当時、アメリカでも同じような施設の計画があり、予算も規模もまさっていた。しかし、アメリカの施設のホトマルは、既存の5インチ管。同じホトマルを使っていたのでは、後塵をはいする。こちらの性能を上げるには、大型のホトマルの開発しかない、と考えた。

依頼したのは、浜松ホトニクスという会社。一般には知られていないけど、科学者、研究者には、圧倒的な信頼を得ている会社だそうだ。今では、ヒッグス粒子を見つけたとされるセルン(欧州原子核研究機構)や、ハワイのすばる望遠鏡も、この会社の製品なくて成り立たないと言われる。

で、浜松ホトニクスは、わずか一年ほどので20インチ〈50センチ〉ホトマルの開発に成功する。

20インチといえば、真空管と言うより、テレビのブラウン管だ。

この丸いブラウン管のホトマルがどのくらいスゴイかというと、38万キロメートル離れた、月の上の懐中電灯の明かりが見えると言う。言いかえれば、ニュートリノが出す光は、そのくらい微かだということだろう。


話は変わる。

今の若い人には、真空管やブラウン管と言ってもイメージがわかないかもしれない。テレビやパソコンは、液晶画面で、今時、ブラウン管モニターなど、店頭でも売っていない。もはや、産業遺産だ。

それでも、言葉の記憶として残っていくかもしれないと思う。人気の「YouTube」のTubeは、ブラウン管のことだ。管のTube。ブラウン管等見たことなくても、きっといつまでも「あなたのブラウン管」であって、YouTVでも、YouLCDでもないのかもしれない。

私にとっては、今だに、チャンネルは回す物だし、録画は巻き戻す物なのだ。

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