活!!モンスター研究部
45話 活!!モンスター研究部
一週間後、生徒会から通知がきた。
「ミカン、モン研が正式に認められた」
「ミカンゆーな!」
日曜日、部活のためにあそこに集まることに。
大海田中央公園、通称マリリン公園だ。そこのマリリン像の前。
すでに学校の部室ではみな顔合わせはすましている。
父の高校のモン研には負けるがそれなりに個性的なメンバーが集まった。
「部長遅いぞ!」
「って、まだ集合時間前だよ。みんなが早いんだ」
同じクラスの鳥居ハジメ。中学にあがる頃、隣の総金市から越してきた。ボクのクラスで一番の
親友だ。
「ウチも大海田だったら、親があの事件見てただろうに。話聞いたらあの時は仕事で他県に行ってたと。つまらん親だ。お前の親は、どうだった?」
「ウチは大海田高校だったんだけど。悲しい事にマリリンを直で見てないんだ。それだけはボヤいてたよ」
「あたしは今学期、こっちに来たから、この公園来たの初めてで、ちょっと感激してます。『セクシー巨人マリアン』の聖地ですもんねココ」
「あの漫画がアニメ化した時にスタッフがロケに来てたの見たよボク」
彼女はミカのクラスの転校生。戸部エリナ。
「先輩はどう考えてる? ホントにココに怪獣が現れて巨人と戦ったと思う?」
「それはオヤジから聞かされてる。本に書いてあることは事実だと」
「そうなの、アレいまだにフェイク説流れてるし、そこんところ本気で知りたいんだオレは」
ちょっと面倒くさいヤツだが本気で部活を楽しんでる一年の飯倉タカオだ。
「遅いなぁクロガネちゃん」
「ああ、彼女からLINEきてたよ。今日の予定ぽしゃたみたいよ、あ、来た」
自転車で公園に入ってきた三編みメガネの子、黒鉄ジュンちゃん。
今年の一年生だが、父親どうしが知り合いでボクも小さい頃から会っていた子だ。
あの可愛らしい純心な彼女は中学生になりより可愛くなった。
海区で小学校は違っていたけど、新宅になりこっちに越してきて同じ中学になった。
「ススム、なに鼻の下伸ばしてるのよ」
「せんぱーいごめんなさい。父が今日のコト、コロッと忘れて友達と約束入れちゃて、午前中だけでもと説得してたもので、遅れちゃいました」
カワイイから許す。ってか、君が謝らなくても。
実は今日、あの事件に関わっていたというクロガネちゃんの父上にインタビューする予定だった。
「仕方がない、予定変更するか」
「大田和のオヤジさんも大海田高のモン研だったんだよな、そっちはダメなの?」
「まあそうだが、今日は出かけてるんだ、養老渓谷にスカイフィッシュが出たと。新聞で見ただろ」
「アレ、ガセネタで有名な日大スポーツ新聞じやない」
「まえはね、最近あのコーナーが有名な超常現象研究家のサダヒコ氏に変わったんだ信憑性があるってオヤジは出ていった」
「他にも誰かいるんじやないのインタビュー出来る人。ココなら、アポ無しでやっちゃえ」
相変わらずミカは。
「ねえ、みんなで来たから聞くけどさぁ。このマリリンの像って、なんとなく佐藤に似てない?」
とミカが。佐藤とはもちろん顧問の佐藤先生だ。
「そういえば佐藤先生ってフルネーム、佐藤マリよね」
「そうかなぁ髪型違うけどモジャなトコは、この像の顔や腕にフランケンみたいな傷痕あるしぃ」
戸部がしげしげと近寄って見ながら。
「言われて見れば似てないことも、この眠たそうな目は佐藤の目だ」
「しかしよぉマリリンって2メートルくらいはあったと聞いたぞ。先生はいいとこ170くらいだし。この像の話は二十年以上前の話だ」
「そうだな、先生は二十代だろ、子供か、生まれてないかもしれない歳だよ。他人の空似じやん」
「佐藤先生、マリリンの子孫とか」
「それも年齢あわないだろ……」
などと会員たちがしてる間に、この公園の近くにあるサダヒコ先生の家に電話した。
「あ、おはよう御座います先生」
〘ススムくんか、どうした?〙
「あの今から先生のご自宅にうかがってもよろしいでしょうか?」
〘ウチに? なに?〙
「部活で先生にインタビューを」
〘部活?〙
「はい、モンスター研究部を作ったんです。あの話を是非。他の部員も数名、よろしいでしょうか」
〘モンスター研究部かぁ………いいよ〙
「ありがとうございます!」
おわり




