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第70話 俺の事じゃねーか!?

「人がたくさん集まるとな、ちゃんと決め事をしておかないといらない喧嘩が起きたりするんだよ。これはみんなを縛るものじゃなくて守るために決めておくものだ」


 そう説明して頭を撫でると、ワナビも納得したのか素直にうなずいた。

 俺の言うことなら信じてくれる信頼感がなんだか嬉しい。


「それで、まずが何を決めておこうと思ってるんだ?」


 みんなの方へと向き直り、表情を引き締める。

 田中のおっさんはそんな様子をじっと見ていたが、何かを納得したかのように腕組みして唸っている。


「うんうん、やっぱり決めておくことの最初はこれだな」


「?」


「まず最初に決めておくべきことの最初は淫行条例だ! 十八歳未満の少年少女へ手を出すのは禁止!」


 この野郎! いきなり俺を狙い撃ちしてきやがった!

 何がみんなのためだよ。思いっきりさっきの続きじゃねーか!

 その証拠に他の連中も腹を抱えて笑ってやがる。


「何も恋人同士になるのを禁止しようってわけじゃねーんだぜ? それは個人の自由だしな。好きにしてくれ。ただ、その、なんだ」


 言い淀むおっさん。なんだ、何か言いにくいようなことがあるのか?


「医療関係の経験者はいるんだが、設備や薬はねーだろ?」


 そういうことか。

 いくら医者がいても設備や薬が不足している現状、リスクの高い若齢出産は避けて当然の事だろう。


「……?」


 ワナビはどういうことか分かってないみたいだが。

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