表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラ・ラガス~創造魔法で異世界を生き抜く~  作者: タツノオトシゴ
無謀で勇敢な者に一欠片の自由を
168/181

見据える先に何がある

「やっべ、疲れて寝てた…『秋風』はやっぱり空間に作用する魔法とかが相性良いから戦闘始まってから初っ端に領域魔法を張るべきなのか?」


『奪われる側の人間の癖にこんな敵に姿が晒されている場所にいると分かって熟睡して身の危険を考えられないお前の頭が心配だ』


「でも身に覚えのない【傍観者】があるしお前にも優しさがあることに驚きが隠せないが、あの一瞬でどれだけ身体を酷使したと思ってんだよ」


 耳障りの度を超えた声が永遠と頭の片隅で響くが結果としては勝ったんだから文句言うなよ。【晩陽】で【月夜の静寂】の時間を少し弄って日を沈めて暗がりを自分含め『剣透』に振りかけて彩が無くなる違和感をあの時に消しておく。魔眼で見抜かれる危険性もあったがすぐに攻撃してきたから問題なしと結論付けて戦っていた。


 でも、腕斬り落としたから普通に『蒼然』を使えない状況に持っていけて安心していた所に魔眼を使って肉と肉を重ねてくっつけるとか人間が考える事じゃないし俺はそこまでだけど熱烈な神教の信徒だったら神々から頂いた御身体に何という無礼を!とか文句を吐いていると思う。


 というかこの争奪戦に来た理由はその汚らわしい戦いを止める為の戒めがどうとかを伝えるのが表向きだというのに中身を開いてみればに戦力として身勝手な司祭が面倒な俺を神託やらなんやらと適当な理由をつけて神聖国家から追い出したかったからっていう都合が悪いからとかだろうし…元々【神子】の肩書きを持つ俺の方が立場的に上なのに何が救いの手を神々を信じない愚民だよ、お前等の方がよっぽど腐っているわ。


「というか今三日目か…次はどこに行こうか。疲れない程度に魔物を倒して保険でもかけておくべきか?」


『あの護衛はいいのか?』


「神々の御手に創造された身体が何者かの知らない穢れた手で蘇ってしまった!とか言って今頃のたうち回っているよ、多分それ見たら想像以上の暴れっぷりで引くからいいよ」


「どうせ【神子】の護衛として配属された信徒は皆熱烈な方々ばっかしだから自分の利益を追い求めている豚にとっては口出しされるのが嫌だから遠くに追いやりたかっただろうし元々いないも同然の奴等だったから適当にあしらってただけってわけ」


 やっぱ争奪戦終わったらすぐに神聖国家に向かった方がいいのか?【神子】としての立場上、宣教活動理由はこれっぽっちも無いし戻って護衛に争奪戦の記憶に干渉して宣教が上手くいったとか都合のいい形にして今世の聖女との接触を優先した方がいいかもしれないな…こう考えると争奪戦に参加しているのが馬鹿らしくなるが話がしたい人がいるんだった。


「賢者の石持っている人って分かったりするの?」


『お前みたいな頭の螺子が外れている化け物に自分の居場所を公開したいと思うか?』


「あーそういうことか、挑戦者は争奪戦だから賢者の石を持っている人間の位置を把握できるのか…できたとしても大雑把な物だろうけどそうするしか均等取れないもんね」


「賢者の石を持っている人間…その仲間は気づけないとしてあの人孤立して輝く人だから無理か…」


『誰を探しているんだ?』


「俺よりも数百倍化け物の【色奪】と【戦王】だよ、会ってちょっと情報の共有をしておきたいかなって」


 こんな一種の戦争をこれでもかと待ち望んでいた人たちだしこんな求めていた物に何かしらを引き起こす筈、例えばなんだろ『剣透』と戦う前に感じた異様な魔力とか放っていた奴等とか三体同時に戦っていたり逆に寄せ集めで出来た討伐隊との交戦とかかなぁ…案外考えた事とか普通に今後自分にも回り回って起きたりしそうだから嫌だな。


