マリリンの秘密
19話 マリリンの秘密
佐藤診療所内研究室。
「わからん、なんでこのイワシパンで」
「ハカセ、セワシブレードだ」
「メンドーだからイワシパンでいいわ。ホントにイワシしか食べてないんじゃろうな?」
「はい、あの日は……。しかし一晩もしないで元にもどり良かったですね」
「ん……。何か光線とか浴びなかったか? 最近はよくUFOとか現れるというじゃないか」
「まあ例の怪物に雨あられにはやられましたがそれが原因とは……紫外線とかは……ないですよね」
「そんなもん、しょっちゅうあたってるわい」
「では、なにが……ドクターがわからないのに私がわかるはずないですよねハハハ」
「コレはマリリン自体、わしらと違うトコに何か原因が……。あの日、あんたらの会社が用意したという材料、屍体じゃがアレに問題があるんじゃないのか? アレはいったい何処から」
「それは、私は言えません……。確か、あの時はドクターは、我々の説明を無視し……」
「わしのせいか? う〜ん、わしも興奮してたしのう。傷みが激しかったのもある。作業を急いで進めたかったんじゃ」
黒いスーツの男はしばらくスマホを見たりしてから、マリリンをじっくり眺め。
「話しましょう。実はアレは……事故にあった乗り物に居たのですが」
「事故はわかっておったよ、傷みや、バラバラの部位など最悪の状態だったのをどうにか。3人分くらいあったかの。なんとか一体にしてマリリンを」
黒いスーツの男は頭をかかえしゃがみ込んでから顔を上げ。
「マリリンとのデートの事もありますから、もう少しお話ししましょうドクター。コレは他言無用で。実はアレはここ大海田に墜落したUFOに乗っていたパイロットなんです」
少し驚いた顔を見せたがドクターは。
「宇宙人か? タコには見えんかったぞ、あの肢体」
「まあ未確認物体だったので宇宙人とも未知なる生物とも。ウチの研究機関で、はたしてどう解釈したかは私には」
「なるほど未知の生命体では何が起こるかは、わからんな。UFOの乗員は未来から来た人間とかという説もある。よく目撃されるグレイとかいうのは人造人間とかいうのも」
「あのUFOに乗っていたのは実は未来から来たドクターの子孫だったとか、ソレがドクターの手で人造人間として蘇るとか、なんかSF小説みたいですね」
「面白そうじゃのひとつ書いてみて直木賞でもねらうか」
「ドクター、SFなら星雲賞です」
「三島由紀夫だって宇宙人小説書いてるぞ」
「直木賞と三島由紀夫は……」
今まで黙っていたマリリンが。
「ハカセ、腹減ったからそのイワシパン食べていいか」
と、言い了解を聞く前にイワシブレッドを取って食べた。
「ハカセ、思い出した。あの日メロンパン食べた」
「メロンパン? あっ高校生が持ってきた。アレ、わし食べてなかったぞ」
「すみません、あのメロンパン、私が相棒とほとんど。残り物をマリリンが」
「朝早かったから、食べた。あのパン、中に甘いの入ってたから美味かった」
「甘いの? ソレは普通のメロンパンじゃなかったのか」
「たしかメロン味のクリームが」
「それは何処に売ってる?」
「マテラに聞け! グリュッウ!」
つづく




