表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/107

本編再開

こうしてアリシアは、千堂アリシアである<アリシア2234-LMN-UNIQUE000>が『寝ている』時間を除いたプレイ時間の間に、コデットの信頼度を上げていた。後はこの信頼度を維持しておけば、コデットの<覚醒イベント>を経て<探索者(シーカー)>へとジョブチェンジすることになる。


ただ今は本編を進められないので、その時までお預けではある。


それでも、


「おはようございます」


アリシアが笑顔で挨拶すると、


「おはよう……」


と、決して目は合せないもののコデットも挨拶を返してくれるようにはなったのだから、アリシアは嬉しかった。


と同時に、ナニーニについても、彼女が音を上げるまで稽古に付き合った。


「す…すいません……もう、腕が上がらなくて……」


腕が上がらないどころか立ち上がることもできずに地面に座り込む彼女に、


「分かりました。よく頑張りましたね」


そう声を掛ける。


ナニーニは褒められた方が伸びるタイプなので、アリシアは遠慮なく彼女を褒めた。


するとナニーニも、この時にはコデットのことも忘れて、充足感に満たされる。これにより、コデットとの衝突を和らげるのだ。


そして現実の方ではJAPAN-2(ジャパンセカンド)のVRアトラクション部門の始業時間となり、次々と職員達が配置に着いた。


そこに宿角(すくすみ)も現れる。


「おはよう。アリシアくん。何か問題はなかったかね?」


チャット機能を用いて話しかけてくる彼に、


「はい。私も、アトラクションも問題ありません。準備は万端です」


素直に応えた。実際にその通りだった。情報収集は十分にこなせ、いつでも本編を進められる状態にある。


さらにアリシアは、アリシア2234-HHCに対して行われた不正アクセスに用いられたコードについても、独自に解析していた。


「不正アクセスコードの一部が解析できました。報告いたしますか?」


宿角(すくすみ)に確認を取る。


「さすがだな。では、こちらに送ってくれたまえ。我々の方でも解析はしていたが、情報は多い方がいい」


その言葉を受けて、アリシアはデータを、<ORE-TUEEE!>をモニターしている端末へと送信した。


「受信確認しました」


オペレーターの報告を受け、


「よし、データを突き合せてみよう。その間に、アリシアくんは本編を進めてくれ」


彼がそう応えたのと同時に、


「了解いたしました」


と応えつつアリシアはさっそく本編を進めるイベントを発生させた。


それは、聞き込みによって得られた情報を基に、ボーマの街に屋敷を構える貴族に面会を求めるというものだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