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アリシアの助けに

一方、ナニーニとコデットも、連携してゴーディンと戦っていた。


武器を手にしてもコデットのスティールで奪い取られるので、ゴーディンは自らの肉体によってのみ戦うことを決めたようだ。


なお、コデットは、ゴーディンの服まで剥ぎ取るつもりだったものの、シャツまでは剥ぎ取れたものの、それ以上はなぜか上手くいかなかった。


まあ、当然である。<ORE-TUEEE!>はあくまでR-15指定のVRアトラクションなので、性別に関係なく<全裸>は描写されない。そのため、制限が加えられているのだ。


コデットとしては、さすがに素っ裸にしてしまえば戦うどころじゃなくなると踏んだのだが、


「ちょ…っ! 何やってるの!?」


ゴーディンのシャツをコデットが剥ぎ取って、筋肉標本のような彼の上半身が露わになった時、ナニーニが彼女の意図を察して声を上げた。村にいた頃に、上半身裸で仕事をしている男性の姿は見慣れていたのでそこまでは平気なものの、さすがにこれ以上は、嫁入り前の女性としては見るに耐えない。


けれどコデットの方は、


「うるせぇ! 命のやり取りしようってのにごちゃごちゃ言うな!!」


と返したものの、


「ちっ! なんで上手くいかねえんだよ!!」


ズボンも剥ぎ取ろうとしたのに何度やってもできない(彼は下着を着けていなかった)ので、靴を奪い取ってやった。


「っのガキぃっ!!」


ゴーディンもコデットの意図を察して声を荒げたものの、裸足になっても攻撃の手は緩めなかった。


ナニーニも、コデットがゴーディンのズボンは剥ぎ取れないことを察して、気を取り直す。


『体が軽い…! まるで羽のようだ……っ!』


自分がこれまでになく強くなっていることを悟りながらも、アリシアの助けになれていることを感じて高揚していた。


『こいつは、私が倒す…!』


そう強く思う。


また、コデットとしては、


『仕掛けてくる奴は誰でもとにかくぶっちめる!』


と考えているだけだった。まだ<盗賊気質>が抜けないということだろう。


それでも、ナニーニと息の合った連携を見せるあたり、成長が窺える。


服はもう剥ぎ取れなくても、ゴーディンの視界の隅をちょろちょろと動き回って気を逸らさせ隙を作り、ナニーニに攻撃を機会をもたらした。


さらに時には、石などを投げつけ、陽動も行う。


「っざけんなこのクソガキがぁっ!!」


ゴーディンが逆上してコデットを狙おうとすると、当然、ナニーニがその隙を狙う。


剣は届かないものの、ゴーディンの攻撃もナニーニやコデットを捉えることができない。


完全に拮抗していた。


けれどナニーニやコデットにとっては、それでよかった。『倒す!』と強く思いながらも、とにかくアリシアの助けになれば十分なのだから。



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