「やっぱ二人に会うのはもう少し先でいいかな…この争奪戦がどれだけ続くのか分からないけど六日目とかでいいや」


『その間どこかで人知れず息を潜める形か…「詰まらんな」』


「とか言うから何体か放たれた魔物とは戯れるよ、『秋風』の使い勝手が分からないし」


 綺麗な夜空を寝転びながら眺めていたが『虚飾』の文句には疲れるから動くとするか…ゆっくりと立ち上がりながら行く先は大して考えずにその時向いた方向にただただ足を進める。『秋風』は先の戦闘では全く気にもしない位に扱えたが聞いてた話と違うからまだ気を許していないのか、振るう存在としてまだ達していないのか…不確定な所があまりにも多いから今はそれを解き明かすのを優先しつつ襲い掛かる火の粉は振り払ってくとするとしよう。


『それより負けて悔しがってたお前面白かったな、想定していた反応を上回ってこちらも十分満足できた』


「今更その話持ってくるとかいい趣味してんね、【錬金導師(生みの親)】とかとちゃんとお話しとかしてた?」


『詰まらないをこれでもかと凝縮した存在に言葉のやり取りに重要性が見出せると思うか?』


「そっか、一応は謝っとくよ」







「はぁ……死んでないよな?」


「全員生きてますよー」


「ほんと淵源時代の魔物様は根本的に狂っているのが多すぎるが俺等も大概だな…」


 結界魔法が解除されたから『獣衆頂散(ムーディンリィ)』は魔力感知でも反応が薄くなっているのも見れたし確実に仕留められたって認識でいい感じだな、それにしても攻撃する度に分裂して攻撃の手数を物理的に増やす感じとは思いもしなかった。


 熊に似た形状をした奴を斧で脳天から叩き潰した時に現れた無数の獣たち…ビックボアに近い猪や斑点模様が印象に残る奴だったりとどいつ肉を裂くのに適し過ぎている爪や仕留めた奴の肉を噛み千切る為の牙だったりと鈍足で反応が鈍い奴等だったから何も抵抗も無いから致命傷と大して変わらない攻撃を喰らったのに平然と再生するのにはどうかしていると思ったが…


「淵源の魔物だからこういう半分魔物の枠から外れていても気にする方が疲れるか…」


「それで倒しましたけどこれが賢者の石が言っていた事が本当だったらさっきの一部が誰かしらに明け渡されるってことですよね?」


「あぁ、出てきたのが全部で十体だっけ?一匹一匹が魔物として十分過ぎるくらいには狂暴性を兼ね備えていた上に固有の魔法も隠し持っていたりとやりたい放題な奴等だったが…」


 戦った感想を共有しているのを胡坐を搔きながら片手間に聞きつつも【根蔕】による広範囲による索敵をしつつ魔力を最小限に放出しながらも際限なく届かせることのできる魔法を張り巡らせながらこの状況で視界に収まる場所から入ってくる同じ挑戦者と空から攻撃をしてくる魔物の撃退を【蔦】に全部任せられたしこれで話に入れるな


 というか、平然といつも【蔦】使っている所を見せているからこんな態度していると思うけどもし俺がいなかったらどう対応してるんだよ…人任せにも程があるだろ。溜息を吐きながら【継延の種】を施しておいて感想戦の輪に入る。


「あ、隊長(リーダー)毎度の事安全確認ありがとうございます」


「レサー、お前くらいだよ普通に感謝を伝えに来るの…それに比べてお前等は悠長に喋っていやがって…」


 こんな時にギルマスがどれだけ苦労していたのか実感するとは思いもしなかったな、俺がどんな風に捉えられているかは知った事ではないがこんな半端な力を持った奴等の文句や要望をちゃんと聞いて纏められるのには別の視点から尊敬するよ。今どこで何をしているか分からないが見つけたら今度食事に誘おう


