↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/16

資料番号:K-17「録音機器」

2026年4月19日。


○○県警が、死亡した20代女性の部屋から回収したICレコーダー。


機器の故障は確認されていない。


---


録音開始 22:14


(衣擦れ)


(椅子を引く音)


女性

「……今日も鳴るのかな。」


(約40秒間、無音)


コン。


女性

「また……。」


(約12秒間、無音)


コツ。


女性

「……。」


(呼吸音)


女性

「先生は『救済が近い』って言ってた。」


(約30秒間、無音)


コン。


女性

「……違う。」


女性

「これは違う。」


(椅子が倒れる音)


女性

「ねぇ……もう来ないで。」


(約15秒間、無音)


コツ。


コツ。


女性

「……なんで。」


(すすり泣き)


女性

「私、ちゃんとお祈りしたよ。」


女性

「ちゃんと、あの人の言う通りにしたよ。」


(約9秒間、無音)


コン。


女性

「……彼が言ってた。」


女性

「『×××なら救われる』って。」


(長い無音)


女性

「でも、彼はもう来ない。」


女性

「私だけ置いていかれた。」


(ノイズ)


(解析不能)


女性

「……愛されたかった。」


(約27秒間、無音)


コン。


女性

「……え?」


女性

「今、録音機の後ろから……。」


(椅子を引く音)


(足音)


(解析不能)


(録音終了)


---


捜査メモ(抜粋)


・録音内で確認された打音の発生源は特定できず。


・女性が発言した「×××」について調査中。


・録音終了時、室内には女性以外の人物がいたことを示す証拠は確認されなかった。


・なお、録音開始から終了まで、ICレコーダー本体が移動した形跡はない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。