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お爺ちゃん賢者の朝礼集会と、スキュラの馬車吹っ飛ばし事件です。

馬車吹っ飛ばし!

 「今から、村の朝礼集会を始めるのじゃ!」


 ……儂の提案で、朝礼集会が始まった。


 司会は村の最高齢、治癒師のお婆ちゃんに決まった。


 ぶっちゃけ人選ミスだと思う。


 大事なことだから何回も言うけど儂あの婆さん嫌い。


 口臭い。顔汚い。


 「今日の村長の予定は……」


 治癒師の婆ちゃんが、今日の儂の予定を報告する。


 予め、儂がスケジューリングしておいたのじゃ。


 やらなければいけない事は沢山あるからのう。


 そして今、最後の伝達が終わったようじゃ。


 「では、これで終わり。解散じゃ!」


 治癒師の婆さんのその言葉で、村人はぞろぞろと帰っていく。


 因みに、今日の主な伝達は「若者十名程度を工作隊として募集する」ということじゃ。


 この伝達の意図は、なんといっても工作隊はやはり欲しいからじゃ。


 ま、あの三人がいれば大丈夫なんじゃろうけどの。


 その三人とは―――


 「久しぶりだな!」


 「おっはよー!」

 

 「おはようございます」


 声とともに駆け寄ってきたのは、凶悪魔王と駄勇者二人組である。


 ちなみに、上からスキュラ、真ん中がリリス、下がエリスだ。


 一人ぐらいまともな頭脳を持ったまともな人間が欲しいのお。



  

         ****



 「入れてください!」


 「俺もだ!」


 「私も!」


 朝会が終わった後、儂が村長宅に向かうとそこは、工作隊応募の若者で埋め尽くされていた。


 本当の意味で入る隙間もない家を見て、儂は呆然とする。


 「【対物大弾銃:展開……】」


 いきなり怒りが沸点を超えた。


 


      ****



 


 「第一な、こんな面倒臭い工作隊ごときにな、応募しすぎなんじゃよ。普通、面倒臭いとかだやいとか思うじゃろ?それなのになぜこんな応募が……」


 儂は、集った若者にくどくどと説教していた。


 後から考えれば儂は今は子供なのだから、説教をできる立場ではない。


 なのに、皆が黙々と聞いているのはひとえに村長という立場があればこそじゃ。


 村長という立場を、今だけありがたく思う。


 「工作隊は無しッツ!!今すぐ帰れお前らぁぁあッツ!」


 儂は、激高して言葉を吐き出す。


 「「「「はい!!!」」」」


 若者たちは、それに心酔したような声で軍隊のように行進して帰っていく。


 「もういろいろ諦めたよワシは……」


 この光景を見て、思わず溜息を吐く。


 なんか最近この村軍隊みたいになってるのじゃ。


 儂のカリスマ?


 皆無に等しいぞい。


 「……スキュラ!この辺りの近辺を調査して有力な情報を発見次第伝えろ。攻略が必要なら四天王とともに攻略しておくのじゃ!」


 「駄勇者ども!残りの二人の勇者を今すぐ連れてこい!」


 素早く切り替えて、近くにいた三人に指示を出す。


 スキュラは、昔の関係があるということで一応指示は聞いてくれるだ。


 「分かったぞ!」


 「「分かりました!」」


 三人は、音速を悠々と超えて村を走り回る。


 あ、猪が吹き飛んでいった。


 あ、豚が千切りになった。


 そして――――――




 あ、馬車が飛んできた。


 ……って馬車ぁぁぁァあッツ!?


 


 


  


 


 


 


 


 


  


 


貴族という存在をあまり邪悪に描きません。

ちょい悪ぐらい。

でも本当の悪役はマジで下種な感じに仕立て上げますので、乞うご期待。

あと、評価感想等本当によろしくお願いします!

もしいただけたら、作者は地獄の業火が消え去るまで泣き続けます!(いつまで泣けばいいんだろう……)

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