「それで隊長(リーダー)どうなんすか、『討伐した魔物の力の一端を譲渡させる』ってのが本当だったら必ず誰かしらがさっきの半分死霊(リッチ)みたいな永久的に戦闘を仕掛けて来るあれ性格悪すぎません?」


「安心しろガーテ、俺は視覚阻害の魔法を連発して人間の首根っこ吹き飛ばそうとする奴だったから皆お互い様だ」


 そっちも大変そうな敵だったんすね、と言葉を濁らせていたが俺に限った話だが視界だけじゃないからそこまで脅威ではなかった。いや、途中から魔法を真似始めた所からしたら周りの邪魔になっていたかもしれないしそれなりに他に適応するのが異常なくらいには速かったのもあったな…頭で考えるよりもまずは倒すことで手にすることができるとかできないとか話していた戦闘の報酬の確認をまず先にするとしよう。


「【百獣之王(ムーディンリィ)】…王としての素質を手にしようとも部下に慕われていないと意味が無いっていう話か、血のつながりでしか意思疎通が出来ない魔物、魔獣にとっては王として各種族の存在が交わろうとも交流無しで成り立つものではないからな…」


「お前等も意思疎通が出来るんだからやってくれよって…おい、お前等真面目な話しているってのに何で食事の準備しようとしてんだよ」


「だって私らに利益がある物だとしても隊長(リーダー)だけしか扱いが認められていないし正直意味ないっていうか…そういう顔しているからその年になっても彼女がいない…」


 【鑑定】で自分が戦う前とは異彩を放つ箇所に入っていた魔法…だと思うが仲間の前で憶測込みの感想を述べていたら正しく今現状の自分を指すような物で途中から悲しんでいたら急に俺の事を馬鹿にする言葉が飛んできたので食事の準備をしていたメルに向かって寸前まで魔力感知に引っ掛からないようにして【妄樹の身震い】をこれでもかとぶつける。


 お前ら若いから分からないかもしれないがこれでも俺はまだ三十代に入って少ししか経っていないからな?それに恋人がいないからどうとかじゃなくて国と関係を持つ以上そこら辺をほっつくことも出来ないし大型の事件があったら駆けつけないと行けないから定住も出来ないから余裕がないんだよ


「はぁ…軽く食事したらこのまま予定通り『戦王』の方に向かうぞ」


「それはいいんですけど、賢者の石の争奪戦に参加していると思われる『水浪』の方はどうするんですか?」


「一年間どこで何をやっていたのか分からんがギルマスが認める実力を持っているからそこいらの挑戦者とかち合っても倒されるとかはないと思うからその件は後回しだ」


 それを棚に上げて言うのであれば流石の俺も怒る、メルが巻き付いた蔓を外せと怒鳴り散らしているがそんなことよりも元々俺等特級組がこの争奪戦に参加した理由は伝説上の賢者の石が本当に実在しているかの確認と特級廃止前に意図的に魔物の大群を国に仕掛けてきたりと想像以上の喧嘩を売ってきたりするヤバい奴を野放しにする訳にはいかないし種族間の信頼が一瞬で消えるとこだったんだ、そんな超危険人物として認識している『戦王』の捕獲か討伐…皆それを共有して参加しているんだからもっと気合い入れて欲しいんだが…


 こう真剣な話をしているのに食事の準備を黙々としているコイツ等はどうすりゃいいんだか

【神子】戦闘開始時は二日目15:00だが【月夜の静寂】により終了時は三日目1:00から3:00に固定される。

特級組の戦闘開始時同じく二日目15:00だが戦闘終了は()()()の21:00なんで終わった時間帯は全然違う。



 隊長ことガーレットとその他三人の特級が獣王国ビストルに滞在中、共同訓練の最中に真南に国境を引いている所から突如魔物の軍勢を連れながら蹂躙する事件が発生。事を荒立てる前に殲滅はできたのだが魔物を引き連れた主犯格は転移魔法にて逃走したがある程度知恵を持つ魔物から『戦王』の名を聞き出した事があった。


この時ジェバルは深海の底の底で血の権力者と熾烈を極めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