第113話 本気ですか、ワナビさん?
「いやいや、ワナビさん?」
怖いよ。なんで怒ってんの?
「お兄さん、私という恋人がいながらそんな若い子にも手を出してたの?」
まさかとは思っていたけど、ヤキモチだった。マジか。
まさかこんな幼女相手に妬くとは思わなかったぞ。
「いや、ワナビさん? この子まだ七歳くらいなんだけど。さすがに対象年齢未満だろ」
「だってお兄さんロリコンらしいから、十分に守備範囲かと思って」
「俺はロリコンじゃない!」
まだ覚えてやがったかそのネタ。しかも何気に真に受けていたとは。
「お兄さん、ろりこんって何?」
ほら、恵ちゃんが食いついちゃったじゃねーか。どう説明すんだよコレ。
「あー俺はそういうのじゃないから、余計な事は覚えなくていいよ」
仕方ないので適当に誤魔化しておく。子供だましだけど、ほんとに子供だからこれでいいだろ。
「ロリコンってのはどんなに若くても恋愛対象になる人の事だよ」
おおい! せっかく誤魔化したのに何丁寧に説明してくれてるんだよ! ほら、恵ちゃんがキョトンとしてるじゃねーか!
「お兄さん、メグに恋してるの?」
んなわけねー! でもそのまま否定するのも失礼だよな。
「さすがに俺と恵ちゃんでは歳の差がありすぎるかなぁ。まだ恵ちゃん小さいしね」
「もっと大きくなったら守備範囲に入ってくるんだ」
ワナビさん!? なにその拡大解釈!
あれ、俺ひょっとしてとんでもない二人に挟まれてる?




