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州境


「そこって、もう隣のライセット州だろう?」

 会議室のボードにはられる地図をさし、ルイがきく。


 知ってるのか?というレオンに、おれはこどものころ、マーノック湖のそっちのほうにすんでたことがあるから、と続けた。

「 ―― 連れられて何度かのぼりにいったよ。フォロッコってよばれる山が入口で、そこからアペレっていう大きな山に続くんだ。アペレ山にはいるともう日帰りはできないから、山小屋に泊まるしかないよ。モーティス山脈まではまだかなり遠いけど、そのあたりからは、もっと寒くなるし、本格的な装備も必要になる。山小屋は登山ルートからすこし外れた位置にあるんだけど過ごしやすい。そこからアペレ山の奥に進めば、立派な教会があるんだけど、そこは気軽にいける場所じゃないし、宗派もふつうの聖堂教とは違うから、ふつうに泊めてくれない。 マーノック湖の北側の森は、ようはそのフォロッコ山のふもとってことになるんだけど、その『森』はレオンがいったように、もうバーノルドとはぜんぜんちがう森だよ」

 


そうだ、とレオンがうなずく。

「どういうわけか、ライセット州に入った途端気温が低くなるってのは誰でも知ってるだろう。ルイが言った、そのマーノック湖の北側に、この州との『境』があるんだが、人はほとんど入らないから、その『境』の存在は、あまりしられてない」



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