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余次元住まいのハザマ様! part3 室生家の日常   作者: 山桃
― 初音 編 ―

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辿り着けない祓い師と解かれた封印

私は陸(りく)様に連絡をとり、あの宝飾細工を見てもらう日時を決めた。彼が本家に訪問する当日、テレビから不穏なニュースが流れてきた。


緊迫した面持ちのアナウンサーが、原稿を読み上げている。

「……続いて、各地の交通機関への影響です。今日午前七時ごろ、JR関西本線の沿線で土砂崩れが発生しました」


画面には、ヘリコプターから撮影された上空からの映像が映し出される。斜面の木々が根こそぎなぎ倒され、茶色い土砂が線路を完全に塞いでいた。画面の右上には『関西本線 土砂崩れで不通』という赤いテロップが点滅している。


「また、道路の状況です。同じく今日午前八時ごろ、高速道路の大阪から名古屋に向かう区間において、複数台の車が絡む大規模な玉突き事故が発生しました。現場の映像が入ってきました」


そして、陸様から短いメッセージが届いた。

『事故に巻き込まれたので、到着がかなり遅れます』


それを見たハザマ様と御影(みかげ)様は、顔を見合わせた。

「これは……妨害工作だな」


私が陸様にお祓いを頼んだせいで、事故に巻き込まれてしまったのだ……と、私が青ざめて震えていると、御影様が労わるように言ってくれた。


「別に珍しいことじゃないんだ。ヤバいもんを祓おうとすると、大抵、祓う側はトラブルに巻き込まれて現場に辿り着けない時がある。初音、お前は気にするな」


一方、ハザマ様は虚空の右上に視線を泳がせている。何かを探っているのだろうか。


「こんなもんが放たれてはヤバいな。だから封印してあったのに……。なぁ、屋敷内の人間によって、あの宝飾細工が開けられているぞ?」


私は、思わず声をあげた。

「誰が!?」


ハザマ様はひどく困ったような、苦い顔をした。

「使用人の一人だ。……美麗と同じく、操られている」


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