ドーテーとの再会
41話 ドーテーとの再会
ピンポォーン
誰か来た?
ピンポォーン
ん、誰も居ないのか?
ピンポォーン
あっ、そうだ。
僕は急いで三階から駆け降りた。そして外の客も確かめずにドアを開けた。
「久しぶりドーテー」
そこには霧島マテラが立っていた。前に会ったのは十年くらい前に東京で会ったきり。その後はメールでのやりとり。
十年前と変わらない彼女だ。
「悪いね、家のものが居ると思ってたんだ。待ってたよ」
ウソだ。さっきまで忘れてた。
「まああがって」
「おじゃましま~す。前に来た時とずいぶん変わったね。三階建じゃない」
「去年リフォームして。三階に僕の仕事部屋を」
彼女を一階の応接間に。
「ごめんなさいサダくん。ちょっと買い物に」
「あっ妻が。こっちだ、客が来てる。言わなかったけ」
「聞いてないわ。あっどうも。いらっしゃいませ。ごゆっくりと。あらら、お茶も出さないで。すみませんね」
妻が台所へ。
「森野キミ!」
「ああ」
「ドーテー、どうやって口説いたんだ。あねさん女房じやないか」
「ああ七つくらい上だ。ほら、あの屋上でオヤジが助けたのなんかのビデオで見て、礼をしに来たんだ。それから親しくなって……」
「あの時がきっかけ。信じられない展開ね。モモネとゴーレムの結婚より驚いたわ」
「まあ、あの事件は信じられない事ばかりだった。それについての凄い物を発見したんだ。二つ。それでわざわざ霧島に」
「本、早く届けばね。もっと早くここに。私があっちこっち行ってたから。ごめんね」
なんだ霧島が謝るなんて。なんか珍しい。
「あ、いやべつに急ぎのようでもなかったし。気にしないでよ」
「コーヒーでいいかしら。こちらは?」
「よく話してる。同級生だった霧島マテラ」
「えっマテラ霧島! よくご本を拝見してます。よかったらサインを」
と妻は本を取りに僕の仕事部屋へ
「悪いね、妻はミーハーなんで。」
「いいわね。明るい奥さんで。まだ芸能の仕事を?」
「いやもうやめてるよ。今はオヤジの民宿を手伝いに。それと叔父が残したアパートなんかの管理も。僕が超常現象研究家なんてやれてるのは叔父の遺産と彼女の頑張りだ。感謝しているよ」
「ところで二つの凄い発見て」
つづく




