お爺ちゃん賢者と貴族慣れしていない代替わり貴族です。
題名読みにくいかもです。
早口言葉としてお使いください。
「はは……僕はとんでもない物と敵対したらしいですね……」
「いや、そうでもないぞ。今後のお主の対応如何によってはまだセーフじゃ」
「はあ……良かったです」
実は、あのフィンセントの言葉は冗談だったらしい。
冗談とかふざけんなこのカス、と思ったがいろいろ押し込めてこいつを受け入れることにしたのじゃ。
貴族は一人でも味方にいた方が良い。
ならば要求は少しは飲んでやろう。
そしてコイツの本題の交渉、そして要求は……
「えっと、クレイさんの作った魔道具を少しばかり譲ってもらいたいというか……あ、勿論報酬は払いますよ」
……と、こんな感じらしい。
別にそんな便利でもないじゃろう、と思う。
最近は、給水機と銃以外役に立ってないしの。
まず、貴族にとっては全く要らんものじゃ。
給水機とか、屋敷に水が沢山あるから普通要らんじゃろうに。
「いやいや、王都の最高位商人ギルド【ビューク】までが騒ぐレベルの魔道具ですよ?いくら地方貴族と言ってもそれぐらいは聞いています」
儂の言葉を聞いて、否定の言葉を出すフィンセント。
ん?ビュークと言えばなんか聞いたことがあるような……
そういえば、一回商人が来て『絶対買いに来る!』とか言ってお急ぎで去っていったことがあったのう。
あいつ、なんか商人慣れしてるなーと思ったら国の最高位の商人だったのか。
「……とにかく、劣化品でもいいのであなたの魔道具のコピーをください。納期は……自由でいいです」
「自由かよ!?」
ちょっと待てこいつ貴族の才能なさすぎ。
納期自由とか、報酬だけ最初に貰っていつまで経っても儂納めんぞ。
こいつ他の老獪な貴族共に絶対ヤラレル。
別にこいつがどうなっても知らんが、確実にこの地方は滅ぶな。
「その条件なら、考えんこともない」
実はコピーとか全然余裕、量産体制まで可能なのだがそれを押し殺して、より良い条件を引き出すための言葉を出す。
これが貴族の十八番、お前に足らないものじゃ。
「最後は報酬、ですか……」
おっと大正解。
ちょっと予想外じゃったぞ。
「報酬としてなら、副領主までを考えております!」
はァ!?
最近、評価、感想等が無くて寂しいです……
特に感想の方が……
図々しいとは思いますがとにかくよろしくお願いします。
重ねて今後も、この作品と作者をよろしくお願いします。